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2007-9 |
近親交配回避情報を使っていますか |
** ようやく近交係数の上昇傾向に鈍化の兆しがみえてきた ** |
北海道のホルスタイン集団は、1990年代ころから急速な近交係数の上昇がみられるようになり、2005年には5%を越える状況になっています。近交係数の上昇は、劣性悪性遺伝子の発現や近交退化による生産性の低下が懸念されます。本会では、これらの近親交配による弊害を広く理解してもらうとともに、近親交配を積極的に回避するための情報を酪農家に提供しています。
7割の団体は情報を活用している!
本会では、平成15年1月からインターネット上で近親交配回避情報「HOLSTEIN近交回避」を開示し、さらに平成17年3月からパソコン情報として「ホルスタイン登録牛近交回避」を提供してきました。今般、この近親交配回避情報がどれくらい活用されているかを把握するため、7月に実施した地区別登録委員研修協議会でアンケート調査を実施しました。
アンケートは、全道の登録取扱団体の内、43%から回答が得られました(7月20日集計、中間結果)。回答が得られた団体の中で、登録取扱団体に定期的に提供している近親交配回避情報(CD-ROM情報)について、「印刷して農家に配付し、活用している。」と回答したのは約70%の団体であり、「活用していない。そういう情報は知らない。」と回答したのは約30%の団体でした。 |
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現在のところアンケート回収が半数に満たない状況ですが、このCD-ROM情報が多くの登録取扱団体で利用されていることがわかってきました。
情報活用で徐々に効果が…
徐々に、これらの情報活用が普及してきたこともあり、地域によっては、近交係数の上昇傾向に鈍化がみえ始めています。図2には、ホルスタイン登録牛における近交係数階層別の雌牛在籍頭数割合を示しました。近交係数6.25%以上の雌牛が占める割合は、地域により11.9%から17.2%までの範囲で違いが認められました。また、図3には、全道および各支庁におけるホルスタイン登録牛の平均近交係数の推移を示しました。2006年生まれの雌牛における平均近交係数は、5.1%から5.4%の範囲で地域差があります。2007年生まれの雌牛の平均近交係数は、まだ途中経過の集計ですが、5.1%から5.5%の範囲にあり、2006年と比べて大きく変化をしていませんが、これらの中には、前年よりも平均近交係数が若干低下している地域もみられるようになりました。
当北海道支局は、これらのシステムをさらに活用してもらうことで、ホルスタイン登録牛の近親交配を避けて、近交退化や遺伝病発症のリスクを軽減し、効率的な改良を進めるための手助けをしています。
パソコン情報とインターネットを
上手に組み合わせてください
「ホルスタイン登録牛近交回避」は、3月と10月の年2回、後代検定調整交配の時期に合わせて各登録取扱団体に配布しています。この情報は、CD-ROMに格納された状態で各登録取扱団体に提供されます。登録取扱団体では、パソコンを操作して、農家ごとに在籍雌牛と供用可能種雄牛との間で近親交配になるリストを作成します。さらに、このリストは簡単に印刷できるので、授精業務などに利用することができます。供用可能種雄牛は地域や農家によって違いがあると思いますが、調整交配用種雄牛、国内後代検定済の一般供用種雄牛、さらに米国、カナダおよびオランダからの輸入精液からも選ぶことができます。
また、インターネット上の近親交配回避情報は、雌牛ごとに登録番号を入力しないと情報が表示されないので煩雑な面はありますが、年6回更新していますので、パソコン情報と上手に組み合わせながら利用してください。
パソコン情報は、使いやすさを追求しています
「ホルスタイン登録牛近交回避」のシステムは、登録取扱団体の担当者の意見を取り入れて、定期的にバージョンアップを行ってきました。現在のバージョンは、2006年10月に変更した第2.1.2.0版です。このバージョンアップで行った主な機能の改善としては、①複数の農家を一括印刷できる機能を追加したこと、②雌牛別リストの他に種雄牛ごとに近親交配になる雌牛をリストする機能を追加したこと、③EXCEL(CSV)形式で保存し、編集できる機能を追加したことです。
2種類の印刷オプションから選んでください
図4には、このシステムによって印刷できる情報の見本を示しました。近親交配情報は、酪農家のみならず人工授精師にも利用してもらうために2種類の印刷オプションを用意しています。印刷オプション1は、在籍雌牛ごとに近親交配になる供用可能種雄牛の略符号を表示します。印刷オプション2は、供用可能種雄牛との交配で近親交配になる在籍雌牛を表示しますので、印刷オプション1と逆の表示方法になります。これら2種類の印刷オプションから使い易い様式を選んで印刷し、近親交配にならない供用種雄牛をみつけてください。 |
図3.全道および各支庁における平均近交係数の推移 |
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1)右肩の数値は2006年生まれの平均近交係数(全道平均 = 5.2%)
2)平均近交係数の推移とは、ホルスタイン登録雌牛の誕生年に対する変化を示している。 |
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図4.「近交回避情報」って、どんな情報?
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(1) |
供用種雄牛一覧
→ 各地区の推奨種雄牛や酪農家が特に希望する種雄牛などから供用予定の種雄牛を選びます。 |
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(2) |
表示・印刷オプション1
→ 各農家の在籍雌牛ごとに近親交配になる種雄牛の略符号を表示します。
(希望すれば近交係数や雌牛の名号も表示できます) |
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(3) |
表示・印刷オプション2
→ 農家別に供用可能種雄牛を交配することで近親交配になる在籍雌牛を表示します。
(希望すれば近交係数も表示できます) |
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2007北海道ホルスタインナショナルショウの開催迫る
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期日:平成19年9月22日(土)~23日(日) |
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場所:北海道ホルスタイン共進会場 安平町早来 |
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オフィシャル・ジャッジ 山 口 寿 典 氏
(㈱十勝家畜人工授精所 取締役 営業指導部長) |
アソシエート・ジャッジ 山 田 光 男 氏
(別海町・酪農家) |
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ナショナルショウ日程 |
2007北海道ホルスタインナショナルショウの前哨戦である、各地区共進会が8月8日(水)の道南地区・日高地区を皮切りに8月26日(日)まで全道12地区で開催されました。
予選を勝抜いた出品者の皆様は、ナショナルショウ出品に向けて調教に余念が無いものと推察されますが、体調万全で出品下さるようお願いいたします。 |
9月22日(土) 8時30分開始
日 程 |
開会宣言 |
第1部 |
未経産カーフクラス |
第2部 |
未経産ジュニアクラス |
ヤングブリーダーカップチャンピオン決定 |
第3部 |
未経産ジュニアミドルクラス |
主催者・来賓挨拶 |
第4部 |
未経産ミドルクラス |
第5部 |
未経産シニアミドルクラス |
第6部 |
未経産シニアクラス |
昼休み |
第7部 |
後代検定娘牛2歳クラス |
第8部 |
ジュニア2歳クラス |
第9部 |
シニア2歳クラス |
第10部 |
ジュニア3歳クラス |
第11部 |
シニア3歳クラス |
ゴールデンナショナルセール |
ジュニア酪農教室 |
9月23日(日) 8時30分開始
リードマンコンテスト |
・中学生(小学生高学年含む)クラス |
・高校生クラス |
第12部 |
4歳クラス |
第13部 |
5歳クラス |
第14部 |
成年クラス |
最高位決定審査 |
褒賞授与式 |
閉 会 |
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第14回北海道総合畜産共進会 乳用牛部門審査風景
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本年度も出品牛にとって気候条件の良い9月第4週の土曜日、日曜日に行います。また、後代検定娘牛については、春の北海道B&Wショウで、今年度初めて、ジュニア及びシニアのゲッツオブサイアー(国内後代検定参加同一種雄牛産子3頭1組)の部が行われましたが、本ショウでは、昨年と同様に、第7部に後代検定娘牛2歳(初産)クラスを継続して行い、後代検定に対する理解を深めてもらい普及推進を図る内容としております。
後継者育成のため従来から行っている高校生以下のリードマンに贈呈する記念品の他、昨年から小学生高学年以上高校生以下の青少年が自家所有出品牛を、地元(管内)共進会と本ショウを同一人がリードすることを基本に最優秀者にカップを贈呈するヤングブリーダーカップを、第1部および第2部に設けております。 |
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※無料バスの運行予定時刻
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(1)9月22日(土) |
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JR千歳駅発(会場行) |
8:00 |
9:00 |
会場発(JR千歳駅行) |
16:30 |
17:30 |
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(2)9月23日(日) |
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JR千歳駅発(会場行) |
8:00 |
9:00 |
会場発(JR千歳駅行) |
12:30 |
13:30 |
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ジュニア酪農協室で、真剣に説明を聞く受講生
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付帯行事としては、「ゴールデンナショナルセール」、「酪農資材展示」、「リードマンコンテスト」、「ジュニア酪農教室」、「酪農ふれあい交流会」などを開催します。
「ジュニア酪農教室」は、毎年海外の講師により、青少年のショウリングにおける牛の誘導技術の研鑽と出品マナーの向上のための講習を行っております。 昨年は、府県のホルスタインクラブも参加するなど、北海道だけに留まらず多くの方々に好評を得ております。
「酪農ふれあい交流会」は、札幌など近隣の市町村から一般消費者の方が多数参加いただけるよう企画しており、皆様のご好意により提供いただいた地元の特産品や、農畜産物の即売は、品質も良く、低価格であると好評を得ていることから、本年も関連団体をはじめ、出品者の皆様には多数提供いただきますようご協力をお願いいたします。
開催日が月末で何かとお忙しい時期とは思いますが、多くの方々にご来場いただきご観覧下さるようお待ちいたしております。 |
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リードマンコンテストに出場申込みをされた青少年の方々はリードの練習に励んでいることと思います。
このコンテストは青少年のショウリングにおける牛の誘導技術の研鑽と出品マナーの向上を図るため開催いたします。
講師(審査員)には、ゴールデン ナショナル セールのスタッフとして来日するロバート・ヨーマン氏(アメリカ・オクラホマ州)を予定しております。
ヨーマン氏はサンデイ・デールファームス社の共同所有者であり、トップレベルのショウカウを所有しております。最近では2006年秋生まれ仔牛級でリザーブ・オール・アメリカンを獲得しております。
審査歴はアメリカ国内はもとよりオーストラリア、カナダ、メキシコ等でも審査を手掛けている他、ジュニアショウの審査経験も豊富な方です。
基本的な採点カードを掲載いたしますので参考にしてトレーニングを重ねご参加願います。なお、ヨーマン氏には土曜日の夕方開催する「ジュニア酪農教室」においてリードの仕方について講習を行うことになっておりますのでリードマンコンテスト出場者の方もご参加ください。
リードマンコンテスト採点カード
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1.リードマンの外観 10点
2.リード技術 60点
①誘導技術 25点
②適切な姿勢をとらせる技術 15点
③最良な長所を見せる技術 10点
④構え方、機敏さ、態度 10点
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僅かな減点
●上下白の衣装を着ていない
●牧場名やロゴの入った衣装を着ている
●不適切な靴を履いている
●不適切、あるいは不完全な衣装を着ている
●もくしのサイズが牛に合っていない
●もくしが適切に調整されていない
●手綱をコイル状に巻いている
●牛が頭を下げた姿勢にしている
●牛の前肢の蹄を踏んで姿勢を直そうとしている
●前の牛とのスペースを空けすぎている
●審査員が牛の周りを移動しながら見ているとき後肢の踏み込みを上手に替えられない
●審査員や補助員の指示に素早く反応できない
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やや重い減点
●牛を上手く扱えない
●手綱をコイル状にぎっちりと巻いている
●あまりにゆっくり誘導している
●もくしの手綱をあまりに長くして持っている
●四肢の立たせ方が不正確
●過剰なアピール
●その牛の体型欠点を認識出来ていない
●その牛を最良の状態で見せられない
●生年月日、分娩月日、授精月日、分娩予定月日が分からない
●周りを見ずに、一心に審査員を見すぎる
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非常に重大な減点
●手綱をチェーンから外したり、コイル状に巻いたり縛ったりしている
●不必要にも係わらず、牛を殴る
●(後肢の)蹄を踏んで、後肢の位置を直そうとする
●ラインに沿って牛を引いているときに、前の牛との間隔が詰まったり、重なり合ったりする
●スポーツマンらしくない行動
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失 格
●倫理規定違反
●スポーツマン精神違反
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〈アメリカ PDCA (乳用牛品種協会) のショウマンシップ採点カードを採用〉 |
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昨年のリードマンコンテストの審査風景
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独立行政法人 家畜改良センターが平成19年8月13日に公表し、当月号に掲載した「乳用牛評価報告(供給可能種雄牛:総合指数順)」の新規供用牛と「参考情報(海外種雄牛:総合指数上位40位)」の新規登場牛に父牛名号を掲載するところ誤って母牛名号を掲載したことが判明しましたので訂正し、お詫び申し上げます。
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乳用牛評価報告(供給可能種雄牛:総合指数順) ※訂正分のみ掲載いたします。 |
順位 |
略 号 |
名 号 |
誤 |
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正 (父名号) |
2 |
JP5H52755 |
NLBC マ-シヤリ-ズ ユ-ス ET |
ユング セシリア コンビンサ- ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
7 |
JP5H52577 |
テイ-ウエ-ブ J シグナス |
テイ-ウエ-ブ エルム コンビ ジ-ン ET |
→ |
タイデイブルツク ジエフア-ソン ET |
8 |
JP5H52569 |
YKT テツチエ ゼノン ET |
ワイケ-テイ- テツチエ グル-ブ |
→ |
ライスクレスト マ-シヤル ET |
11 |
JP4H52848 |
RCA アワ-ド ET |
RCA セルシアス アニ- ET |
→ |
ロ-ドビユ- タイデイ ビ- スクリ-チ ET |
16 |
JP0H52543 |
YKT テツチエ シルフイ-ルド |
ワイケ-テイ- テツチエ シヤルル ET |
→ |
レクスボ-ルド ル-ク ハ-シエル ET |
17 |
JP5H52575 |
オムラフア-ム リスペクト セルシ- |
オムラフア-ム セルシネス |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
23 |
JP3H52844 |
レデイスマナ- デイ-ラン ET |
レ-ガンクレスト ウイン ド-リタ ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
24 |
JP3H52833 |
フア-ニア-テイ-ビ-ア-ル ドリ-ン ド-ギ- |
フア-オ-ラ グレンウ-ド ドリ-ン ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
27 |
JP5H52679 |
ハツピ-ライブ グロリアス ET |
ハツピ-ライブ メリ- ルル |
→ |
シルダ-ル ビ-ダブリユ- ダツチ ボ-イ ET |
29 |
JP5H52930 |
コムスタ- リヴエレスト ET |
オコナ-ズ TVF ルドルフ リリ- ET |
→ |
サマ-シエ-ド インクワイア- ET |
33 |
JP3H52972 |
リンクレスト BWM サマセツト ET |
タンバ-ク サンシヤイン ランツ ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
35 |
JP4H52582 |
ライブストツク リ-ガル ET |
ハツピ-リバ- インテ S リ-フア ET |
→ |
シルダ-ル ビ-ダブリユ- ダツチ ボ-イ ET |
62 |
JP3H52971 |
ラング イングランド BWM フ-バ- ET |
ト-レア- ルドルフ キユ-ピツド ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
乳用牛評価報告 参考情報(海外種雄牛:総合指数上位40位) ※訂正分のみ掲載いたします。 |
順位 |
略 号 |
名 号 |
誤 |
|
正 (父名号) |
29 |
0200H05024 |
デユドツク ミスタ- バ-ンズ ET |
グランダツク マギ- スト-ム |
→ |
マ-キム サンダ- |
40 |
0200H00271 |
BYU マナツサ ET |
ネヤ- フオ-メ-シヨン 1082 ET |
→ |
マラソン BW マ-シヤル ET |
独立行政法人 家畜改良センターでは、「2007-8月以降の変更事項について」として、下記の通り公表したので、その内容を転載します。
◎ 体型形質の一部の名称変更及び評価中止
2007年4月から(社)日本ホルスタイン登録協会による審査標準が改正されました。
このことに伴い、「体積」の評価を2007-8月評価以降中止いたします。
また、「外貌」を「体貌と骨格」に、「乳用牛の特質」を「乳用強健性」にそれぞれ名称変更することとします。
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2007-5月以前 |
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2007-8月以降 |
外 貌 |
→ |
体貌と骨格 |
肢 蹄 |
→ |
肢 蹄 |
乳用牛の特質 |
→ |
乳用強健性 |
体 積 |
→ |
(評価中止) |
乳 器 |
→ |
乳 器 |
決定得点 |
→ |
決定得点 |
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◎ 遺伝的能力評価の実施・公表スケジュールの変更
2006年6月のインターブル年次会議を通じ、2007年8月以降の国際評価公表回数が年4回から年3回体制に移行し、公表月は1月、4月、8月となることが決定いたしました。
このことを受け、日本における遺伝的能力評価の実施・公表について検討した結果、関係者等の要望も踏まえ、当面下表スケジュールにより行うこととなりました。
なお、これまでは評価の呼称を「2007-8月」のように評価実施年と公表月によって表してきましたが、今後、国内評価及び国際評価の公表月が異なることから、評価の呼称を下表のとおり改めることといたしました。
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評価の呼称 |
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国内評価公表日 |
※ |
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国際評価公表日 |
※※ |
2007-Ⅳ |
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2007年11月27日(火) |
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2008年1月15日(火) |
2008-Ⅰ |
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2008年2月26日(火) |
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2008年4月1日(火) |
2008-Ⅱ |
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2008年8月5日(火) |
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2008年8月19日(火) |
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※国内評価公表日:11月及び2月は当該月の最終火曜日、8月は第1火曜日。
※※国際評価公表日:1月は11日以降の最初の火曜日、4月は第1火曜日、8月は第3火曜日。 |
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恒例の「組合員海外酪農視察研修」を今年も、デーリィマン社との共同企画で計画いたしました。「ローヤル・アグリカルチュラル・ウインター・フェアー2007」をメインの研修として、11月6日から12日までの7日間で実施いたします。
カナダ第一の商業都市トロント都心のナショナル・トレードセンターで開催されるカナダ農業祭は酪農国カナダが国を挙げて開催するもので、そのメインプログラムである乳用牛共進会は、ホルスタイン約400頭が出品され、アメリカ・ワールド・デーリィ・エキスポと並ぶ北米を代表するホルスタインショウです。カナダ随一の乳牛セール(セール・オブ・スターズ)も同時に開催されます。
この他にショウマンシップショウ、肉用牛ショウはもちろん人気のホースショウや他の動物や農作物の品評会なども行われており、とても1日や2日では全てを見ることはできない規模で行われています。
従来は往復ともにバンクーバー経由でトロントに向かっていましたが、今年から短い旅行期間をできるだけ有効に過ごしてもらえるよう、行きは成田からトロントへの直行便といたしました。バンクーバーで乗継がないので少し快適になり、トロントへも少し早い時間に到着できる予定です。
研修日程は別記の通りですが、この際日常の農作業を忘れて丸2日間どっぷりと共進会を楽しんでみてはいかがでしょうか。参加される組合員やご家族の方には規程により組合負担金としての助成金制度がありますので、是非、ご検討の上ご参加くださるようご案内いたします。 |
記
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1.日 程
平成19年11月6日(火)~12日(月) 【5泊7日】
2.参加費 1人280,000円
(宿泊は二人部屋・最少催行人員全体で15名)
※渡航手続費用、旅行傷害保険、個人的費用は各自負担となります。
※現地空港税、燃油特別付加運賃は別途(合計約33,000円)
※組合負担金
1)本人を含め同一家族が初めて参加の場合 ・・5万円
2)過去に参加した人以外の同一の家族の場合 ・・3万円
3)過去に参加した人以外の同一家族で酪農後継予定者の場合・・5万円
4)過去に研修・実習で組合負担金を受けたことのある同一人は対象となりません。
3.助成対象募集人員 10名
4.申込み締切り 9月28日(金)
※地区組合員協議会長または総務課(011-726-3111)へお申込みください。 |
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カナダ酪農視察研修旅行 (新千歳発着)
目次 |
月/日
(曜日)
|
地名/滞在先 |
現地時刻 |
交通機関 |
行 程 |
朝 |
昼 |
夕 |
1 |
2007年
11月6日
(火) |
新千歳集合
新千歳発
羽田着
|
成田発 |
12:00
13:30
15:05
19:15 |
NH064
(01:35)
AC002 |
新千歳空港1階到着ロビー団体待合室集合
空路:国内線にて羽田へ
着後:リムジンバスにて成田空港へ
空路、国際線にてトロントへ
日付変更線
|
- |
- |
機内食 |
トロント着
|
ナイアガラ |
17:00
|
(11:45)
専用バス |
着後:専用バスにてナイアガラ・フォールズへ
ホテルへ (ナイアガラ・フォールズ泊) |
機
内
食 |
機
内
食 |
2 |
11月7日
(水) |
ナイアガラ
|
トロント |
|
専用バス |
早朝:ナイアガラの滝研修
終日:牧場視察(4箇所)
(トロント泊)
|
ホ
テ
ル |
○ |
○ |
3 |
11月8日
(木) |
トロント |
06:30
18:00 |
専用バス |
早朝:専用バスにて会場へ
終日:ロイヤル・ウインター・フェア視察
07:00 未経産クラス
18:00 セール・オブ・スターズ
(トロント泊) |
ホ
テ
ル |
× |
○ |
4 |
11月9日
(金) |
トロント |
07:00 |
専用バス |
終日:ロイヤル・ウインター・フェア視察
07:30 経産クラス
(トロント泊) |
ホ
テ
ル
|
× |
○ |
5 |
11月10日
(土) |
トロント発
|
バンクーバー着 |
09:00
11:05 |
AC1175
(05:05)
専用バス |
空路:バンクーバーへ
着後:バンクーバー市内研修
(クイーンエリザベス公園、チャイナタウン、ギャスタウン、スタンレー公園など)
(バンクーバー泊)
|
ホ
テ
ル |
○ |
○ |
6 |
11月11日
(日) |
バンクーバー発 |
12:05 |
専用バス
AC003
(10:20) |
専用バスにて空港へ。
空路:帰国の途へ。
(機内泊) |
ホ
テ
ル |
機
内
食 |
7 |
11月12日
(月) |
成田着
成田発
新千歳着 |
15:25
17:55
19:30 |
NH1717
(01:50) |
空路:千歳へ。
着後:解散 |
機
内
食 |
|
※利用予定航空会社 NH=全日空 AC=エアーカナダ
※利用予定交通機関、施設により予定時間は変更になる場合がございますのでご了承下さい。
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組合員女性研修会を下記により開催いたします。毎年好評いただいており、お陰様で18回目を迎えることができました。各管内のご婦人さんと楽しいひと時を過ごしませんか。
多数のご参加をお待ちしております。
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期 日 |
平成19年10月25日(木)~26日(金) 1泊2日 |
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募集人数 |
30名 {15名に満たない場合は中止} |
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宿 泊 先 |
南幌温泉ハート&ハート |
|
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南幌町南9線西15 ℡(011)378-1126 |
負 担 金 |
宿泊料……組合負担 |
|
交通費……往復旅費の2/3を助成(全管内) |
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|
申 込 み |
参加を希望される方は地区の組合員協議会長又は同事務局に申込み下さい。 |
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※ 参加申込者には、本人宛詳細案内を別途通知いたします。 |
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※ 申込後のキャンセルは4日前までにご連絡願います。 |
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募集〆切:10月5日(金) |
詳細問合せ:総務課 ℡(011)726-3111 |
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研修日程 |
25日(木)〔1日目〕 |
|
26日(金)〔2日目〕 |
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12:15 |
札幌駅北口集合 |
10:00 |
ホテル発 |
|
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(貸切バスにて移動中に昼食) |
11:00 |
札幌駅北口着 解散 |
|
13:30 |
江別市 岩田淳一牧場 |
|
|
15:00 |
〃 セラミックアートセンター(陶芸体験) |
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17:00 |
ホテル着(南幌温泉) |
|
18:00 |
懇親会 |
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
各地区の申込先(協議会長)
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
石 狩
空知・留萌
上 川
後志・道南(副)
〃 (副)
胆振・日高 |
中田和孝 中澤誠一 佐藤 勤 伊達 隆 鈴木 真 登立俊博 |
(℡011-386-2288)
(℡0126-55-3441) (℡0166-75-5000) (℡0136-22-0982) (℡01378-2-2346) (℡01464-7-5188) |
十 勝
釧 路
根 室
網 走
宗 谷
|
野原幸治 菅原善幸 山田光男 惣田和雄
澤田礼二
|
(℡0155-64-5971) (℡01547-6-8429) (℡01537-6-2052) (℡01587-6-2335)
(℡01636-4-1402)
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標記研修協議会は、血統登録の普及推進と登録業務の的確な事務処理を図る為、登録委員との密接な連携を保つ事を目的に例年開催しております。
今年度は7月2日に当農協で開催した道央・道南地区(石狩、空知、後志、道南、胆振地区)を皮切りに、18日まで、全道9会場において、登録委員をはじめ登録業務の担当者など150余名の参集を得て開催しました。
研修協議会では、登録業務の取扱いの変更や協議事項、並びに乳用牛管理システムなどについて、活発な質疑が行われ登録事業への関心の高さが窺われました。
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1.登録業務 |
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(1)自動登録牛の遺伝子型調査(親子判定)料金の一部助成 |
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自動登録では、人工授精における連続注入が判明することから、血統登録の正確性保持の為、最終の授精を含め4日以内に同一品種の異種雄牛授精が行われた場合、現在は全額登録者負担で行っている遺伝子型調査(親子判定)の料金を、平成19年9月1日生まれの牛から支局が一部助成します。
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(2)自動登録牛の死亡報告に伴う申込み取消し |
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血統登録処理中に、個体識別事業から死亡報告を受領した場合、現在は死亡確認のための照会をしていますが、平成19年9月1日受付の申込牛より照会を中止する事とし、報告に誤りがあった場合には、別途申込みする事で血統登録証明書を発行します。
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(3)貸付期間中に出生した産子の貸付対象者名義での登録 |
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従来(社)北海道農業開発公社のリース事業にのみ認めていた、貸付期間中に出生した産子の貸付対象者名義での登録を、農業協同組合等が行う導入・貸付事業についても貸付対象者名義で登録します。
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(4)雄牛登録に係る母牛の親子判定実施(母と母方祖父母) |
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人工授精による国内産種雄牛については、父母牛の遺伝子型調査(親子判定)のみで血統登録していますが、母牛が供卵牛等の遺伝子型調査で血統に不備が生じた場合、雄の血統登録取消、又は、雄の父母の血統が変わるなど、影響が大きい事が想定されることから、平成20年度(予定)から母方祖父母牛の遺伝子型調査(親子判定)も行います。
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2.審査業務 |
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牛群審査の申込方法並びに審査情報の利活用と、後代検定娘牛の保留、体型調査の協力を依頼しました。
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3.登録情報の活用 |
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近親交配回避情報の活用状況を把握する為アンケートを行いました。また、近交係数の上昇に伴う遺伝病の発生や近交退化現象、特に繁殖能力低下の状況を説明し、近親回避情報及び交配相談の利用を推進しました。
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4.乳用牛管理システム |
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自動登録農家の登録の信憑性保持と改良集団の拡大を図る為、乳用牛から生産された全ての牛の血縁を構築し、蓄積されたデータは有益な情報として還元するため、必要に応じて出生確認書を発行するとともに将来的にはインターネット等で公開し提供する事などを説明して、協力を依頼しました。
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登録委員及び登録業務担当者、地区連合会の皆様にはご多用中のところ多数出席いただき厚くお礼申し上げます。今後とも登録事業の普及推進にご協力下さいますようお願いいたします。
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平成19年7月20日公表
畜産統計調査 |
北海道の乳用牛飼養動向 |
戸数頭数共に大幅な減少、1戸当たり頭数は100頭突破 |
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農林水産省および同北海道統計情報事務所は、平成19年2月1日現在の「畜産統計」を公表した。
【全国の飼養戸数・頭数】
全国の乳用牛飼養戸数・頭数は毎年減少が続き、今年度の飼養戸数は25,400戸で前年に比べ1,200戸(4.5%)減少し、飼養頭数も1,592,000頭で、前年に比べて44,000頭(2.7%)減少した。また、一戸当たり飼養頭数は62.7頭で前年に比べて1.2頭(2.0%)増加した。
都道府県別に見ると、戸数では、北海道が8,310戸(3.3%減)、次いで岩手県の1,590戸(4.8%減)、千葉県の1,120戸(4.3%減)で都府県の合計は17,100戸と、前年に比べ900戸(5.0%)減少した。
北海道の飼養頭数は836,000頭と、減産型計画生産の影響から、昨年度(1,400頭、0.2%の減少)に比べ20,100頭(2.3%)の大幅な減少となった。 都府県も756,100頭と昨年度(18,100頭、2.3%の減少)より23,200頭(3.0%)の減少と更に大きな落込みである。 |
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なお、都府県では栃木県が58,800頭と飼養頭数が最も多く、前年より400頭(0.7%)増と昨年に続き増加し、次いで岩手県53,800頭、熊本県が49,200頭、千葉県が45,600頭の順で、都府県の1戸当たり飼養頭数は44.2頭と、前年に比べて0.9頭増加した。
【北海道の概要】
道内の飼養戸数は前年に比べ280戸減少し、支庁管内別に見ると網走が80戸(昨年40戸:前年比6%)と大幅な減少を示し、十勝が60戸、釧路が50戸と昨年に続き減少した。しかし、乳業会社がチーズ工場を建設している根室では、昨年30戸(前年比1.9%)減少したのに対し、今年度は、10戸(前年比0.7%)と減少幅が少なくなっている。 飼養頭数は前述の通り大幅な減少となり、一昨年からの減産型計画生産の影響が出てきたものと思われる。
管内別に見ると網走が昨年の500頭(0.4%)の減少に対し、6,000頭(5.0%)の減少、十勝が昨年の700頭(0.3%)増加から、5,600頭(2.5%)の減少と、大幅な減少に転じた。 |
支庁別飼養戸数・頭数 |
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飼 養 戸 数 |
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飼 養 頭 数 |
18年2月 |
19年2月 |
前年対比 |
18年2月 |
19年2月 |
前年対比 |
1戸当り
頭 数 |
石 狩 |
219 |
214 |
97.7 |
16,300 |
16,200 |
99.4 |
75.7 |
空 知 |
108 |
107 |
99.1 |
9,020 |
8,680 |
96.2 |
81.1 |
上 川 |
450 |
435 |
96.7 |
38,000 |
36,500 |
96.1 |
83.9 |
後 志 |
107 |
107 |
100.0 |
6,690 |
6,420 |
96.0 |
60.0 |
檜 山 |
101 |
98 |
97.0 |
5,060 |
5,160 |
102.0 |
52.7 |
渡 島 |
311 |
301 |
96.8 |
17,700 |
17,700 |
100.0 |
58.8 |
胆 振 |
162 |
146 |
90.1 |
11,100 |
10,500 |
94.6 |
71.9 |
日 高 |
225 |
213 |
94.7 |
13,500 |
13,200 |
97.8 |
62.0 |
十 勝 |
1,880 |
1,820 |
96.8 |
220,700 |
215,100 |
97.5 |
118.2 |
釧 路 |
1,170 |
1,120 |
95.7 |
123,900 |
120,700 |
97.4 |
107.8 |
根 室 |
1,530 |
1,520 |
99.3 |
182,700 |
183,500 |
100.4 |
120.7 |
網 走 |
1,340 |
1,260 |
94.0 |
119,700 |
113,700 |
95.0 |
90.2 |
宗 谷 |
677 |
663 |
97.9 |
62,800 |
61,000 |
97.1 |
92.0 |
留 萌 |
316 |
305 |
96.5 |
29,100 |
27,700 |
95.2 |
90.8 |
合 計 |
8,596 |
8,310 |
96.7 |
856,270 |
836,000 |
97.6 |
100.6 |
注)ラウンドの関係で合計と内訳は必ずしも一致しない。
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なお、根室は、昨年の1,600頭(0.9%)増加より増加幅は少ないが、800頭(0.4%)増加となっている。また、道東のこれら4支庁の割合は前年より0.1%増加し、全道の75.7%を占めた。
一戸当たりの飼養頭数は前年に比べ0.9頭増加(昨年:2.6頭増加)し100.6頭とさらに多頭化が進んでいる。
管内別では、根室管内が120.7頭で一番多く前年より1.31頭増頭し、次いで十勝管内が118.2頭で0.79頭増頭している。
状態別では、経産牛が472,200頭で前年より18,900頭(3.8%)減少し、このうち搾乳牛は403,600頭で15,100頭(3.6%)減少、乾乳牛は68,600頭で3,800頭(5.2%)減少した。
未経産牛は、363,900頭で1,000頭(0.35%)減少した。 |
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第2回理事会の概要 |
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平成19年7月27日(金)午後2時
京 王 プ ラ ザ ホ テ ル 札 幌 |
【報告事項】 |
1. |
前回理事会(5/23)後の主な処理事項 |
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5 |
/26 |
~27 |
2007年北海道ブラックアンドホワイトショウ |
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出場頭数:218頭(申込頭数419頭) |
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審 査 員:中川尚人氏(恵庭市) |
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次回審査員:清水町 串田雅樹氏 |
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/29 |
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家畜市場運営協力委員会 |
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6 |
/15 |
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日ホ第57回通常総会 |
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/22 |
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登録情報活用に係る検討会 |
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7 |
/2 |
~18 |
地区登録委員研修協議会(全道9ヵ所) |
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/26 |
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総務委員会 |
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経済企画委員会 |
2.業務及び収支の状況
血統登録は、登録頭数30,387頭、前年対比63.1%で減産型計画生産による、経産牛の淘汰、和牛授精によるF1生産がもろに登録に影響を及ぼしているものと思われる。そのうち自動登録によるものが91.7%と一部地域を残しほぼ全道を網羅した状況である。
検定の申込み戸数は、集計時点の6月末では、前年対比25.1%と少なくなっているが、7月25日現在では離農・経営転換など酪農家戸数が少なくなっている中で、1,110戸(前年対比97.4%)の申込となっている。
また、審査の申込戸数は199戸(前年対比94.3%で、登録、検定、審査を含めた登録全体では、受付証明件数37,365件、前年対比65.8%、計画対比14.3%と、大幅な減少となっています。
流通業務は、乳用牛、肉用牛ともに前年度より頭数、金額共に少ないが、計画比では頭数が24.9%、金額では28.5%と計画通り推移している。
また、市場業務では、馬を除き、主要な乳用牛、初生犢、肉用牛の出場頭数が減少しているが、個体価格が高値で取引されていることから、市場収入としては、計画対比27.5%と計画通り推移している。 |
3. |
日ホ第57回通常総会・理事会の概要報告について |
4. |
総務委員会の報告について |
5. |
経済企画委員会の報告について |
【協議事項】 |
1. |
組合員の加入・譲渡・脱退について |
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加入(7名)、譲渡加入(1名)、脱退(6名)加入脱退後の組合員数1,086名 |
2. |
組合員女性研修会実施(案)について |
3. |
機関誌「能力検定優秀牛」掲載基準改正(案)について |
4. |
役員の海外研修(案)について |
5. |
2007年共進会ジャッジ研修会開催要領(案)について |
6. |
ナショナルショウ貢献賞の推薦(案)について |
7. |
2007北海道ホルスタインナショナルショウ監視委員並びに各部賞状の取扱いについて |
8. |
北海道ジュニアホルスタインクラブ運営委員会からの要望書について |
9. |
安平町家畜市場施設について |
10. |
第62回通常総会の日時場所について |
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日 時:平成20年5月28日(水)11時
場 所:かでる2.7
(札幌市中央区北2条西7丁目)
開催計画案:毎年5月最終水曜日とする |
この表題は「ひとこと」であるが、定年まで残すところ約2ヵ月、少し長くなるが私の思い出を書いてみたい。
私はホルスタイン農協に勤めてから41年と5ヵ月、そのうち農協に28年2ヵ月、乳牛検定協会(通称=乳検、現在の酪農検定検査協会)に10年7ヵ月間出向、ジャパンホルスタインに2年8ヵ月出向(現在出向中)とホルスタイン農協でも数少ない関連団体2ヵ所へ出向させていただいた一人となり、楽しい思い出、苦しい思い出など貴重な経験をさせていただきました。
特に印象に残る事柄について挙げてみると、昭和41年に勤めて直ぐの、カーボン紙を使って申込書から登録書への班紋転写。また、登録書の名号の下にミミズの這ったような字で書いたカナ名号の記入である。
当時は全て手作業で、登録書への印字も「漢字は和文タイプライター」、「名号は英文タイプライター」で英単語のまま印字し、読み方を名号の下にペンで記入していたものである。今ではパソコンで何でも行う世の中、考えられない方法である。
勤めて2ヵ月ほどで本来業務の検定課に移り、検定員として乳検が発足するまでの約8年間務めさせていただいた。(検定員として採用された)
初めの半月は、見習いとして先輩の指導のもと、検定申込み農家への連絡、家にお伺いした時の挨拶の仕方、立会時の注意事項、バブコック法による乳脂肪率の分析方法、ソロバンによる乳量、乳脂量等の日計、月計、合計の計算……など検定に必要なことを教えていただいた。
なお、検定員として勤務した8年間には、掛け持ち(2軒の検定農家を同一日に立会する)での失敗、お借りした車での失敗、遠心分離機が壊れて飛び、試験管に入った試薬の硫酸を巻き散らしたこと、帰路仲間と共に列車荷棚に桜の枝を刺しての花見等々、失敗や、楽しかった事は数知れず。
その中の一つの失敗は、掛け持ちの時間調整のため道路脇に車を止めようとした時の失敗で、車輪が側溝に“ズボ”、焦って通り掛かりの車に引いてもらうと、砂利が飛んで“フロントガラスが粉々”立会に遅れた農家に平謝り。車をお借りした農家にも平謝り。今ではほろ苦い想い出となりましたが、当時は事務所にバレルのではないかとひやひやものでした。(注:粉々にしたフロントガラスは、整備工場ですぐに直していただき、経費は自分で支払いました。検定農家の方には黙っていていただき、ただただ感謝申し上げる次第です。)
乳検に出向したのは、昭和53年6月、言い渡されたのがその数日前。当時の組合長から“金子君乳検に3年間出向してくれ”と言われ、途中出向期間を延ばすとの話は一度も無く出向が解かれるまで10年7ヵ月。組合長に言われた出向期間は何!!と思ったものである。
出向当初は右も左も分からぬままマスタ業務を任され、コンピュータ?、プログラム?、何それ!!の状態。昼間は、マスタ関連のチェック、修正、更新業務。夜は、何も分からないプログラムの作成で明け暮れしました。
それまで幾ら努力しても痩せなかったのが、約1ヵ月で60kを切るまでに(7~8kの減量)。精神的なつらさが、如何に人間の身体に影響を及ぼすかを思い知らされた。
しかし、その後、慣れてくるとまた元の体重に。更に、いくら寝不足が続いても、痩せる事は無く増え続けて、今では75k前後を行ったり来たり。本当に痩せなくては!!
幸にも仕事が私に合っていたのか帰宅が深夜でも苦にならず、自分の作業を楽にするためシステム化のプログラムを作成するなど楽しい日々を過ごさせていただきました。
今思うに、乳検への出向は、感謝、感謝である。
その後ホル協に戻って、電算部で15年、現在はジャパンホルスタインに出向しているが、よく定年まで1ヵ所に勤めて来たものだ。
約42年間務めて思うのは、他人に指摘された事は、受け入れて噛み砕き、その上で意見があれば発言すればいい。内容を十分聞かず、最初の感覚だけで反論しては、反対の為の反対になる事が多々ある。
また、改善が必要と思う事は積極的に推し進め、与えられた仕事は、興味を持って、楽しく、誠心誠意行う事。
間違っていたら、言い訳するのではなく最初から謝る事。が大事だとも痛感する。
それは現在も、常に、反省、反省の日々だからである。 |
s.k |
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