平成13年10月18日(木)・19日(金)
中標津町 トーヨーグランドホテル
『共進会ジャッジセミナー~カナダにおけるショウ倫理~』
中標津町 根室地区家畜市場
『共進会ジャッジ実技研修』
ジョン バックリー氏(カナダ・オンタリオ州 カナダホルスタインオフィシャルジャッジ/ホルスタイン共進会出品者委員会委員)
中込 稔氏(㈱野澤組 札幌営業所長)
41名
乳牛の改良上極めて重要な役割を果たす共進会の審査に当たって、審査眼の統一と審査技術の向上を図ることを目的に『共進会ジャッジ研修会』を行いました。
18日午後のジャッジセミナーでは、『カナダにおけるショウ倫理』と題し、バックリー氏からカナダの倫理規定の紹介と北米におけるショウの実情。そして今抱えている問題として動物愛護団体との兼ね合い等の話題が提供され、その後パネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションでは、出品牛の過剰準備が目立つ傾向になりつつあるなか、今後のショウの在り方をどう行ってゆくか「ショウ倫理の検討について」討議が行われました。
討議では、ここ数年のナショナルショウで付け毛など目にあまる行為が多くなっているが、2001年の今年はマナーに関する指導や監視員を設けたことにより例年に比べるとルールは守られ問題になるような牛はいなかったとの報告もありました。
結果ショウ倫理規定の制定については今回の討議内容を踏まえ、出品者の意見も聞き、全てのショウに対応できるようなルール作りを模索して行く考えが示されました。
翌19日は、「共進会ジャッジの留意点」と題し、バックリー氏より解説・指導がなされ、その後実技研修が行われました。
ジョン・バックリー氏
未経産1クラス、経産2クラス各6頭の供試牛を用いて序列付けが行われ、各クラス3名の受講者と1名の認定審査員が序列発表と講評を行い、次にバックリー氏から模範解答とアドバイスがありました。
受講者からは、実践的な序列の付け方について意見が多く、バックリー氏と熱心に討論を行うなど、充実した研修会となりました。