2008-2


平成19年度 第40回 宇都宮賞表彰者決定
表彰式:3月1日(土)  会 場:札幌パークホテル


酪農指導の部
久保嘉治氏(札幌市)


酪農経営の部
江上健一氏(弟子屈町)


酪農経営の部
佐々木義隆氏(別海町)

 宇都宮仙太郎翁顕彰会(理事長;黒澤信次郎)では、かねてから選考中の本年度表彰者について、1月15日(火)に理事会・評議員会を開催し、酪農指導の部1人、酪農経営の部2人を決定いたしました。

 久保嘉治さんは、農業経営学並びに農業経済学の分野において先駆的な業績を挙げ斯業の発展に貢献するとともに、その研究成果は、JA北海道中央会の経営診断に応用され、指導用テキストとして普及活用されている。さらに、国内外の酪農界に多数の有為な人材を送り出し、また、酪農生産基盤の充実のため、生産現場にも頻繁に足を運び、経営指導・相談に積極的に取り組んだ功績は高く評価される。
 特に、農地開発が盛んに実施されていた北海道を研究フィールドにしていたこともあり、独自の農村地域計画法を提案し、具体的な課題解明にあたった。氏はこの手法を応用して、根釧新酪農村建設計画や天北地域の農業開発、あるいは畜産基地開発事業等を方向付ける上で、重要な提言を行うとともに、各分野の専門家とともに共同して解明に当たる要領を適用し、北海道における農村開発に大きく寄与されております。

 江上健一さんは、昭和32年野幌機農高校卒業後も酪農研修生として2年間就学し、その後酪農経営に参画。昭和50年、海外から乳牛改良の基礎牛を導入するとともに、牛群検定事業や体型審査にも発足当初から積極的に参画し、「儲かる酪農と連産性を支える体型」を基本とし、初産・2産分娩後の生乳生産において、乳質・体細胞数や体型に対する基準による選抜と淘汰を実施し、乳牛にストレスをかけない無理させない環境を作り上げ、長命連産性に富んだ牛群づくりを実践・努力されている功績は極めて高いものがあります。
 牧場の産次構成比率をみると、初産11%、2産12%、3産以上77%であり、3産以上の全道平均43%を大幅に上回り、産次は除籍牛平均で4.6産であり全道の3.5産を、在籍牛平均では4.1産で全道の2.7産を大幅に上回っている。共進会でも、2002年から2006年の5年連続で同じ経産牛が全道共進会に出品され、北海道ホルスタイン農協から多回出品の表彰を受けている。
 一方では、地域に先駆けてロールベーラーを導入しロールパック技術の確立に寄与し、「いい経営は、土づくりから」を理念とし、堆肥の流通で耕畜連携を提案・実現し、良質粗飼料の確保を実践している。
 地域においては、指導農業士、釧路地方農業委員会連合会会長、農業会議員として管内酪農経営の牽引役として尽力された功績は多大なものがある。

 佐々木義隆さんは、昭和37年標茶農業高校卒業後、酪農経営に従事し、昭和49年発足当初から牛群検定事業に取組み、昭和50年の経営継承を契機に、「家族経営を核とした安定した酪農経営とゆとりある豊かな暮らし」を目指すため、土壌環境に見合った最大の牧草収量を得るための努力と飼料費節減に努めるとともに、アメリカから遺伝的に優れた乳牛を導入し、その系統による繁殖を繰返し、現在では牛群の68%を占めるまでになり、特に、第1子である「スピリット ダンディ ガール」は5年連続全道共進会に出品し、昭和60年の第8回岩手全共では優等賞を獲得する等、それらの偉業は根室管内酪農家の模範・目標となり、さらには全国から数多くの実習生を受入れ、今では全国で活躍されており、「土・草・牛・人づくり」を酪農経営の基本とし実践された功績は極めて高いものがあります。
 平成10年に上春別農協代表理事組合長並びに乳検組合長に就任され、「乳質改善に不利益なし」を基本に乳検加入率を85%に高め、「生菌・体細胞数削減運動」を展開し、18年度には全道上位グループの仲間入りを果たした。平成13年には、根室生産連及び根室乳検連会長に就任し、乳検・後代検定事業普及推進をはじめ乳牛改良事業や数多くの農業関連団体・会社の役員にも就任し、根室酪農の発展・安定のまとめ役として尽力された功績は多大なものがある。

 表彰式は、3月1日(土)札幌パークホテルで開催されます。


 平成18年度第39回表彰式




平成20年度の審査日程決まる

 平成20年度の牛群審査、および乳用種雄牛の後代検定対象娘牛と、その同期牛の体型調査を下表に基づいて実施いたします。その中で、前期B日程を前年度と同じ時期に開始すると、7月上旬に開催される北海道洞爺湖サミット警備の影響を受け、近隣地区の業務に支障を及ぼすことが懸念されるため、他の管内も含め開始を2週間程度遅らせる事といたしましたので御承知置き願います。牛群審査につきましては、最寄りの登録取扱団体にお申込み下さい。

地 区   A 日程 B 日程 市町村及び団体名
石  狩   前期 4/ 1~ 4/12  6/30~ 7/11  全 管 内
後期 10/14~10/25  1/13~ 1/24
空  知   前期 4/ 1~ 4/12  6/30~ 7/11  全 管 内
後期 10/14~10/25  1/13~ 1/24
上  川   前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  全 管 内
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
後  志
渡島・檜山
  前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  全 管 内
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
胆  振
日  高
  前期  6/ 2~ 6/13  9/ 1~ 9/12  全 管 内
後期 11/25~12/ 6  3/ 2~ 3/13
十  勝 1 前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  新得・清水・芽室
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
2 前期 4/ 1~ 4/12  6/30~ 7/11  豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
後期 10/14~10/25  1/13~ 1/24
3 前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  鹿追・士幌・上士幌
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
4 前期  5/ 7~ 5/20  7/28~ 8/ 8  中札内・更別・大樹・広尾・忠類
後期 11/10~11/21  2/16~ 2/27
5 前期  6/ 2~ 6/13  9/ 1~ 9/12  帯広・川西・大正・音更・木野・高島
 池田・幕別・札内
後期 11/25~12/ 6  3/ 2~ 3/13
釧  路 1 前期  5/ 7~ 5/20  7/28~ 8/ 8  標茶・浜中・厚岸
後期 11/10~11/21  2/16~ 2/27
2 前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  釧路・阿寒・鶴居・幌呂・白糠・音別
 弟子屈
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
根  室 1 前期  5/ 7~ 5/20  7/28~ 8/ 8  根室・別海・標津
後期 11/10~11/21  2/16~ 2/27
2 前期 4/ 1~ 4/12  6/30~ 7/11  西春別・中標津・計根別
後期 10/14~10/25  1/13~ 1/24
3 前期  6/ 2~ 6/13  9/ 1~ 9/12  上春別・中春別・計根別(一部)
後期 11/25~12/ 6  3/ 2~ 3/13
網  走 1 前期  6/ 2~ 6/13  9/ 1~ 9/12  網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里
 小清水・清里
後期 11/25~12/ 6  3/ 2~ 3/13
2 前期 4/ 1~ 4/12  6/30~ 7/11  紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上
 西興部
後期 10/14~10/25  1/13~ 1/24
3 前期  5/ 7~ 5/20  7/28~ 8/ 8  北見・相内・上常呂・置戸・訓子府
 端野・美幌・女満別・津別
後期 11/10~11/21  2/16~ 2/27
4 前期 4/14~ 4/25  7/14~ 7/26  丸瀬布・遠軽・上湧別・湧別・芭露
 生田原・白滝・留辺蘂・温根湯
後期 10/27~11/ 8  1/26~ 2/ 6
宗  谷   前期  6/ 2~ 6/13  9/ 1~ 9/12  全 管 内
後期 11/25~12/ 6  3/ 2~ 3/13
留  萌   前期  5/ 7~ 5/20  7/28~ 8/ 8  全 管 内
後期 11/10~11/21  2/16~ 2/27

基本申込・初回の受検時期

*****

2回目以降受検可能時期
前年度後期A日程 ----- 今年度前期A日程
  〃 後期B日程 ----- 今年度前期A・B日程
今年度前期A日程 ----- 今年度前期B日程・後期A日程
  〃 前期B日程 ----- 今年度後期A・B日程
  〃 後期A日程 ----- 今年度後期B日程・次年度前期A日程
  〃 後期B日程 ----- 次年度前期A・B日程



第4回理事会の概要 平成19年12月21日(金)午後2時
当組合会議室
 【報告事項】
1.前回理事会(10/31)後の主な処理事項
11/
6~12 カナダ酪農視察研修
 参加21名、うち水本理事、職員2名
 オンタリオ州トロント
12~13 第7回全日本B&Wショウ
 出品頭数191頭(道内1頭)
 神奈川県御殿場市
22 日ホ 理事会
12/ 6 宇都宮顕彰会 正副理事長会議
ジェネティクス北海道 上期監査
11 北海道ホルスタイン改良協議会 三役会
12 北海道酪農検定検査協会 理事会
14 家畜市場開設(臨時)
宇都宮顕彰会 表彰候補者選考委員会
18 第13回全日本ホルスタイン共進会
 北海道実行委員会設立総会
20 総務委員会
経済企画委員会
2.業務及び収支の状況
 平成19年11月末現在において、血統登録は、登録頭数97,186頭で計画対比59.3%となっており、計画生産などによる黒毛和牛の授精割合増の影響で4月~6月までは減少であったが、7月~11月には、毎月計画通りの登録頭数に回復している。
 牛群毎の検定申込み戸数は、1,123戸で計画より17戸少なく、計画対比98.5%となった。申込頭数は36,797頭、計画対比51.2%であるが年4回の受付に対する請求(12月に3回目の請求)を考慮した場合、計画を若干上回って推移する予定。
 審査の牛群基本申込戸数は376戸、計画対比77.5%で、牛群2回以上申込戸数は456戸、計画対比72.4%で、審査頭数は12,013頭、計画対比80.1%と計画を上回って推移しており、審査全般においても計画を上回った状況に有り、継続し受検する酪農家の改良意識の高さが伺え、大規模牛群の受検や酪農家の世代交代による復活もあった。
 登録、検定、審査を含めた登録総合計では、152,711件、計画対比58.6%、前年対比89.1%で、4月~6月の登録頭数減少が登録業務の件数全体に影響を及ぼしているが、12月以降においても自動登録の推進などに努める。
 流通業務は、乳用牛においては斡旋頭数・金額共に前年より少なくなっており、依然として都府県からの注文の減少傾向が続いている。肉用牛は、アメリカ産牛肉の輸入再開と共に輸入牛肉の種類の増加や、F1牛肉の大幅な出回り増加による値崩れにより、下のクラスのホル肉への影響が大きく、ホル素牛の注文は昨年に比べて減少しており、流通業務全体としての頭数は計画対比58.0%、前年対比78.3%である。
 金額は、乳用牛では育成・初妊牛の取扱い平均価格はともに高値で推移しており、肉用牛についても取り扱い頭数は減少しているが昨年より高値で取引されている。
 流通全体としての金額は、計画対比64.3%、前年対比86.0%となった。
 市場業務では、昨年より出場頭数が減少しているが、計画を下回っているものは乳牛だけであり、その他の種類については計画通りあるいは上回って推移しており、計画対比70.9%、前年対比96.6%となっている。
 売買金額としては、計画価格に達していない種類は初生犢のみであり、F1を含め急速な回復は考えにくい状況である。計画対比73.7%、前年対比88.7%で推移している。
3.日ホ 理事会概要報告について
4.第13回全日本ホルスタイン共進会北海道実行委員会設立総会について
5.総務委員会報告について
6.経済企画委員会報告について

【協議事項】
1.組合員の加入・譲渡・脱退について
 譲渡加入(1名)、譲渡脱退(1名)、脱退(1名)加入脱退後の組合員数1,081名
2.平成20年度事業計画骨子(案)について
3.組合員の海外研修・女性研修(案)および役員の研修(案)について
4.役職員所有車借上料について
5.共進会審査員の認定(案)について
6.2008北海道ホルスタインナショナルショウ開催について
(1) 開催要領(案)について
(2) オフィシャルジャッジ及びアソシエートジャッジの選考について
7.ナショナルショウへのジャージー種出品部門の取組み要請について
8.家畜市場施設整備(案)について
9.地区組合員協議会次第及び日程(案)について




ひとこと

 先月の「鰻」に続いて今月も食べ物の話題で恐縮です。話は、昨年の春に遡りますが、ある農家の方から新鮮な「山わさび」を買い物袋にいっぱい頂いたことに始まります。この山わさび、私が子供のころ春になると田んぼの畦とか畑の縁に白と緑色をしたブラシのような葉の山わさびが沢山あったことを覚えています。しかし、その頃は余り関心もありませんでした。それは山わさびの葉が道端によく生えている雑草の「ぎしぎし」の葉によく似ていたことです。このぎしぎしは繁殖力が強く根をいくら掘り起こしても根の一部が残ると、そこからまた芽が出て絶えることのない雑草で、馬も食べない(家畜が食べると中毒を起こすシュウ酸が含まれる)嫌われ者です。そんなイメージがあったせいでしょうか。その後、山わさびに出会う機会があって、よく見るとぎしぎしのような硬く長い茎は無く、根から這い出した幾つもの茎と大きな葉は繊細でこの根を摩り下ろすとこんなにも美味しいものとは思いませんでした。
 わさびはアブラナ科の多年草で、日本が原産の「本わさび」と東ヨーロッパが原産の「西洋わさび」があって、西洋わさびはヨーロッパではホースラディッシュとかレフォールと呼ばれ肉料理や魚料理の付け合せなどに使われているそうです。この西洋わさびは、明治のころに日本に入り北海道、本州中部以北に野生化したものがわさびダイコン、山わさびなどと呼ばれています。山わさびは本わさびと同じ辛味成分を持っていますが、辛さは本わさびに比べて約1.5倍の辛さがあると言われています。採りたてのわさびをそのまま噛んでも辛味は感じられませんが辛味を得るには、きめ細かく摩り下ろすことによりわさびの根や葉の細胞に含まれているシニグリンという細胞組織が壊れ、そこにミロシナーゼという分解酵素が働いてわさびの辛味(アリル芥子油)と香りになるそうです。この香りは揮発性が高く、わさびを摩り下ろして1~3分でピークに達し美味しく感じるのは約10分程度とのことです。また、わさびは刺身や寿司の横に必ず載っていますが、これは魚の生臭さを消す消臭効果とわさびの辛味と香りが胃を刺激して食欲増進に加え抗菌抗カビの効能もあるそうです。
 今回、頂いた山わさびを我が家に持ち帰ると、大のわさび好きなかみさんは、水中メガネと下ろし器を手に、皮を剥き摩り下ろしたあと、醤油を加え長期的に食べられるようにコップ半分位の瓶数本に分けて詰めたのでしたが、残念なことに長期保存どころか瞬く間にお腹の中に消えてしまいました。
 食べ方は醤油漬けのほか多種多様の食べ方もありますが、私の一押しは、旅先の道北でその地区に一軒しかない食堂の摩り下ろした山わさびが入った「わさびラーメン」を食べたことでしょうか。
K.W
  










 
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