2009-8



第9回 登録情報の活用に係る検討会を開催

交配相談システムを大幅にバージョンアップ
インターネットによる改良情報も拡充します

 6月25日(木)、交配相談システムなど登録情報活用システムを利用している北海道内の登録取扱団体担当者が参集しました(表1)。本検討会は、平成15年6月に第1回が開催されて以来、今回で9回目となります。北海道の近交係数、繁殖能力の状況や登録情報活用システムに対する要望の対応状況などを報告しました。
      


熱心に検討協議いただいた登録取扱団体の皆様

   





北海道の近交係数は横ばい傾向に
 北海道におけるホルスタインの近交係数は、1990年代から急激に上昇しましたが(年当たり平均0.27%)、2000年に入って上昇傾向に鈍化が見られ(年当たり平均0.16%)、2007年からは5.3%のレベルを維持しています(図1)。近交係数の上昇はホルスタインの遺伝的改良を続ける限り仕方がないことですが、遺伝子病や近交退化などの原因となる悪い遺伝子を徐々に排除していくために、なるべくゆっくりと近交係数を上昇させる必要があります。本会では近交係数を抑制するための情報を酪農家や人工授精師などに提供してきましたが、このような上昇傾向の鈍化は本会から発行されている情報が有効に利用されている成果と考えています。
        
団体別の近交係数推移を
インターネットで公開
 このような状況の中、わが地域の近交係数の推移が知りたいという問い合わせが寄せられるようになりました。そこで、本会では、北海道の登録取扱団体ごとの近交係数の推移をインターネットで公開することにしました。各々の団体名をクリックすると、全国、北海道、支庁および登録取扱団体ごとに、雌牛誕生年別の近交係数の平均値が表示されます。これを、エクセルなどの表計算ソフトにコピーすればグラフ化することもできます。
 また、登録雌牛の血縁中に高い頻度で出現する種雄牛のリスト、さらに、近交退化量に関する情報も、繁殖能力や生産寿命など形質を増やして公開しています。
      
ホルスタインの繁殖能力
 近年、ホルスタインの繁殖能力の低下が懸念されています。妊娠率は遺伝的にも低下傾向にあり(図2)、授精回数が増えることで酪農家の負担を増大させ、生涯生産能力の低下にもつながります。しかし、繁殖形質の遺伝率は低く(妊娠率の遺伝率は約3%)、なかなか遺伝的改良が難しい形質です。今回、空胎日数に関して約10%の遺伝率が推定され、繁殖形質の中でも遺伝的な要素が比較的大きいことが判明しました。
 分娩に関する形質は、泌乳初期の産乳能力と栄養状態から受胎能力にも影響するため、繁殖形質と同様に注目を集めています。本会では平成19年4月からボディコンディションスコア(BCS)を審査形質として追加しました。まだ頭数が少ない状況ではありますが、BCSの遺伝率は18%存在することが判明しました。BCSは繁殖形質との関連も大きいことから、間接反応による改良の期待が持たれます。
 北海道のホルスタインの初産分娩月齢は、若齢化が進んでおり、ここ数年は平均25ヵ月齢で推移しています。初産分娩月齢が早まれば、その分、生産寿命も長くなり、生涯生産性も向上する傾向があるようです。初産分娩月齢の遺伝的能力を調べたところ、遺伝的にも若齢化傾向にあることが判明しました。初産分娩月齢は、乳量と負の相関が報告されており、乳量の改良に伴って間接的に遺伝的改良が進んだものと思われます。今後、初産分娩月齢を積極的に改良する必要はないと思われますが、ホルスタインの早熟化等と関連することから、継続して見守る必要があると思われます。
交配相談システムは大幅に機能を追加
 交配相談システムは、今年度、次の3つの機能を追加します(図3)。
雌牛の遺伝的能力を表示  
体型審査成績を表示
2つの形質の重みを考慮して推奨種雄牛を選定
 雌牛の遺伝的能力は形質間で比較できるよう、基準を統一した標準化育種価をカニグラフで表示し、遺伝的能力が低い形質が一目でわかるようにします。体型審査成績は直近の体型得点(証明済みのもの)と線形スコアを表示し、審査月齢や産次なども参照できるようにします。また、2つの形質の重みを考慮することで、より柔軟に改良方針を設定することができるようになります。
 この追加機能は、現在、バグなどの不具合を検証している段階であり、本年9月の実用化を目指しています。また、先に述べた繁殖性の情報も交配相談システムで利用していきますので、本システムの提供を希望される方は、登録部改良課までご連絡下さい。
 
ゲノム評価値による
ヤングサイアの利用は?
 今年に入って、ヤングサイアを交配相談システムに追加して欲しいという要望が出てきました。ヤングサイアは、アメリカで公表されたゲノム評価値を持っており、70%台の信頼度を有していました。ゲノム評価値は、後ろに「G」のマークを付けて公表されていますが、実は日本での有効性は未知のままです。ゲノム評価値は、イルミナ社が開発した「牛SNP50」と呼ばれるゲノム情報のチップと従来の育種価とを比較して、遺伝的に関連のある部位を見つけ出し、その効果を従来の育種価に加えたものです。その分、評価値の信頼度が高まり、通常30%から50%の信頼度しか持たないヤングサイアであっても、本牛だけでなく兄弟牛などの血縁を含めたゲノム情報を加えることで、70%台に達する場合があります。しかし、ゲノム情報を従来の育種価に加えるための計算式は、全世界共通ではなく、利用する国で独自に算定する必要があると言われています。したがって、アメリカで信頼度が高いゲノム評価値を持っていても、日本で利用する際には期待される能力が発揮されない可能性があります。そのような理由から、しばらくの間、ヤングサイアを交配相談システムに追加することは見合わせることにしました。今後、他の国々も追従してゲノム評価値を公表することになりそうですが、日本の対応も含め動向を見守る必要がありそうです。
  
  
 本検討会が開始されて6年が経過しましたが、登録情報活用システムに対する要望は、後を絶たない状況です。今後も、この検討会で得られた意見や要望を反映させ、より使い易く、酪農家の役に立つ情報を提供していきたいと考えています。

(登録部改良課 後藤裕作)



  
平成21年7月7日公表
乳 用 牛 飼 養 動 向
戸数・頭数共に大幅な減少、1戸当たり頭数は北海道・都府県ともに増加
 農林水産省では、平成21年2月1日現在の「畜産統計」を公表した。
 それによると、乳用牛の飼養戸数・頭数は飼養者の高齢化や配合飼料価格の高騰による廃業などで減少が続き、今年度の全国の飼養戸数は2万3,100戸で前年に比べ1,300戸(前年対比5.3%)減少し、飼養頭数も150万頭で、前年に比べて3万3,000頭(前年対比2.2%)減少した。
 前年対比を図1で見ると、北海道は搾乳牛が101.4%(+5,600頭)・乾乳牛が105.5%(+3,900頭)と増加しているのに対し、未経産牛が前年対比98.4%(-5,500頭)と減少している。
 これら経産牛の増加は、各乳業会社による工場の増新設によるところが大きい。また、これら北海道の頭数増加に対し、都府県は、搾乳牛が95.8%(-19,000頭)・乾乳牛が94.9%(-3,400頭)・未経産牛が92.8%(-1万4,200頭)といずれも減少している。
 飼養戸数・頭数を図2で見ると、全国平均で一戸当たり飼養頭数は64.9頭(昨年62.8頭)と2.1頭増加している。
 その中で、北海道は104.7頭と前年比3.4頭増加しており、都府県も44.5頭と前年比0.7頭増加している。また過去一番頭数の多かった一昨年(平成19年)よりも0.3%増加し過去最高の飼養頭数となっている。都府県・北海道共に飼養戸数が減少している中でさらに多頭化が進んでいる状況である。
 飼養戸数を都道府県別に見ると、北海道が7,860戸と一番多く、次に岩手県が1,430戸、千葉県の1,040戸の順となっているが減少幅も大きく北海道は前年より230戸(前年対比-2.8%)減少し、岩手県が80戸(前年対比-5.3%)減少している。都府県の合計では15,200戸と、前年に比べ1,100戸(前年対比-6.7%)減少した。
 飼養頭数を都道府県別に見ると、北海道が82万3,200頭で最も多く次に栃木県の5万5,900頭、岩手県の4万7,700頭、熊本県の4万3,400頭の順となっている。 
 しかし、廃業等による飼養頭数の減少も著しく、全国3番目に飼養頭数の多い岩手県が一番減少頭数が大きく3,000頭(前年対比-5.9%)の減少で、昨年度の飼養動向でも3,100頭(前年対比-5.8%)と2年連続で3,000頭以上の減少となっている。
 次に、愛知県の2,400頭(前年対比-6.7%)、群馬県の2,400頭(前年対比-5.6%)の順で減少している。
 都府県の合計では67万6,800頭で全国の45.1%で、前年に比べ3万6,500頭(前年対比-5.1%)の減少となっている。
 また、1戸当たりの飼養頭数を都道府県別にみると、北海道は104.7頭で一番多く、次に昨年飼養頭数の減少率の一番多かった三重県が昨年より14.2頭増加し90.8頭で、その次は昨年減少頭数が2番目に多い結果となった愛知県が72.2頭の順となっており、飼養頭数の少ない小規模酪農家が廃業し、大規模酪農家に集約されていることが顕著に表れている。




体型審査の予定は次のとおりです。
も寄りの登録取扱団体にお申し込み下さい。
日程 9月28日~10月9日
 □石狩地区
    全管内
 □空知地区
    全管内
 □十勝地区
    豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
 □根室地区
    西春別・中標津・計根別
 □網走地区
    紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上・西興部
 
日程 10月19日~10月30日
 □上川地区
    全管内
 □後志・渡島・檜山地区
    全管内
 □十勝地区
    新得・清水・芽室・鹿追・士幌・上士幌
 □釧路地区
    釧路・阿寒・鶴居・幌呂・白糠・音別・弟子屈
 □網走地区
    丸瀬布・遠軽・上湧別・湧別・芭露・生田原・白滝・留辺蘂・温根湯
 
日程 11月9日~11月20日
 □十勝地区
    中札内・更別・大樹・広尾・忠類
 □釧路地区
    標茶・浜中・厚岸
 □根室地区
    根室・別海・標津
 □網走地区
    北見・相内・上常呂・置戸・訓子府・端野・美幌・女満別・津別
 □留萌地区
    全管内
  
日程 11月25日~12月5日
 □胆振・日高地区
    全管内
 □十勝地区
    帯広・川西・大正・音更・木野・高島・池田・幕別・札内
 □根室地区
    上春別・中春別・計根別(一部)
 □網走地区
    網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里・小清水・清里
 □宗谷地区
    全管内

 




~爽快~ 第8回全日本ホルスタイン共進会  (岩手県滝沢村)
   

 盛夏の北海道、和やかな中にも緊張感の漂う市町村共進会を経て、出品者と家族、関係者、それぞれの思いを込めた地区共進会が全道各地で開催されています。私事ですが、牛を楽しむ一番の季節、爽快な季節が訪れています。
  
  
 今月号の『温故知新』は、第8回全共の様子と上位入賞牛を紹介します。
  
  
 第8回全日本ホルスタイン共進会は、1985(昭60)年10月9日~13日の5日間、岩手県滝沢村岩手産業文化センターにおいて開催されました。沖縄県・和歌山県・東京都を除く44道府県から297頭の出品があり、北海道からは38戸47頭が出品されています。名誉総裁には第4回より引き続いて秩父宮妃殿下を仰ぎ、常睦宮、同妃殿下のご台臨をいただき開会式が行われ、会期中に会場を訪れた国内外の来客と参観者の総数は38万人余りでした。
 会場となった、岩手産業文化センターは、全共開催の決定とともに、東北新幹線・東北自動車道の完成が契機となり、全国規模のあらゆる催事に利用できる多目的恒久施設として建設されました。5日間の会期中には、4日間も雨に見舞われましたが、この全天候型の審査場により、審査の進行には影響を受けず、予定どおりの日程で進められました。
 過去の全共では、風雨や降雪に悩まされたとの記録もありましたが、第8回に続く第9回以降の全共からは、仮設(大テント)による全天候型審査場が用意され、降雨などの天候に影響を受けることなく計画どおり審査が行われています。
 第8回全共の特色として、今まであった乳器の部が廃止され、ベストアダーとして経産牛の各部で1点を選出する方式に変更されています。また、経産牛のクラスには〔多回検定〕の部が新たに設けられています。
 審査の方法と進行についても、大きな変更がありました。これまでは、各部毎に異なる審査員と補助審査員が配置され序列が決められていましたが、未経産、経産、母系牛群の3クラスに大きく分けた中で主任審査員と副審査員の2名が配置されて、審査する方法に変わっています。そして、リングを3区分あるいは2区分し、同時に複数の部の審査を行う方法も改められ、現在と同様に、1ヵ所のリングにおいて未経産牛から順次各部の審査が進行されるように変更されました。
岩手産業文化センター
  多目的催事施設(屋内外展示場)現在は国際会議場施設も備える
第8回全共  ホルスタイン種(系) 出品頭数    297頭
未経産牛 第1部 34頭   12月~15月
第2部 29頭   16月~19月
第3部 35頭   20月~23月
第4部 19頭   24月~27月
経 産 牛 第5部 20頭   2歳  
第6部 36頭   3歳
第7部 43頭   4歳
第8部 45頭   5歳以上
多回検定 第9部 21頭   6歳以上・検定3回以上
母系牛群 第10部 10組   娘2頭
出品牛の条件
  :本牛もしくは母牛に一定基準の能力が定められています。

〔高等学校からの出品〕

 第1回の開催から34年が経過したこの全共で、初めて高等学校からの出品がありました。3県からの出品で、千葉県立安房農業高校、静岡県立田方農業高校、大阪府立農芸高校の3校各1頭の出品で、静岡県田方農校が1等12席に入賞しています。
 出品に際し、大阪農芸高校教諭のコメントがデーリィーマン誌に載せられています。
全共出品は大阪の農業教育に対する現れ。
大阪でも自家生産、育成を行い、個体能力の向上、長く搾れる体型づくりを目指す必要がある
林田耕一 氏

 自家生産~育成~能力向上~長く搾る体型、私たちの基本姿勢を示す言葉と理解しました。
〔多回検定・母系牛群〕
 第8回全共では、『酪農経営に最も貢献する乳牛は、泌乳能力と繁殖能力に優れ、長期間にわたって活躍するものである』との意図から、6才以上で、能力検定成績が3回以上有り、その成績が一定の基準を満たしているものを対象とした〔多回検定〕の部が新設され、21頭の出品がありました。北海道からはこの部の4割強に当たる9頭の出品があり、名誉賞・優等賞・1等賞の序列上位8頭が北海道出品牛でした。総体的に、北海道と府県の差が縮まったとの評価でしたが、産次を重ね、能力の実績を持ち、完成された乳牛として多数の出品が可能な層の厚さとその体型に、北海道ホルスタインが秀でた結果となったようです。
 また、〔母系牛群〕の部では、全10組20頭の出品があり、北海道から出品の5組10頭が多回検定の部と同様に、上位からの序列を独占しています。
 
 
 では、第8回全共岩手大会の上位入賞牛を短評とともに紹介します。
     

第1部 未経産 生後12ヵ月以上16ヵ月未満
【優等賞1席】
 体高138㎝、胸囲175㎝と発育極めてよく、品位、資質ともに良好で乳用牛の特質に富み、各部の均称もよく、背線強く、脇腹が充実し、伸び伸びして力強さがある。尻は長く広く水平で、歩様確実で肢勢よい。肩後の充実に若干の難。
ミツドウエル リ-アピア グラモア- 1才2月
父:ブラウンデ-ル サ- クリストフア-
出品:佐呂間町 田中 忠正
  
【優等賞2席】
 体高135㎝、胸囲171㎝、発育良好、き甲は鋭角的でよくしまり前躯から中躯への移行が滑らか。乳用牛の特質をよく備えている。若干背が弱く胸底が狭い。
ケ-エフ イ-スト フアイナル ジエツシ- 1才3月
父:エ- リ-ドフイ-ルド プレスタ-
出品:芽室町 木村 利彦
  

第2部 未経産 生後16ヵ月以上20ヵ月未満
【優等賞1席】
 発育よく、体各部のつり合いは極めてよく、移行も滑らかで、品位に富み、特にき甲は鋭角的で、背線の強さ、四肢の鮮明さは群を抜いている。前望すると胸底が狭く、尾根が若干高い。
サニ-デ-ル ア-ルチエ クリスチナ マリ- ジ- エフ  1才7月
父:ロツクリンマ エレベ-シヨン マリナ-
出品:中標津町 弾正原 正
【優等賞2席】
 発育は良好で、若牛らしさを整え、特に頸から肩への移行、肋の長さなど前・中躯が極めて充実し、四肢は鮮明で強い。静止時背腰やや弱い、後肢やや後踏み。
フロンテイア マダム バリアント エ- フタゴ  1才6月
父:バ-ウ-ド プリンス バリアント
出品:恵庭市 清水 勝

第3部 未経産 生後20ヵ月以上24ヵ月未満
【優等賞1席】
 体高144㎝、胸囲191㎝、非常に発育がよく、標準を大きく上回る雄大な体格ながら体の各部のつり合い良く、鋭角的で乳用牛の特質に富み優美。背線強く真っすぐ、腰も幅広く、尻は適度な長さを示し広く充実。頸は薄く長く、頸から肩にかけて移行がスムーズ、胸底が広く、前肋の張りがよく、強い前躯を備えていた。また、肢蹄は強く、肢勢正しく歩様も確実。
ロ-ヤルランド ジユ-デイ エルムス エコ-  1才10月
父:ブラウンデ-ル サ- クリストフア-
出品:大樹町 木村 彰一
【優等賞2席】
 発育が極めて良好で、品位に富み、き甲部もよくしまり、各部の移行も滑らか。背腰は強く、長く、後駆も充実している。やや前肋の張りに欠け、前肢外向、頸の長さ若干不足。
ジエ- エヌ エヌ ヘ-ズルウ-ド アストロ マジツク  1才9月
父:ロ-マンデ-ル マジツク
出品:栃木県 自由学園那須農場

第4部 未経産 生後24ヵ月以上28ヵ月未満
【名誉賞・優等賞1席】
 体高145㎝の力強い若牛である。品位、資質ともに良好で、体各部のつり合い良く、背腰は強く真っすぐ、胸は深く広い胸底をもち力強い胸部を形成。肩付きがよく、前躯から中躯への移行も滑らかで、尻は長く、広く、ほぼ水平で、優れた形状。
1 エス テイ- ロ-ヤル コピー フタゴ  2才3月
父:パインハ-スト コピ-ライト 
出品:岩手県 西館 茂

【優等賞2席】
 体各部の移行良く背線が強く、乳用牛の特質をよく備えた牛。四肢やや細く、前肢の蹄尖外向ぎみ。
ラツス キツト ド-ン ブル-クリ-ク  2才2月
父:オ-クヒルランチ キツト
出品:群馬県 清水 浩

第5部 経産 2才以上3才未満
【優等賞1席】
 体高148㎝、大柄であるが、各部のつり合いが良く、背線は強く真っすぐで、胸底が広く、肋骨よく開張し、体積に富んだ中躯の力強い牛。乳器は初産牛として望ましい容積と形状、後乳房は高く、広く付着していた。2才牛としてはやや体が出来過ぎ、乳頭の形状に難。
ハイブリツジ ポ-テ-ジ ロジユ  4才7月
父:リリ-フア-ム コンケスト ロジユ
出品:静岡県 高橋 定男
【優等賞2席】
 前者に乳器では一歩譲るが、品位と乳用牛の特質に極めて優れ、体の各部の均称が2才の牛としては好ましく、各部の移行滑らか、肢蹄は強く、歩様も確実。乳房の中央堤靭帯は強く鮮明だが、前乳房にややふくれが見られた。
グリ-ンフア-ム スタンリ- キツト  2才10月
父:オ-クヒルランチ キツト
出品:更別村 菅野 秀樹

第6部 経産 3才以上4才未満
【名誉賞・優等賞1席】
 体高は150㎝の大型牛であるが、体各部の均称がよく、移行も滑らかで、背腰も強く、この年齢として実に好ましいタイプ。乳用牛の特質も優れ、加えてベストアダー賞に擬せられたとおり、乳房の付着と形状等がとくに優れている。尾根がやや粗野。
                    
エム ビ- ビ- ロイブルツク カウンテス マリナ-  3才10月
父:ロツクリンマ エレベ-シヨン マリナ-
出品:鶴居村 植田 晃雄
(10才1月 7産 2回 305日 M12,251kg F418kg 3.4% 8才9月 92点)   
      
【優等賞2席】
 大型の牛であるが、胴伸びがよく、乳用牛の特質に優れ、特に乳器において優れたものがある。後肢と繋ぎに弱さが見られる。
ロングフイ-ルド サイテ-シヨン クリスタン  3才10月
父:ロ-マンデ-ル クリスタル カウント
出品:奈井江町 北 良治

第7部 経産 4才以上5才未満
【優等賞1席】
 体高151㎝、胸囲216㎝、大柄だが、全体の均称がよく、肩・背・腰の強さを示すとともに、乳用牛の特質においても優れていた。
ゼラ ロ-ズ プレ クリスタン ビ- フタゴ  4才11月
父:ロ-マンデ-ル カウント クリスタン
出品:大樹町 建木 勉
【優等賞2席】
 体高148㎝、胸囲202㎝、この部の中で最も乳用特質に優れており、皮膚被毛、肋の深さ、張り、方向などは素晴らしい。胸低がやや狭く、前躯の充実に欠けていた。
オレゴン キツト ソブリン  4才8月
父:オ-クヒルランチ キツト
出品:静岡県 森下 卓一

〔こぼれ話…搾乳競走・搾乳競進・搾乳共進会〕
 大正時代に行われた共進会で、体型の優劣を競うとともに産乳能力の優劣を競う共進会がありました。規模の大きい共進会や全国レベルで行われた博覧会において併催という形で行われたようであり、北海道を含め全国各地で開催されたと記録にあります。
 どんな競争だったかというと…
 共進会・博覧会などの催しが行われている期間に合わせ、競われる日数(3~10日で連続した期間)が定められており、その間の総搾乳量により優劣が競われています。
 乳量(?)…
 初産牛より成牛、泌乳末期よりも前期、2回搾乳より3回、飼料の量と内容~、出品牛の状況・状態によって乳量に大きな差が出てしまいます。出品牛の純粋な泌乳能力を競うため、年齢や産次、あるいは分娩後日数などの違いを考慮し、乳脂肪率による調整が行われ、飼料給与の結果も加えられて序列が決められました。
 搾乳競走スタート…
 出品牛は、1日3回定時に集合し飼料が給与された後搾乳が行なわれ、その都度乳量と乳脂肪率の検定を受けます。年齢と産次、分娩経過日数、乳脂肪率などで補正・換算された乳量を実勢販売価格に置き換えます。競技期間中に与えた飼料は品目毎に単価が決められており、その配合量と給与量を検定して飼料代金を求め、先に決まった販売価格から飼料代金が差し引かれます。
 序列の決定…
 餌代を引いた後の利益金額順、いわゆる『儲けの大きい順』に序列が決定されました。乳量の補正・換算はあるものの、解りやすいですね!?
 産次の判定(?)…
 年齢と産次の判定には『初腹:乳歯4枚以上有する、2腹:乳歯1枚以上有する、3腹:5才6月未満、4腹以上:5才6月以上(3腹含む)』とあります。
 競走の結果 そして賞金…
 1921(大10)年に行われた畜産博覧会の記録によると、出品頭数は30頭でしたが、8日間の長期(?)に亘る期間のためか、疾病や故障により途中リタイアが多数現れ、最後まで残ったのは23頭でした。1位に輝いたジョハナ号は、計21回の搾乳において211.6㎏の乳量、利益金22.52円でした。(㎏当り乳価0.154円)この、ジョハナ号には農商務省から金杯と賞金300円が授与されました。(この年の北海道の米価は10㎏約2.37円) 
 ちなみに、乳飼比…
 上位入賞牛10頭の記録から、牛乳代金に対する飼料代金の割合である乳飼比を求めてみると、平均31%になりました。現在の乳飼比は、2009年4月の牛群検定成績全道平均で示されている値が23%となっています。牛群検定の飼料代は濃厚飼料に対する金額なので、実際には粗飼料などの金額も加わる事を考えに入れると、およそ90年前と現在の『餌代』の差はそれほど無いと考えましたが、当時の牛乳は高価で、現在のような扱いとは相当に異なっていたようですが、さて…
1位牛 ホルスタイン種
ジヨハナ ビ-チ ジユウエル 2歳8月
     石川県:新谷嘉吉



【1985(昭60)年】
[出来事] 日航機:群馬県御巣鷹山に墜落
豊田商事事件
毒入りワイン
イギリス:狂牛病の報告
[世 相] ファミコン大流行
ロス疑惑
エイズ
[う た] 恋におちて
セーラー服を脱がさないで
おら東京さ行ぐだ
We Are The World
[物 価] 国鉄初乗り 140円
ビール 310円
かけそば 330円
封書 60円
はがき 40円
大卒初任給 145,000円

 1985(昭60)年10月、酪農界最大の祭典『第8回全日本ホルスタイン共進会』が、秋涼爽快な岩手県滝沢村において盛大に開催されました。
 来月号は、今月号に引き続き第8回全共の様子と経産牛・系統群の上位入賞牛を紹介します。
資料・写真 第8回全日本ホルスタイン共進会記念誌
デーリィマン 1985-VOL35-12月号
日本の乳牛 ホルスタイン史
社)北海道酪農検定検査協会
 インターネットホームページ
 牛群検定成績表2009年4月



安平町: 北海道ホルスタイン家畜市場
ホクレン南北海道家畜市場
 昨年11月着工し、建築を進めている当組合家畜市場・ホクレン南北海道家畜市場の新築工事は、6月30日現在全建物10棟の鉄骨組みがほぼ完了し、巨大な施設の姿が出現しています。工事は、本年10月末の完成に向け着々と進められており、全ての施設が建築された時には敷地内建物の延べ床面積は2万1,300平方㍍を超え、全道最大規模の家畜市場となります。
 敷地内では、共進会審査場の一部整備も進めており、来年開催を予定している第13回全日本ホルスタイン共進会北海道大会の会場としての施設完成に期待が高まるところです。
  
撮影:平成21年6月30日(火)



 私は家から最寄の駅まで自転車で通勤しています。
 その理由は、主に運動不足の解消と通勤時間の短縮です。
 また、自転車だとバス時間を気にすることなく帰れるのでマイペースな私にとっては大変重宝しています。
 ちなみに、私が乗っているのは今話題(?)の電動自転車です。
 この電動自転車、凄く優れものなんです。もちろん、自転車なので漕がなければ進まないのですが、ひと漕ぎで進む距離が、通常の自転車に比べて倍と言っても過言ではない程です。(実際に確かめた訳ではありませんが…。)
 平らな道ではもちろん、電動自転車は坂を上る時に威力を発揮します。
 私の家は、坂の上にあります。その坂は、家まで送ってくれた大半の人達がその急勾配に驚く程です。
 冬はタクシーが上がらないので、坂の近くで降りてそこから歩いて帰っています。それじゃあ、タクシーの意味が無いと思われるかも知れませんが、もう諦めています。(坂の途中で止まられても迷惑なんで…。)
 話が逸れましたが、その坂を電動自転車だと、立ち漕ぎせずに上ることが出来るんです。正直キツイですが、押して上るよりかは楽なのです。
 坂を歩いている人や、自転車を押して上っている人を抜かすのが、何とも言えない快感です。
 電動自転車は充電式なので、家に帰ったら充電しています。充電をし忘れ、途中で電池が切れたら最悪です。電池が切れた自転車は物凄く重いのです。通常の自転車の倍以上だと私は思っています。(これも確かめた訳ではありません…。)
 この状態で坂を上るのはとても酷なことなので、1日1回は必ず充電するようにしています。
 みなさんも、運動不足解消の為、自転車で通勤してみてはどうでしょうか?
 電動自転車、凄くお勧めですよ。
美佐

 
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