2007-8

登録情報活用システムのバージョンアップと
乳用牛管理システムの構築

 去る6月22日(金)、道内において登録情報を活用した交配相談などを実施している19地区の登録団体担当者が参集し、登録情報活用の検討会を開催しました。
 今回で7回目となる検討会では、現在稼動中の近交回避システムと交配相談システムにおける提供情報の内容、および、現在準備中の乳用牛管理システムに関して、活発な意見交換が行われました。
 北海道のホルスタイン集団における近交係数は、1990年代以降、年当たり約0.2%の急激な上昇を示し、2005年生まれの雌牛においては平均5%に達しています(図1)。
 2007年生まれの雌牛の平均近交係数は、5.26%であり上昇傾向は変わりませんが、前年(5.21%)と比較して0.05%の上昇にとどまり、近親交配回避情報の効果が現れているといえます。
 登録情報活用システムは、利用者からの意見や要望を取り入れて、より使いやすく有効な情報を提供するために改良を加えました。近交回避システムは、2006年10月に現在のバージョンに変更され、雌牛ごとのリストだけでなく種雄牛ごとに近交雌牛を表示する機能や複数の農家を選択して一括で印刷する機能を追加しました。
 交配相談システムは、2006年9月に現在のバージョンに変更され、線形式体型形質や受胎率の育種価を利用して交配種雄牛を選定する機能や雌牛ごとに形質を選択し矯正交配ができる機能を追加するとともに、農家ごとに近交係数や遺伝的能力の推移をグラフ化して提供する機能も追加しました。特に、受胎率は、表型的のみならず、遺伝的にも低下傾向が認められることから(図2)、本システムによって受胎率の低下を少しでも抑制できればと考えています。
 乳用牛管理システムは、乳用牛から生産されたすべての牛についての血縁を明らかにし、それを管理するシステムです。このシステムに利用するデータは、牛家畜個体識別事業から提供される出生データ、移動データおよび人工授精データを基本とし、これら蓄積されたデータを有益な情報として還元するため、「出生確認書」の発行やインターネット等で公開し、提供することを検討しています。
 登録情報活用システムは、今後も利用者からの要望を取り入れ、改善に努めていく予定です。
検討会参加者     (敬称略、五十音順)
団     体 氏  名
東宗谷農業協同組合 会 津 秀 彦
根室生産農業協同組合連合会 池 田 和 之
稚内農業協同組合 板 垣 和 久
十勝農業協同組合連合会 大 井 裕 樹
鹿追町農業協同組合 太 田   悟
釧路地区農業共済組合 小 川 正 男
大樹町農業協同組合 折 笠 唯 史
西春別農業協同組合 木 下 広 行
豊富町農業協同組合 草 野 佳 一
幌延町農業協同組合 小 平   修
オホーツク中央農業共済組合紋別事業所 佐 藤 達 也
北見枝幸農業協同組合 瀬 尾   匠
オホーツク中央農業共済組合雄武事業所 竹 田 浩 二
足寄町農業協同組合(足寄町生乳センター) 永 井 照 久
摩周湖農業協同組合 野 下 秋 男
豊頃町農業協同組合 久 田 真 樹
釧路地区農業共済組合 前 田 昌 紀
北見地区農業共済組合 松 山 廣 志
苫前町農業協同組合 宮 部 智 文
   
 
<親子3代エクセレント、
  ダイノー・インスピ・ラブリー・ストーミーを作出した畜産班の活動>
「活動は教室でするんじゃない、牛舎でするんだ!!」
1.生徒の活動
 本校の生徒の活動は、全校生徒が専攻班に分かれ活動を行っており、農業科畜産班もそのひとつである。活動内容は、授業内の総合実習が通常の活動で放課後の世話は自由参加だが、畜産班のメンバーは毎日必ず4、5人は自主的に牛舎に集まる。
 畜産班の放課後の活動は、今年卒業した6人の生徒達が、自主的に出て来て活動したもので、現在2、3年生の14人がその流れを受け継いでいる。その時の合い言葉が、「活動は教室でするんじゃない、牛舎でするんだ」だった。
親子3代エクセレント達成牛と記念の盾を贈呈して頂いた道南ホルスタイン改良協議会舟橋秀貴会長(右端)、農業科畜産班の皆さん
 後輩が入ってくるたびに、しっかりと流れを受け継いで、何かあるたびに生徒達で集まりミーティングが行われる。
 昨年度の活動は、牛舎の管理を徹底することはもちろんであるが、「牛乳消費拡大キャンペーン」も畜産班独自に行った。活動テーマは、「牛も僕らもこんなに頑張っている」だ。だからこそうまい牛乳が搾れるし、牛乳をどんどん飲んで欲しいというものだ。
 イベントは、本校で4回行い、小学生から大人まで約50人が牛舎を訪れてくれた。内容は、生徒が企画し計画・実行・反省会を行った。具体的には、搾乳体験・哺乳体験・尿処理研究紹介・3ADAY活動・大農共進会(来校者に牛を審査してもらう)等を実施した。
 大人の人には専門的に、小学生には大きな絵本を使うなど、来校する人のニーズにあった牛作り・牛乳作りを紹介した。
 開催後のアンケートで、イベントに参加した人がより多くの牛乳・乳製品に興味・関心を持ち、購買意欲も向上したことがわかった。また、アンケートに手紙を付けてくれる方が多く、生徒の励みにもなるなど、生産者と消費者の間を近づける結果となった。
 このように、些細な活動ではあるが、今後は地域の乳業会社等と協力し、消費拡大に貢献していきたいと考えている。

2.地域の人の支えがあってこそ
 本校の牛舎は、生徒・教員だけでは決して成り立たない。地域の酪農家の方の協力があってこその牛舎である。
 特に、長年大農牛舎を見続けている人工授精師の藤岡藤哉さん(FBSフジオカブリーディングサービス)には、本校の改良に多大なる影響を与えて下さっている。
 職員や生徒が入れ替わる中、長年本校の牛舎に関わって頂いているからこそ、現在の系統が維持出来ている。
 毎年参加する共進会では多くの酪農家の方が生徒に関わって頂いており、本気で牛に関わる方の背中から生徒は多くの事を学んでいるようで、学校生活・生徒の生き方に影響を与えてくれている。
 共進会から帰ってきた凛々しい生徒の顔を見ることは担当者としてもうれしく、多くの方に感謝をしている。

 また、近隣の農家の方が牛舎に足を運び、多くのアドバイスを与えて頂いている。それらのつながりから八雲町に本部のある酪農家団体「道南ホルスタイン改良協議会」の舟橋秀貴会長より親子3代エクセレント達成を祝う立派な盾を贈呈して頂くことが出来、現在の生徒の励みとなっている。
 このように地域の方からの賞賛があることは、学校全体としても喜びにたえない出来事でもあった。

3.大農牛舎

 班長の石嶋は「彼女たちは、僕のパートナー」、副班長の竹部は「牛舎は365日同じ日はない」という、また牛舎長の伊藤は、担当牛の分娩が無事に終了したときに涙を流す。今、この3本柱を中心として大農牛舎は動いている。
 その先輩が次の後輩を育てており、本格的な夏を迎える頃には、夏の暑さに負けない生徒の熱気があふれる牛舎になっているはずである。
 今回のストーミーがエクセレント、道南B&W・経産の部・グランドチャンピオンを獲得できたのも、地域に支えられている大農の歴史が作り上げた成果である。今後も、この素晴らしい流れを生徒と共に受け継ぎ、次へと伝えられる活動を展開して行きたいと思っている。


中心となって活動している左から竹部副班長・石崎班長・伊藤牛舎長
    
<記:畜産班 堂阪博文教論>
EX3代の審査成績と血統
1代:5724858
   ダイノー ミステイ スターバツク 平成4年1月5日
        父:ハノーバーヒル スターバツク
       成績:90点  6歳3月
         (外貌:91 肢蹄:88 乳用牛の特質:93 体積:93 乳器:87)

  2代:1084409017
    ダイノー アンデイ インスピレーシヨン 平成6年2月5日
        父:ハノーバーヒル インスピレーシヨン
       成績:90点  6歳9月
         (外貌:91 肢蹄:90 乳用牛の特質:92 体積:93 乳器:88)

    3代:1084409116
      ダイノー インスピ ラブリー ストーミー 平成13年12月3日
          父:モーリン ストーム ET
         成績:91点  5歳2月
          (外貌:91 肢蹄:88 乳用牛の特質:90 体積:91 乳器:92)

   
  


後期体型審査予定
  
日程 10月9日~10月20日
 □ 石狩地区 全管内
 □ 空知地区 全管内
 □ 十勝地区 豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
 □ 根室地区 西春別・中標津・計根別
 □ 網走地区 紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上・西興部
  
日程 10月22日~11月2日
 □ 上川地区 全管内
 □ 後志・渡島・檜山地区 全管内
 □ 十勝地区 新得・清水・芽室
 □ 十勝地区 鹿追・士幌・上士幌
 □ 釧路地区 釧路・阿寒・鶴居・幌呂・白糠・音別
 □ 網走地区 丸瀬布・遠軽・上湧別・湧別・芭露・生田原・白滝・留辺蘂・温根湯
  
日程 11月5日~11月16日
 □ 十勝地区 中札内・更別・大樹・広尾・忠類
 □ 釧路地区 弟子屈・標茶・浜中・厚岸
 □ 根室地区 根室・別海・標津
 □ 網走地区 北見・相内・上常呂・置戸・訓子府・端野・美幌・女満別・津別
 □ 留萌地区 全管内
  
日程 11月26日~12月7日
□ 胆振・日高地区 全管内
□ 十勝地区 帯広・川西・大正・音更・木野・高島・池田・幕別・札内
□ 根室地区 上春別・中春別・計根別(一部)
□ 網走地区 網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里・小清水・清里
□ 宗谷地区 全管内
     

ひとこと
 「スポーツ」を観る・する、これが私の一番の趣味であったが、ここ20年程は、すっかり観戦するだけになっていた。
 そのためか、40肩に始まり50肩、腰痛、○○等、体の其所此所に痛みが出始め、年のせいと勝手に決めていたが、これではマズイ、何か運動しなくてはと、昨春より始めたのがジョギングである。
 ジョギングを選んだ理由のひとつに、息子が中学・高校と部活のバスケ部で汗を流し、入部数ヵ月は走力強化・スピードアップ養成と、毎日陸上部以上に鍛えられ、帰宅するなり「今日も吐きそうだった」と、よく話していたのを思い出し、息子も頑張っているから、オヤジも健康のため少し走ってみようと家族に話してみると、娘は「一緒に走るのは格好悪いから一人で走ってよ」、妻は「走ってる最中に倒れて、人様に迷惑が掛からないように、名前・電話番号を書いた名札を付けて走れば」と一笑されたが、早速、ランニングシューズを買い2~3㎞は走れるだろうと、いざスタートしたものの300m程走ったところで、息苦しくあえなくギブアップ。
 あまりにも走れない、自分の体力・走力の無さにショックと同時に自分より年配の男性が軽快に走り去って行く姿を見て愕然とした。
 シューズも買った事だし、マイペースで何回か根気よく走ろうと走ってみると、3㎞走破する事が出来、その達成感から、もう少し頑張って見ようとスローペースながら継続すると5㎞・8㎞・10㎞と走れる自分にビックリ。
 娘と息子から「凄いね・なかなか速いんでしょ」とおだてられると、年甲斐もなく、内心嬉しく、また走るきっかけにさせてくれる。
 走っている最中は苦しく、やはり年か、途中で止めて歩こうと[走るのを止めたい症候群]に陥るが、あの電柱・あの信号までと思い、走り切ってみると、達成感と全身から噴き出る汗に、30数年前の高校時代の部活を思い出し、爽快感を覚え少し若返った気持になった。
 オリンピックで2度のメダルを獲得した、あの有名な有森裕子さん(平成4年バルセロナ:銀、8年アトランタ:銅)の言葉ではないが「自分で自分を誉めてあげたい」との名言を思い出し、そんな心境になったものである。
 ちなみに、息子の高校3年間のバスケ生活は怪我との戦いで、「1年は練習試合で足を怪我し夏期合宿を松葉杖で参加、2年は紅白試合中に前十字靭帯損傷により手術、3年は練習試合で右肩脱臼」とメンバー登録の機会が少なかったが、朝練は一度も休む事なく、3年間やり遂げ、仲間にも恵まれ、全道大会出場権を3度獲得し、良く頑張ったと伝えたい気持ちである。
 ジョギングは何時まで続くか、続けられるか、分からないが、息子と一緒にマラソン大会に参加出来ればと思いながら、健康維持・病気予防、そして、家族のためにも、今後も病院と仲良くならない生活を継続して行きたいと思っている50代半ばに向かうオヤジの今日この頃です。
T.G
 
  
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