株式会社 ジャパン ホルスタイン ブリーデング サービスは、北海道ホルスタイン農業協同組合が実施していた家畜人工授精事業を分離して独立し、協同会社として昭和46年(1971)8月に設立されました。
当社設立の根底には、北海道ホルスタイン農協の人工授精事業の基本理念を引き継ぎ発展させる願いがありました。
北海道ホルスタイン農協は昭和43年(1968)に、専門農協でなければ実施し得ない後代検定を背景とした保証種雄牛の精液供給を目的として、札幌市厚別町上野幌に直営の北海道ホルスタイン人工授精所を開設しました。
乳牛の産乳量、乳成分率などの経済性と体型形質を重視した種雄牛の導入を進め、後代検定成績の情報を他授精団体に先がけて提供したところ、こうした運営方針が酪農家の支持を得るところとなり、道内はもとより全国的に販売網が広がり精液配布本数は順調に伸びました。
しかし、めざましい業績の伸張で農協法に定める員外利用制限に抵触する恐れが出てきたことや、進行中の人工授精団体の統合が系統農協を中心に動くなど、この情勢のままでは人工授精事業が真に酪農家の利益に結びつかないことが懸念されたため、北海道ホルスタイン農協は人工授精事業を分離して独立させ、酪農家の意見を反映させながら乳牛改良に貢献する事業体として、8団体が株主となり、資本金5000万円で当社を発足させました。
施設、種雄牛はすべて北海道ホルスタイン農協から移譲され、ハーバークレスト ミスター クルセダー(HB-12)、ローマンデール カウント クリスタン(HB-15)、スカグベール ボールド コンフイダンス(HB-16)は設立後の当社の経営伸張に大きく貢献しました。
その後も種雄牛の導人には北海道ホルスタイン農協の方針を踏襲し、能力、体型の改良と共進会入賞などに貢献しました。
その代表的な種雄牛としてエンペラー、ミステイ マツクス、ゴールドバツク、ビクトリアス、ルーテルなどが挙げられ、当社の名を全国に知らしめてくれました。
特に、全日本ホルスタイン共進会で当社種雄牛の娘牛たちが名誉賞を獲得するなど華々しい活躍を見せてくれたときは、種雄牛導入方針の正しさを確信したものでした。
しかし、わが国の酪農畜産を取り巻く環境は変化し、国際化の進展、酪農畜産形態の変容などで、乳牛改良を担う団体の一層の体質強化と健全性が強く求められる時代となりました。
こうした社会情勢および消費者の二一ズに沿い、かつ日本酪農の発展方向を見すえ、当社は21世紀の初頭を時期として、社団法人北海道家畜改良事業団との大同団結を決意しました。
両事業体は家畜改良事業を統合再編して新たな改良事業体を設立し、平成13年(2001)4月1日をもって社団法人ジェネティクス北海道として歩んでいくこととしました。
これが、当社設立の理念である「酪農家のため」であると熟慮のうえ決断したものです。
株主をはじめ関係の方々には一抹の寂しさを感じられると思いますが、乳牛改良発展のために小異を捨てて大同につくこととしたものです。
今後はさらなる経営基盤の確立に努め、設立の理念を見失うことなく使命を果たしてまいる所存です。
人工授精事業をジェネティクス北海道に移譲した(株)JHBSは、2016(平成28)年に当組合を除く全8株主から自己株式を取得し当組合出資100%の単独子会社となり、2017(平成29)年秋の臨時株主総会で商号(会社名)の変更と目的の変更を決議しました。
【新たな会社の目的】
1.乳牛の改良増殖に係る調査及び情報提供
2.酪農後継者に係る育成事業
3.不動産の管理、賃貸業
4.前各号に関連するコンサルティング業と、前各号に附帯関連する一切の事業
【新商号】
株式会社JHBS(ジェイエイチビーエス)
新商号は、先人が培い育んだ旧社名の略名JHBSを尊重し、その4文字を用いて命名しました。なお、頭文字に引用する英字はJointly with Holstein(北海道ホルスタイン農業協同組合と共に歩む)Best Supporter(北海道ホルスタイン農協のベストサポーター)です。
1.住所
札幌市北区北15条西5丁目1番5号 『北海道ホルスタイン農協内』
電話:011-594-8621(直通)
FAX:011-594-8631
2.機 構
役 員
代表取締役社長 山 口 哲 朗
取締役副社長 柾 谷 智 史
取 締 役 松 原 秀 雄
同 中 嶋 隆 司
同 影 浦 義 和
取締役本部長 城 丸 均
代 表 監 査 役 澤 田 礼 二
監 査 役 山 口 一 敏