2010-5


平成21年度地区組合員
協議会で出された
主な意見要望
 
《組合・総務関連》
1. 乳牛改良委員会ではどのような事が討議され、また、組織再編が話し合われるのか。
北海道乳牛改良委員会について全道一本化をするということだが、改良という事なので、ホル農協が中心となって進められるべきだと思うがそれに対する対応を聞きたい。(北見・道南)
ANS:参加する14団体においては乳牛改良について、オール北海道として1つに意見をまとめて、それを総意として中央に伝える体制をとることです。農業団体が一つになって改良をすすめるための組織を作ろうということですが、改良専門農協としてこれまでの実績をふまえ、より深めた改良を進めなければなりません。その中で様々な議論をして、改良の意識を高めて各団体に共通の認識を持ってもらうことは大切な事です。ただ、設立目的が抽象的な表現となっておりますが、もう一つの大きな事は後代検定に係る経費のことについても、この中で話していくことになると思います。
 組織統合問題については、そのような話が出た場合には、話し合いのテーブルにつかないことを宣言してこの委員会に参加することとしています。それぞれの分野で協力しながら北海道酪農を発展させていく方向でやって行きたい。
 
《登録・検定関連・改良》
1. 自動登録のための条件はあるのか。特に授精の報告期限はあるのか。全道的に、開業授精師が多くなり、一部に自動登録のための授精報告が遅れており、それが自動登録の信頼性を下げる事にならないのか。(宗谷)
ANS:基本的にはそうだと思いますが、規程としては決まりはなく、約束事として月末には授精データを送付することが条件となっています。遅れているのは意図的でない場合が多いようです。出生までに授精報告されていれば登録上は問題とはしておりません。  
2. 自動登録をしているが、出生報告を一度どこかにFAXしたら、それで登録まですべて済むような方法と報告用紙の様式を考えてもらいたい。(釧路)
ANS:個体識別のための出生報告の様式を変える事はできませんし、それだけでホル協まですべてのデータが届くようにはなっておりません。出生報告をしたら、その用紙の空いている所に名号とかレッド(RED)やオーシー(OC)、あるいはフリーマーチンによる登録不要等の事項を記入してホル協へ別途FAXして頂く事は最低限必要です。
3. NTPの変更を決める場合、そのメンバーはどのような人達で、ホル農協は加わっているのか。是非酪農家の声を反映してもらいたい。(上川)
今後のNTPについて、酪農家のニーズにあったように今後も変えていく検討をしているとのことだが、私の理解では、NTPは日本の牛の能力を高めるためのものであり、実際効果が高いと思っています。管理形質などを多く組み込むほど能力の改良は下がってきてしまう。その事についてまず議論されるべきだし、酪農家の求めているものが、何なのかを的確に把握してやってもらいたい。(上川)
ANS:NTPは支局の登録部がメインになって分析を行っています。技術的な検討会のメンバーは日ホ、畜大鈴木教授、道農業研究センター、家畜改良センター、農水、家畜改良事業団です。この検討会の親会議のメンバーは検討会メンバーのほかに酪農家、道AI師協会、酪農団体、JAABなどが加わっています。
 新しいNTPの最終決定は昨年12月の親会議で行われ、この2月に成績が発表されました。また、経済効果についての新たな数値の公表が、8月頃にも予定されています。ただ、現在のNTPの公式は、2003年に採用され今回まで変更されてこなかったが、まだ酪農家の要望には十分答えたものにはなっていないという認識であります。そのため、引き続き検討委員会で協議して行くことが決まっております。
 これまでのNTPによる能力の改良については、その効果は検討会で充分認識されており、ご指摘のように他の形質を入れることによって能力の改良が遅れることも心配されております。ただ、NTPについて酪農家に充分理解されていない部分もあり、皆に理解されるようにとの議論もしています。ただ、単純に変えるという議論をしている訳ではありませんし、皆さんから意見があれば是非伺いたい。
 
《審査・企画関連》
1. 後継者育成ということで、サクセッサープログラムを実施しているが、それに参加した人達の中には将来、共進会の審査をやりたいと思っている人はかなりいると思うが、冬と夏の1回ずつの研修しか行われていない。審査の充実を図って行く為にこれらの若手を継続して教育する場として、サクセッサープログラムとジャッジ研修の中間のプログラムを是非検討して頂きたい。(十勝)
ANS:サクセッサー終了後に特別な研修は行っていないが、道の改良協議会の実施しているジャッジングスクールから優秀な成績の人を当組合のジャッジ研修会へ推薦を頂き参加してもらっています。その中でさらに、実績、経験を積んでいけば年齢に関係なく認定になる道は開けています。参考意見とさせて頂きます。
 
《ナショナルショウ関連》
1. オフィシャル・ジャッジは、アソシエートを指名することができるようにしたら良いのではないか。(空知・北見・釧路・石狩)
審査員選考の投票権を持っている人の数は?投票時期などよく検討してもらえれば投票率はもう少し上げられるのではないかと思うし、たとえ投票率が40数%としても100人以上の投票がある訳だから、出品者の意見として重いものである事を考慮し、是非投票を続けて、それを参考にしてもらいたいと思う。(十勝)
投票率が低いことに対する調査や投票率を上げるための対策は講じているか。(石狩)
ANS:現状では、オフィシャル・ジャッジもアソシエート・ジャッジも最終的には理事会で決定しております。オフィシャル・ジャッジがアソシエートを指名する方法はこれまでは認めておりません。
 投票の対象者は過去2ヵ年の出品者となり350名くらいです。投票に重みがある事は意見として伺います。これまでのほとんどの地区では今回の提案に反対はありませんでした。投票率を上げるため特に対策は取っておらず、出品者の自主性にお任せしているのが現状です。(今後1年を掛けて経済企画委員会で充分検討する予定。)
2. 後代検定の部について特別枠を設けるのは理解できない。同じ年齢のものは同じ土俵で争われるべきだし、またチャンピオン戦のときは同じ土俵に上がる訳だから、選ぶときだけ別枠というのは疑問である。全体に付加しその中から選ばれるべきだと思うが、地区による飼養頭数や入賞率等が異なるのに全地区に後代検定の部の特別枠を1頭ずつ付加するのは決して公平でないと思うが、公平というなら特別枠でも入賞率等に基づいて配分すべきだと思う。(十勝)
十勝では後代検定の部といえども、多くの出品が予想され、1頭ずつの追加では少ないので、もっと特別枠を増やしてもらいたい。(十勝)
後代検定の部は定着して来ていると思うが、未経産と3歳クラスの後代検定クラスは来年以降どう考えているか。(十勝)
ANS:ご指摘のような意見もあろうかと思いますが、従来の割当頭数には後代検定の部の出品も含めて配分されており、さらに、後代検定の部の出品がさらにいれば、もう1頭の特別枠を付加して来ました。しかし、今回は一般枠でたとえ後代検定の部への出品がなくとも、特別枠を付加する事にしておりますので、一般枠に食い込んでいるわけではないことをご理解願いたい。後代検定のクラスの出品牛を充分に確保して、全共において北海道から後代検定の部にそれぞれ4頭をしっかりと出品できるような内容の頭数をそろえたいという事です。
 来年の出品区分についてはまだ検討しておりません。
3. チャンピオン戦に関して、ジュニアチャンピオンは未経産のクラス終了後に、またインターミディエートチャンピオンは、3歳シニアクラスの終了後にそれぞれ選べないか検討してもらいたい。その方が牛への負担が少なくまた、牛の状態の変化も少なく、審査員もやりやすいのではないかと思う。現状ではチャンピオン戦の最後に30頭からの牛が一度に出てきて良く見えないということもあるように思う。(十勝)
ANS:チャンピオン戦のやり方については以前にも同じ要望が出されており検討した経過があります。牛を主体に考える事は大事だと思いますが、会期が2日間に分かれている中で、2日間とも見に来られない観客のいる事を考えると、最終日に来た人は未経産と3歳シニアまでの上位2頭さえも見られなくなるという意見もありましたが、審査員の立場ではご指摘の通りだと思います。現在のようにクラスが多くなって来ますと従来の通りで良いのかという事もあり、検討はして行きたいと思います。
4. 今年は、10~12ヵ月令のカーフクラスが廃止となったが、来年はどうなるのか。それによってこのクラスの牛は、来年は未経産では全道に出られなくなるが。(留萌・根室・石狩)
ANS:今年は全共のクラス分けに準じているため10~12ヵ月令のクラスはないが、来年は従来通りのクラス分けに戻す予定ですので、大変申し訳ないが、未経産牛としての出品のチャンスはなくなります。ご理解願いたい。
5. シンジケート牛で管内をまたいで所有者となる場合、どこまでの管内が認められるか。(空知)
ANS:登録で管理者がはっきりしていれば、所有者がどこにいてもかまいません。管内共進会には管理者の地区からの出品となるが、ナショナルショウではそのような制限は今までは設けておりません。
6. ナショナルショウでジャージーのショウを毎年やるという事ですが、今後日本の酪農の中にある程度の位置付けを目的としているのか聞きたい。乳用種としてのショウをやる事は良い事だと思うが、共進会だけでジャージーが改良されていくとは思えないので改良体制も是非見直す必要があると思う。(釧路)
様々な品種で楽しみながら製品を作ったりしてやれるのが酪農の良い所でもあり、それが乳牛改良に寄与するならいいのではないかと思う。(釧路)
来年以降ジャージーとジュニアショウで各50頭の出品となると全体の時間がかなりきびしくなると思うので十分配慮してもらいたい。(釧路)
ANS:ジャージー酪農振興協議会が一昨年設立されました。これは、ジャージーを飼養している人達が全共を足掛かりに改良を進めていきたい。そして全共後もナショナルショウでジャージーの部を設けて改良技術の交流をさせてほしいという要望書が出されております。それに対し当組合として応えていきたいと思います。
7. ナショナルショウの審査補助はアソシエートがいるので1名で良いのではないか。(北見)
8. ナショナルショウにもデーリィ・クイーンを設けられないか検討してもらいたい。(北見)
9. ジャージーの審査員がホル種の出品をすることは可能か、あるいはその逆はどうか。(釧路)
ANS:問題はないと思います。ただ、ジュニアショウについては自分の子供が出品というのはどうかと思います。
10. ナショナルショウの開催日について、9月の第4週だとコーンの収穫時期と重なるので、従来のように第2週に戻してもらいたい。(十勝)
ANS:開催時期について、過去は9月第2週でやって来ました。今は農作業体系や気温も変わって来ましたが、当時はその為管内予選が麦稈の収穫と重なるという意見もありましたし、過去の全共の年は第4週に全道が行われ、それが良いという事になって最近は9月第4週に開催して来たところです。最近は状況の変化もあり検討は必要と思いますが、過去の要望により第4週になったことも事実です。
 
《全共関連》
1. 全共では同家からは2頭までしか出品できないが、それ以外に共同所有の牛が出品の権利を得た場合はどうなるか。(北見)
ANS:共同所有牛についてはその牛を管理している人の地域から出品して頂くことになります。それも含めて2頭までの出品となります。
2. 全共の記念写真はある程度自由に撮らせてもらいたい。(北見)
ANS:今までは、マガジン、デーリィマン社ともに全共の写真はすべて日ホの版権として取り扱われているため、マガジンもデーリィマンも撮影できなかった。牛そのものの写真は別として、家族や仲間などと撮る記念写真についてはある程度、自由に撮れるよう日ホと協議をすすめていきます。
3. 前回の全共ではトイレの不足と携帯電話の通信制限がありとても不便であった。是非そうならないよう対策を願いたい。(釧路)
ANS:対策を検討しております。
4. 共進会の背線の毛の長さについては北米のショウでは長さの基準を決めチェックしているが日本でもやるべきではないか。
ANS:背線の毛の長さについて北米でチェックされていることは承知していますが、日本ではまだ検討はしていません。ただ、前回の全共ではつけ毛についてはきびしくチェックしましたし、今回もそのように対応する予定です。
5. 全共で駐車場8,000台の車が全部入ったら、全員が共進会場内で牛を見る事ができないのではないか。その対策はあるか。(道南)
ANS:会場自体の面積は約10haですが、建物もあって、その中でどのくらいの人が入れるかという予測では3万人ぐらいではないかと考えております。共進会場の観客席は立ち見も入れて、3,500名くらいですので、仮設の大型テント内に大型のモニターの設置を予定しております。また、牛舎には出品者用にもモニターを設置いたします。
6. 全共に宮様や農林水産大臣などの出席はどうなっているか聞きたい。(空知)
ANS:宮様関係については実行委員会で招聘しないことが決められております。農林水産大臣については来賓としてお越し願う予定です。
 
《認定審査員関連》
1. 認定審査員になる前の人達をどう育てるのか聞きたい。5回以上の参加という条件があるのであれば、回数不足の人は準認定のような方法も考えられるが、当地区には認定審査員がおりませんので、非常に残念に思っております。(後志)
もう少し早く認定審査員となれるようなシステムを検討してもらいたい。(十勝)
認定審査員には定年制があるようだが、その補充や新たな認定をどうやっていくのか聞きたい。(北見)
認定をするにあたって、理事者は各地をまわって認定予定者の審査を見てもらいたい。(空知)
ANS:認定を始めて10年以上経過していますが、制定当初より60歳定年制は定められております。認定審査員に定員はありませんが、認定には定められた基準があり、それをもとに経済企画委員会で協議、推薦され、理事会で承認ということになっています。認定審査員となるための基準については様々な条件があり、そのうちのジャッジ研修会の参加が5回以上という条件については、昨年7月の経済企画委員会で1度検討いたしましたが、やはり5回は必要との事になりました。しかし、今後については、5回の参加にこだわりすぎますと、認定時の年齢がかなり高くなってしまう場合が出てくると考えられます。また、共進会といっても出品規模もあるし回数の少ない人もいるが、講評も重要な要素として基準にしています。認定の対象は道内の共進会です。定年延長については、委員会でも過去に検討いたしましたが、変更しないことで現在に至っています。

(※認定基準に関しては、様々な要望や意見が出されていますので、今後1年かけて見直しも含めて検討することとしております。)
 
《経済部関連》
1. ゴールデンセールをショウの前日にやるとなると、ショウの牛に影響するのではないか。(空知)
ANS:今までもショウの初日終了後に行って来ましたが、これまで同様スピーカーについてはセリ場だけとして、他の牛舎等のスピーカーはスイッチを切って行います。全く影響なく開催するとなると、ショウが全て終わってからしかセールが出来なくなりますのでご理解願いたい。 




ブラウンスイス種の体型審査を実施します
~平成22年4月1日付けで審査標準を制定~

 ブラウンスイス種の体型審査実施については、日本ホルスタイン登録協会が去る3月10日に開催した登録審議会の答申を得て、同18日の理事会で承認されました。日本の乳用種における体型審査ではホルスタイン種、ジャージー種に次いで3品種目となります。平成22年4月1日付けの審査標準制定ではありますが、登録取扱団体や関連する団体、及び、ブラウンスイス種飼養農家への周知を図った後、出来るだけ早い時期に実施する予定です。
 
1. 体型審査実施に至る経緯
   全国におけるブラウンスイス種の飼養頭数は、2008年現在1,198頭(中央畜産会調べ)で、ホルスタイン種約152万頭、ジャージー種約1万頭に比較すると極めて僅かな頭数であるが、飼養頭数の推移を見るとホルスタイン種はピーク時(1980年)の73%、ジャージー種は同じく1965年の37%と大きく減少しているのに対し、ブラウンスイス種は特にこの5年ほどの間、毎年100頭以上増加している。しかしながら、国が行っている個体識別事業においては「ブラウンスイス種」と言う乳用品種の区別がなく、「その他の乳用種」で扱われており、現在のところ家畜改良増殖目標も設定されていない。
 今後、飼養頭数が大幅に増大するかは未知数であるが、近年の輸入飼料や生産資材等の高騰から放牧型酪農を推進する動きが加速し、粗飼料の利用効率が高く、放牧や牧草の給与を中心とした土地利用型に向く品種として注目されている。特に、北海道においては平成19年度から自然循環型酪農促進モデル事業が仕組まれ、参加農家に対し受精卵を提供して飼養状況、及び、飼料給与記録や乳量、乳成分などのデータ収集協力を依頼している。
 一方、飼養管理の情報を得る場や指導者が少なく、組織整備が求められていた事もあって、技術交流の場を作り、既存飼養農家が蓄積した技術や試験場の研究成果等を共有する事を目的として、ブラウンスイスを飼養する酪農家を中心に「北海道ブラウンスイス協議会」が平成21年9月に設立された。
 試験研究機関からは「乳用牛の品種も多様化が求められる中で、飼料自給率を高められ、安全、安心を求める消費者のニーズにも合う」との指摘があり、ブラウンスイス導入を推奨する意見が出されるなど、一過性とは考えにくい状況となっている。
 ブラウンスイスを飼養する酪農家の中でも、改良意識の高い人達から「検定の実施とともに、体型の改良には体型審査の必要性を認識しながらも、審査をしてくれる所がない」と言う意見が出されている事と、いち早く、ブラウンスイスの乳成分に着目し、北米を主に優秀な遺伝子を導入している農家もあり、体型審査を要望する声が寄せられていた。
 これらの状況から、日本ホルスタイン登録協会では体型審査実施に向けて種々協議してきたが、関連情報が乏しいため、平成20年10月に本支局3名の審査委員をアメリカブラウンスイス登録協会に派遣し、情報収集に当たるとともに、現地の牧場において体型審査の実技研修を行っていた。
   
2. ブラウンスイス種の審査実施に関する要項
(趣 旨)
第1 ブラウンスイス種の改良を促進し、酪農経営の改善に資するため、審査を実施するときは、この要項により取扱う。
(審 査)
 第2 審査は、社団法人日本ホルスタイン登録協会(以下、「日本ホル協」という。)の任命した審査委員が審査標準により行う。
(対 象)
  第3 審査の対象は、ブラウンスイス種登録牛で経産のものとする。
第4 審査を受けた牛については、その審査の日から6ヵ月を経過しなければ、再び審査を受けることができない。
(申込み)
第5 審査を受けようとするときは、所有者が審査成績証明申込書を日本ホル協(北海道支局)に提出するものとする。
(審査成績証明)
第6 審査成績証明は、前項により審査を受けた登録牛について行う。
第7 日本ホル協は、審査成績証明書を当該審査成績証明した牛の所有者に交付する。
(料 金)
第8 この要項による料金は、ホルスタイン種に準ずるものとする。(注参照)
(付 則)
  第9 この要項は、平成22年4月1日から実施する。
 
  (注)審査料金は、牛群審査料(牛群基本料21,000円に、実施頭数の個体料2,100円を乗じた額の合計)を基本とするが、審査頭数が3頭以内の場合は、特例的に雄の個体審査料金(1頭につき8,820円)を適用する。なお、ホルスタイン種などの審査を合わせて実施する場合は、それぞれの品種毎に算出した料金とする。
       
 
ブラウンスイス種雌牛審査標準
平成22年4月1日施行
区      分 標点 説        明
   体貌と骨格
      25
品種としての適度な大きさと強さをもち、雌牛らしく姿勢は優美で、各部のつりあいがよく、生き生きとして、品位に富み、性質が温順なもの
 品種の特徴 適度の大きさと骨量を備え、き甲部と尻の高さが相対的につりあいのよいもの
頭は中等な長さで、鼻鏡は広く、鼻孔は大きく、顎の強いもの
 肩・背腰 肩は長さ中等で、肩甲骨は胸郭に強く付着し、肩後がよく充実し、中躯との結合のよいもの
背は強く、真っ直ぐで長く、腰は横突起がよく発達し、広く水平で強いもの
 胸・肋腹 胸は深く、胸底は広く、腋が充実しているもの。肋腹は深く、強く支えられ、腹は後方へ深く、広くなっているもの
 尻 10 腰角から坐骨にかけて適度に傾斜し、長く広く充実したもの。
寛は幅広く、腰角と坐骨からほぼ等距離に位置し、坐骨間が広く、腰角よりやや低いもの
尾根は坐骨間の中央でやや上部に位置し、形よくついているもの尾は長く、次第に細く、尾房はつりあいがよく、豊かなもの
陰門はほぼ垂直で、肛門は陥没していないもの
    肢   蹄
      20
肢の長さは体の深さとつりあい、肢勢は正しく、広く立ち、強く鮮明で、動作は機敏で、歩様は確実なもの
 肢 12 前肢と後肢は真っ直ぐ前方を向き、四肢の蹄が方形に接地し、広く立つもの
後肢は寛から下ろした垂線が蹄の中間にあり、強く鮮明で、飛節は適度な角度と柔軟性をもつもの
繋は短く、強さと柔軟性をもつもの
 蹄 やや大きな角度で、蹄踵が厚く、蹄尖は形よく閉じているもの
   乳用強健性
      15
体全体に活力があり、乳用牛としての強さを示し、泌乳の時期に応じて適度の肉付きと飼料の高い利用性を現すもの
 頸・き甲
 肋・腿
12 頸は長く、肩と胸へ滑らかに移行し、咽喉、胸垂の輪郭が鮮明なもの
き甲は鮮明で、肩甲骨の上縁とそれよりやや高めの棘突起がほどよいくさび形になるもの
肋骨は幅広く、平骨で長く、肋骨間が広いもの。前肋はよく張り、後肋は斜め後方へよく開張したもの
腿は外側は平たく適度に充実し、後望して股間が広く、よく切れ上がっているもの
 皮膚・被毛 皮膚はゆとりと弾力があり、薄めなもの
被毛は細密で光沢のあるもの
    乳   器
      40
乳房の付着が強く、よく発達し、四乳区がつりあい、質がよく、長年にわたって高い生産能力を現すもの
 前乳房 腹壁に強く付着し、長さは中等で、適度の容積があるもの
 後乳房 高く、広く、強く付着し、上方から下方にかけて一定の幅をもつもの
 乳房の懸垂 乳房を左右二等分する間溝が明瞭に現れるもの
 乳房の深さ 飛節端よりやや高く、適度の容積があるもの
 乳房のバラ
 ンスと質
底面は水平で乳区のつりあいよく、弾力に富み、搾乳後はよく収縮するもの
 乳 頭 10 円筒形でよく揃い、中程度の長さと太さで、各乳区の中央に適度の間隔で配列し、垂下しているもの
合   計   100  
   



ゴールデン ナショナル セールの出場牛申込み受付開始
*第13回全共北海道大会に併設して開催*
衛生検査は、ヨーネ病・白血病の検査を条件とし、生後7ヵ月以上とする
予防接種は、炭疽・牛流行熱・イバラキ病・アカバネ病・牛呼吸器病の接種も義務化   
◎申込締切 5月31日(月) ◎選定開始 6月上旬より
本牛が、第15回北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」に出場し、1等賞に入賞した牛(資格を満していなくても良い)も出場出来ますが、この場合は、9月5日(日)までに申込んで下さい。
  セール出場牛に決定した後は、次のことを尊守することも条件です。
   ①出場牛の写真撮影にご協力下さい。
   ②出場牛の調教を励行して下さい。
   ③輸送の前日は、牛体洗浄・頭・頸・四肢の毛刈りを行なって下さい。
ゴールデン ナシヨナル セール 開催要領
1. 日 時:平成22年10月8日(金)午後3時より
2. 場 所:北海道ホルスタイン家畜市場(安平町) 
3. 出場頭数:100頭
4. 取引方法:セリ売り(主取りなし)
5. 出場牛の資格
  (1) 体型・資質の優れた雌牛で、疾病・悪癖のないもの。
(2) 血統濃度100%のもの。
(3) 生後7ヵ月以上のもの(セール当日)
(4) 母、祖母が次の成績を満たしているか、または現在検定中で、その成績を得る見込のもの。
    ・体型得点   80点以上
 ・乳   量 10,000㎏以上
 ・乳 脂 量   1,000ポンド(454㎏)以上
   なお、母牛が初産検定中の場合は、乳量8,500㎏以上、乳脂率4,0%以上の成績を得る見込のもの。
(5) 前記(4)の資格を満たしていなくても、本牛が第15回北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」に出場し、1等賞に入賞したものなど、特に主催者が認めたもの。
 6. 出場牛の衛生条件「全国共進会出品牛に準ずる」
   (1) 出場牛は、炭疽・牛流行熱・イバラキ病・アカバネ病・牛呼吸器病の予防接種と健康検査を済ませ、獣医師が発行する「予防接種・健康検査」証明書を提出しなければならない。
   (2) ブルセラ病・結核病・ヨーネ病・(搬入日以前3ヵ月以内)・白血病の衛生検査を受け、陰性である旨の証明書が必要です。 
    上記(1)(2)については、別途様式があります。  
   (3) 真菌症等の皮膚病に罹患していないこと、及びイボ等体表(乳房も含む)に異常のないもの。
7. 出場決定後の条件
  (1) 主催者の承諾なしに、売却または売約しないこと。
  (2) 疾病または事故等で欠場の場合は、獣医師の診断書を添え、速やかに主催者へ連絡すること。
  (3) 出場牛の売却価格は、主催者に一任すること。
  (4) 出場牛のセリ落とし後、10日間の預託経費ならびに引き渡し後、先天性生殖器奇形・盲乳など、優良雌牛として、著しく機能を損なう事故が発生した場合の一切の損害等は、全て出品者の負担とする。
  (5) セール出場牛の上場順は、セール当日の朝主催者が決定する。
  (6) セール牛の管理は、10月4日から11日まで8日間の管理は主催者が行う。
  (7) 出品者はセール牛出場決定後、出場牛を清潔に保ち発育を良くし、完壁な状態で主催者へ、引き渡す事が出来るよう管理すること。
  (8) セール会場到着時点で、内部疾患や長期治療を要する外傷等、セール出場牛として不適切であると、主催者が判断した場合はこれを返却し、その経費は出品者の負担とする。
  (9) 出場牛の名簿体裁は、主催者に一任する。(NTPも掲載する)
  (10) 出品者は出場牛の輸送前日に、牛体の洗浄・頭・頸・四肢の毛刈りを行なった上で、主催者が手配した家畜車に積み込むこと。
  (11) 出品者は管理上、出場牛の調教を励行すること。
8. 手数料
  牛代(消費税を加算)の10%(能力調書代、事故共済金を含む)。
 9. 申込期限
  (1) 平成22年5月31日(月)までに、登録番号・名号・授精月日・供用種雄牛をお知らせ下さい。
  (2) 第15回北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」に出場し、1等賞に入賞したものは、平成22年9月5日(日)までに、申し込むことが出来ます。
10. 選定・写真撮影
  選定は平成22年6月下旬までに行ない、写真撮影は7月下旬までに終了します。
                       



日程 5月10日~5月21日
 □十勝地区
    中札内・更別・大樹・広尾・忠類
 □釧路地区
    標茶・浜中・厚岸
 □根室地区
    根室・別海・標津
 □網走地区
    北見・相内・上常呂・置戸・訓子府・端野・美幌・女満別・津別
 □留萌地区
    全管内
日程 6月1日~6月12日
 □胆振・日高地区
    全管内
 □十勝地区
    帯広・川西・大正・音更・木野・高島・池田・幕別・札内
 □根室地区
    上春別・中春別・計根別(一部)
 □網走地区
    網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里・小清水・清里
 □宗谷地区
    全管内
日程 6月15日~6月26日
 □石狩地区
    全管内
 □空知地区
    全管内
 □十勝地区
    豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
 □根室地区
    西春別・中標津・計根別
 □網走地区
    紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上・西興部
 


北海道ホルスタイン農協

第 64 回 通 常 総 会
    
日時: 平成22年 5 月26日(水) 
  午前11時00分
場所: かでる2.7 
         札幌駅から会場までの道順   




第9回世界審査委員ワークショップ   
フランス・パリで開催 
 2010年2月27日から3月1日の3日間に亘り、フランスの首都パリにおいて第9回世界審査委員ワークショップ(以下、WS)が開催されました。
 このWSは世界主要国の登録団体が加盟している世界ホルスタインフリージアン連盟(以下、WHFF)の体型審査部門における専門会議で、2年毎に各国持ち回りで開催されています。
「国際的な遺伝評価統一のために、体型審査手法の国際調整が必要」との観点から、1990年に第1回目をイタリアで開催したのが始まりで、以来、WHFF加盟国39ヵ国の大半が「体型審査国際調整プログラム」の勧告に従った体型審査手法を採り入れています。今回は27ヵ国の審査委員など52名のうち、日本からは本・支局2名の審査委員(大西、佐藤)が参加しました。 
 エキスポホールで技術会議  
  WS議長 オランダのハモエン氏 
 また、これまでアジア諸国の中では日本だけの参加でしたが、今回はお隣の韓国、中国からもそれぞれ2名が初参加となりました。以下、その概要を報告いたします。
  
 今回のWSはフランス農業博(2月27日から3月7日までの9日間)の期間に併せて開催され、農業博には約70万人の入場者を予定しているとの事で、朝早くから多くの家族連れで賑わっていた。当日、朝のラジオではトップニュースで開催を伝えていたと言う事からも、いかにフランスが農業大国であるかを物語っていよう。会場はパリの中心部からは少し外れるが、メインゲートのすぐ側に地下鉄と電車の乗り場があって、一般市民も簡単に来られる場所にある。
 入場料は一人7ユーロ(1ユーロ130円として910円)で決して安いとは思えないが、老若男女を問わず、普段あまり目にする事のない家畜やペットの周りは常に人垣が出来ていた。
 我々が宿泊したホテルは会場に隣接しており、会議、実技とも行ったエキスポホールまでは徒歩10分程の距離で、安平町早来の共進会場を10個位繋ぎ合わせた大きさのように思われた。
  WS前日に日本もメンバーになっているワーキンググループ(以下、WG)の打合せを行い、前回のイタリアでは場所の関係で十分な目合わせが出来なかった歩様(ロコモーション)の確認について、実際に20頭の初産牛を使って実施した。
※ 会議報告と体型審査実技研修
 WS初日は朝8時からエキスポホール会議室において、オランダNRSの審査委員であるハモエン議長が、前回のイタリアで開催した会議の概要報告を行った。その後、ホール内にある小リングと通路を使い、後肢側望、蹄角度、後肢後望、歩様の肢蹄形質に限定した目合わせを実施した。指名された参加者が線形数値の発表を行い、それに対して、WGのメンバーであるイギリスのグリボン、カナダのバイヤー両審査委員が、主任の立場から正解を発表した。しかしながら、リングの土の上を歩くのと、前日WGが通路で目合わせした時とは状態の違うものがおり、改めて短時間での正確なデータ収集の難しさを感じた。 
 午後からはホルスタインショウの審査会場でもある大リングを使い、参加者を5班に分けて線形の国際標準形質の目合わせを行った。第1班のグループリーダー(講師役)はスペインのガブリエル氏と日本の大西部長が務め、他に、ベルギー、スウェーデン、ポルトガル、ラトビア、オーストラリア、アルゼンチンが同グループに参加した。一部の形質が国によって定義の異なるものがあるため、白熱した議論が交わされる場面も見受けられたが、全体を通じてみると、さほど問題になるような捉え方の違いはなく、WSが繰り返し開催されて来た効果の表れと言えよう。

※ 技術会議
 オランダCRVの遺伝分析担当者であるヨング氏が、2010年1月のインターブル評価から21ヵ国の線形16形質と得点3形質(決定得点、乳房、肢蹄)について、各国間の遺伝相関(平均)の傾向を報告した。

 まず、線形形質の高さ、尻の角度、乳房の深さ、前乳頭の配置、乳頭の長さ、後乳頭の配置の6形質は0.97~0.90の範囲で高い遺伝相関を示しており問題ない。この6形質については、前回のイタリアで開催したWSで問題なしとされた形質と全く同じであった。次いで、胸の幅、体の深さ、尻の幅、後肢側望、前乳房の付着、後乳房の高さの6形質は0.87~0.80で修正の必要あり。残る、鋭角性、後肢後望、蹄の角度、乳房の懸垂の4形質は0.80以下の低い相関のため、問題ありとした。得点形質では、決定得点と肢蹄が0.80以下で相関が低く、問題ありとなっている。
日本が他の国に対して0.90以上の高い相関を示したのは、高さ、尻の角度、尻の幅、乳房の深さ、前乳頭の配置、乳頭の長さ、後乳頭の配置の7形質。反対に、0.80以下の低い相関だったのは胸の幅、体の深さ、鋭角性、後肢後望、蹄の角度、乳房の懸垂の6形質と得点形質における決定得点と肢蹄であった。
 次いで、ドイツのステファン氏からは、前回のWSにおいて歩様(ロコモーション)が17番目の国際標準形質として決議されながら、いまだに遺伝評価のためのデータ送付が12ヵ国しかない事に苦言が呈された。しかしながら、前回のWSの時点で、繋牛舎ではデータを取れないとの理由からアメリカ、カナダ、日本では標準形質とする事に反対している。
 肢蹄形質に関連して「蹄の故障が歩様に影響を及ぼすなら、蹄の健康に関する新しい定義を設けてチェックすべきではないか。蹄の健康は遺伝する」との提案があったのに対して、アメリカのコナー審査委員から「蹄の病気を評価するのは好ましくない。牛自体が健康であれば確実な歩様をするのだから、遺伝によるものとは言えない」との反論があり、会議全体での同意は得られなかった。
 最後に、ゲノムが将来審査に与える影響について
① 母集団の選抜基準を作るのに役立つ
② 雄の特定娘牛のデータは必要なくなる
③ 酪農家はゲノムタイプをベースに牛を選定するだろうと言った話題提起がなされたが、
「業界としてゲノムは必要だが、審査をする上でゲノムを考慮する必要はない」との意見も出され、WSの中では「ここに参加している審査委員が共通認識を持ち、幅広い情報を酪農家に提供する事も重要である」との結論で会議を閉じた。
第9回世界審査委員ワークショップ参加者と関係者 
※ 盛大だったホルスタインショウ
 赤白斑2クラス13頭、白黒斑9クラス99頭の出品牛全てが経産牛で、未経産牛のクラスはない。クラスは年齢による区分ではなく産次で分けられ、同じ産次でも頭数が多いと単純に半分にしているようで、白黒斑の初産から3産までは2クラスづつとなっており、最大で1クラス16頭であった。
 審査員はフランスの酪農家で、赤白斑1・2産クラスから始まり、2クラス目の3産以上クラスは5頭と頭数が少ない事もあって、大学生の審査競技会が同時に行われた。これは、前日に100名の参加で予選会を実施し、上位6名が本番に進める事になっており、ショウの審査を中断して序列付けと投票を行う。一度退場した後、一人づつ呼ばれて序列の発表と講評をしなければならない。6名全員が終わってから審査が再開され、この部が終了するまで1時間半位かかったため、出品者の協力体制は並大抵のものではないと感じた。
 出品牛はどれも大型であったが、乳房の形状は素晴らしいと思えるものが少なかったのと、フランスの審査標準では乳器の配点が50%もあるのに、トップでベストアダーとなったのはグランド(このショウではシュープリーム)チャンピオンだけだったのは、何か以外な気がした。
 ジュニア(初産)、インターミディエイト(2産)、シニア(3産以上)チャンピオン戦の前に、それぞれのベストアダーを決定するが、決まる直前に天井から3色の照明が点滅し、大音量のロックミュージックとともに観客が手拍子で盛り上げ、正直なところよく牛が走り出さないものだと感心した。また、クラストップ、チャンピオン牛はリングの端にセットされたお立ち台に登って記念撮影をしていたが、壇上で暴れるような牛は1頭もいなかった。
 結局、グランドチャンピオンは7歳5産のルーベンス×デリーの娘で、素晴らしい乳用強健性と乳房を備え、唯一、チャンピオン牛でベストアダーも獲得した。
実技研修で日本と共にグループリーダーを務めたスペインのガブリエル氏(中央) 多くの観客で埋まったホルスタインショウの会場 ホルスタインショウのグランドチャンピオンとリザーブがお立ち台で記念撮影



~感動~ 第12回全日本ホルスタイン共進会(栃木県壬生町)
      
 今年も、春のショウが全道各地で始まっています。そして、Road to Holstein Grand Prix、5年に1度の全日本ホルスタイン共進会、第13回全共北海道大会への道の扉が開かれました。開催地北海道にとって格別なショウのシーズン到来です。
 北海道全共の会期は、2010(平22)年4月1日から10月11日までとなっており、期間を2期に分けています。第1期は4月1日~9月6日までで、この期間は全共本戦に向けた現地審査・選考が行われます。
 今月号は、全共の歴史の最終章となる栃木全共の様子を先月号に引き続き紹介します。
 第12回全日本ホルスタイン共進会は、2005(平17)年11月3日から6日の4日間、栃木県下都賀郡壬生町において開催され、44都道府県から303頭の出品がありました。(北海道からは後代検定展示牛を含め、39戸 46頭の出品)
併せて開催された、第4回全日本ジャージー共進会には、12道県60頭の出品でした。(北海道は4戸6頭)
 
ミュージカル:ひとしずくのミルク 
 会場は、壬生町の宇都宮競馬場の移転予定地が確保され、87.5㌶もの広大な用地には、共進会とともに多彩で数多くのイベントを盛り込んだ、とちぎファームフェスタ2005が開催され、68万人を超える観衆・参観者が会場を訪れ、思い思いの休日を楽しみました

               〔最高の結果と最高の栄誉…
                               そして、感動のフィナーレ〕

 以前の温故知新で、これ以上ない最高の結果と最高の栄誉を収めた出品者を紹介させていただきました。その方は、1975(昭50)年開催の第6回淡路全共において、出品牛全3頭により【未経産・経産・乳器・父系統群】の4部門で名誉賞を獲得した清水町の西倉栄吉(敏昭)さんです。
 この時から30年が経過した、この第12回栃木全共で、改めて、最高の結果、感動のフィナーレを見ることが出来ました。
 ~最高位賞決定審査~
 未経産から経産の各部優等賞1・2席牛が場内を1周する頃には、賑やかだった審査場内が徐々に静かになり、牛たちが整列した時には、水を打ったような静寂な場に移り変わり、独特の緊張感が場内を包み込みました。
独特の緊張感! 最高位決定審査
  
 先ず、未経産クラスの名誉賞は、清水町の高橋喜一さん出品牛に決定しました。会場が湧き立ち、そのどよめきが納まらないうちに、準名誉賞には、もう一頭の高橋さん出品牛が選ばれ、会場のボルテージが一気に高まりました。
未経産 名誉賞(右)と準名誉賞
清水町 高橋喜一さんと妹さん
(未経産クラスの名誉賞・準名誉賞は先月号で紹介しています)
   
 会場の興奮が収まり、新たな静けさが訪れた中、経産2~3歳クラスでは旭川市の加藤智宏さんが名誉賞を獲得し、続いて経産4歳~成牛クラスでは、名誉賞に恵庭市の福屋牧場が選ばれ、準名誉賞には、経産2~3歳クラス名誉賞牛の母牛である加藤さん出品牛が選ばれました。
 未経産に続き、2頭ダブルの栄冠です。全共という5年に1度の大舞台に2頭の出品を果たし、2頭が名誉賞と準名誉賞を得る快挙です。この時、高橋さんご兄妹と、加藤さん親子には至高の時間が流れていたと窺え、4人の方それぞれが見せていた感激の表情が強く印象に残っています。     
経産(第6~9部)名誉賞(左)と経産(第10部~12部)準名誉賞 旭川市 加藤智宏さんとお父さん
 いよいよ、最高位賞、クライマックスの時を迎えました。再び静寂が会場を覆い、その場にいた全ての人々が審査委員の歩み、動きを追います。

 決定! 審査委員長に愛牛の尻を叩かれた時、右の拳を大きく突き上げて受賞の喜びを表した経産4歳~成牛クラス名誉賞の福屋栄人さんがリングの中央に進みました。
 
        
 
 最高位に輝いたのは、エルムレーン スカイチーフ サニー ET号で、彼女は春の北海道B&Wショウと秋の北海道ホルスタインナショナルショウでグランドチャンピオンとなり、名実ともに北海道代表として全共に臨み、頂点である最高位賞を見事に獲得しました。 
 
最高位賞
経産(第10部~12部)名誉賞
恵庭市 福屋牧場の栄人さんとお父さん 
これ以上ない、最高の栄誉、まさに、パーフェクトな結果となりました。
 共進会の醍醐味である最高位賞決定審査、実に感動的で圧巻のフィナーレを見ることが出来ました。
 それでは、第12回栃木全共の各部上位入賞牛を紹介します。



第7部 経産 30ヵ月以上36ヵ月未満 2歳シニア
【名誉賞・優等賞席】
 体全体が鋭角的で、体各部への移行が滑らかで、飛節は鮮明で歩様が確実なスタイリッシュな牛でした。乳器は、前乳房の付着が強く、後乳房の高さ、幅に優れていた。
〔ベストアダー〕 
  
グリ-ンハイツ マ-チ マウイ ET 2才7月
父:マラソン BW マ-シヤル ET
出品:旭川市 加藤 智宏
(3才4月 2産 2回 365日 M13,263kg F505kg 3.8%
 6才7月93点)
【優等賞2席】
 前躯が高く、前躯から中躯への移行がよく、正確なフレームを兼ね備え、鋭角的で乳用性に優れていた。乳器も乳房底面の高い初産らしい好ましいものであった。
グラビンデ-ル ル-ベン スタ-バツク 2才11月
父:ボスサイド ル-ベン ET
出品:熊本県 中原 達哉
 

第8部 経産 36ヵ月以上42ヵ月未満 3歳ジュニア 
【準名誉賞・優等賞1席】
 十分な高さがあり、背腰が強く、鋭角的で、体各部への移行も滑らかで、歩様も確実でした。乳器も前乳房は付着強く前に伸び、後乳房は高く、十分な幅があり、乳頭の配置・サイズも適正。
〔ベストアダー〕
      
リバ-フア-ム エステイメイト ダ-ハム クツキ-  3才1月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:栃木県 川田 佳男
(5才0月 4産 2回 365日 M13,194kg F569kg 4.3%
 4才2月91点)
【優等賞2席】
 体全体が鮮明であり、乳用牛の特質に優れたスタイリッシュな牛。乳房も好ましい形状で、特に乳房中央靭帯は明瞭であり強い。
ベルベツト デイステイニ- ロクセツト ET 3才4月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:清水町 浅野 典英
 

 第9部 経産 42ヵ月以上48ヵ月未満 3歳シニア

【優等賞1席】
 高さがあり、鋭角的で、体長もあり、各部のバランス及び移行に優れ、乳用牛の特質に優れた牛。乳器は、後乳房は高く、幅があり、乳頭配置・長さも好ましい。
〔ベストアダー〕
 
 レスポア-ル デリア ハ-ゲン ET 3才11月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:鹿追町 デイアドリ-ム シンジケ-ト

【優等賞2席】
 
 体各部のバランスに優れ、体全体が鋭角的であり、乳用牛の特質に優れた牛。乳房底面は高く、乳頭配置も好ましい。
オ-キツド インテンシテイ ダ-ハム 3才9月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:恵庭市 山縣 正泰
 
第10部 経産 4歳以上5歳未満
【最高位賞・名誉賞・優等賞1席】
 正確な骨格構造をもち、前躯から中躯への移行に優れ、肋はよく開帳し、尻幅広く、バランスに優れ、飛節は鮮明で歩様の良好な、乳用特質に富んだデーリイーな牛であった。前乳房の付着は良好で、後乳房は幅広く容積があり、形状も優れていた。
             
エルムレ-ン スカイチ-フ サニ- ET 4才6月
父:ドナンデ-ル スカイチ-フ ET
出品:恵庭市 有限会社 福屋牧場
 
(6才9月 4産 2回 365日 M17,346kg F632kg 3.6%
7才2月92点)
 
【準名誉賞・優等賞席】
 体全体が鋭角的で力強く、高さと長さに富み、尻幅広く、乳用特質に優れていた。後乳房の高さ並びに幅に優れ、付着もよく、正中提靭帯は強く、乳頭配置も正確であった。
〔ベストアダー〕
             
 
グリ-ンハイツ マ-ク ダ-ハム ET 4才7月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:旭川市 加藤 智宏 
(5才10月 4産 2回 365日 M14,750kgF538kg 3.6%
  6才0月92点) 
 

第11部 経産 5歳以上6歳未満
【優等賞1席】
 骨格構造が正確で、高さがあり、鋭角的で、各部のバランス及び移行に優れ、飛節も鮮明であり、歩様も良好な、乳用牛の特質に優れた牛であった。乳器は、乳房底面が高く、底面も水平であり好ましい形状であった。
YMD ユリアナ エルトン ブル-ナ 5才8月
父:レ-ガンクレスト エルトン ダ-ハム ET
出品:岡山県 原野 末広
【優等賞2席】
 骨格構造が正確で、高さがあり、前躯が高く、肋はよく開帳し、体各部のバランスに優れ、体全体が鋭角的であり、乳用牛の特質に優れた牛であった。乳器は特に乳房底面は高く、前乳房の付着も強く優れていた。
リツプランド エス ア-ロン ロ-ダ 5才5月
父:デイクシ-リ- ア-ロン ET
出品:遠軽町 山口 哲朗
 
第12部 経産 6歳以上
【優等賞1席】
 優れた骨格構造を持ち、胸幅があり強く、体全体に伸びと幅があり、歩様も良好な乳用特質に優れた雄大なスケールのある牛であった。乳房も、6産を分娩しているが、乳房底面は飛節より上であり、乳頭配置も良好であった。
 エツセンス レクサス スタ- アポロ  7才6月
父:ラツツチ レクサス イ-テイ-
出品:豊富町 栗城 一貴
【優等賞2席】 
 高さがあり、品位に富み、各部のバランス及び移行に優れ、肢の骨質もよく、歩様は確実な乳用牛の特質に優れた牛であった。乳器は、前乳房の付着が強く、乳房底面の高い優れたものであった。
レ-クビユ- セジス ネルソン ミラ- 6才7月
父:ハノ-バ-ヒル ミラ-ジユ ET
出品:佐呂間町 惣田 和雄 
 
      

第4回全日本ジャージー共進会
第1部 未経産 12ヵ月以上18ヵ月未満
【準名誉賞・優等賞1席】
 発育がよく、からだ各部が充実し、品位・資質ともに良好で、乳用牛の特質に富み、移行が滑らか、さらに尻の構造がすぐれた牛であった。後肢は飛節が乾燥して骨質が良く、歩様も確実だった。
SR ジヤスト ウエイト エリザベス KJR 3 16月
父:ラピツド ベイ ジヤスト ウエイト
出品:岡山県 万庭 佳明

第2部 未経産 18ヵ月以上24ヵ月未満
【名誉賞・優等賞1席】
 からだ各部が充実して移行がよく、肋間が広く、肋が長く、尻の構造にすぐれた牛であった。乳用性がすぐれ、後肢の骨質も良く、歩様も確実だった。
ロンゲスト オセオラ ジエイド プリテイ- 19月
父:ジプラツト ベルズ ジエイド ET
出品:岡山県 長恒 泰治

第3部 経産 3歳未満
【最高位賞・名誉賞・優等賞1席】
 からだ各部が充実し、移行が極めて滑らかで、肋の開張がよく、後肢の骨質がよく、歩様も確実であった。乳房は、前乳房に伸びがあり、付着が強く、後乳房も付着が高く、幅があり、中央堤靭帯も強かった。
〔ベストアダー〕
   
オセオラ リメイク ブリガデイア- 2才11月
父:ロツク エラ リメイク ET
出品:岡山県 美甘 正平
〔美甘さんは、4部でも優等賞1席(準名誉賞)を獲得しています〕

第4部 経産 3歳以上
【準名誉賞・優等賞2席】
 からだ各部が充実し、バランスがよく、肋が長く、肋張りがよく、極めて乳用性に富んでいた。後乳房の幅があり、乳房の質も極めてすぐれていた。
ドネツト サタ-ン レスタ- 5才4月
父:バン ホ-ム インペリアルズ サタ-ン
出品:岡山県 美甘 正平
  
          
  
      
 〔もう一つの感動のフィナーレ〕
 私は、最高位決定審査の様子を観客席でビデオ撮影していました。この時、私と同様に審査の成り行きをハンディカメラで撮影している女性が隣にいました。チャンピオンが決定した後、興奮が止まない参観者の歓声に紛れて、すすり泣き、涙声が聞こえてきました。その声は、ビデオ撮影をしていた女性からで「…ちゃん、頑張ったよね、よくやったね、よかったね」頬を流れる涙に構わず、カメラに語りかけています。カメラを持つ手がブルブルと震えていました。「おめでとう、おめでとう」と2度3度。彼女が撮影していた記録は、途中から小刻みに画像がぶれた見づらい映像になっていたでしょう。でも、心のこもったメッセージ、素晴らしいナレーションが聞こえて来たはずです。
 この時の私は、やはり、最高の結果に感動し、涙を堪えながらの撮影でした。しかし、三脚にカメラを固定し、声を噛み殺しての撮影でしたので、記録された映像と音声にその名残はありませんが、隣にいた彼女の嬉しげな涙声がBGMのように録音されていました。
 
 全共、2005(平17)年、11月過去最大の規模をもって開催された第12回栃木大会が感動のうちに歴史を刻み、今年開催の第13回北海道大会へと歴史を引き継ぎました。
資料・写真 第12回全日本ホルスタイン共進会記念誌
デーリィマン2005-VOL55-No.12
栃木県実行委員会 とちぎファームフェスタ2005公式記録
 『温故知新:全共の歴史を回顧する』は、北海道全共の開催にあたり、第1回から第12回までの全共の歴史を2年間に渡り紹介させていただきました。
 今月号を以て、このシリーズを終える事に…と、思いきや、実は、まだ終わりにはなりません。
 来月号と再来月号のページをいただきましたので、24回を数えたシリーズの総集編として、名誉賞牛を始めとした上位入賞牛を改めて紹介し、55年の全共の変遷・軌跡を、時の流れとともにお伝えいたします。
 もうしばらくの間、『温故知新』にお付き合いください。



平成22年3月24(水)午後2時
当  組  合  会  議  室
【報告事項】 
1.前回理事会(1/22)後の主な処理事項について 
  1 25 北海道ブラウンスイス協議会      平成22年度定期総会
27 北海道ジャージー酪農振興協議会 平成22年度定期総会
29 地区連合会登録担当者会議   
           優良登録委員表彰式
  31 2 13 地区組合員協議会(10地区)
2 14 道南地区早来家畜市場協力会 総会
15 日ホ北海道支局 公認会計士による監査
  北海道ホルスタイン改良協議会 総会
16 北海道ジュニアホルスタインクラブ運営委員会 総会
19 酪農学園大学・短期大学との包括的連携と協力に関する協定書調印式
23 乳牛改良プロフェッショナル講座
             【遺伝改良と体型審査セミナー】
26 北海道酪農検定検査協会 中央研修会
3 1 第42回宇都宮賞 表彰式・祝賀会
2 第2回役員選任推薦会議
10 日ホ 登録審議会
  11     乳用牛粗飼料利用性調査推進事業 専門委員会
                〃           推進委員会
  /  15      北海道乳牛改良委員会(仮称)設立準備会議
  18     日ホ 理事会
   23 総務委員会     
          経済企画委員会
2.地区組合員協議会における主な意見要望について 
3.日ホ理事会の概要について    
4.総務委員会報告について 
5.経済企画委員会報告について

【協議事項】   
1.組合員の譲渡加入・脱退について
  期首:1,051名 加入:6名 脱退:22名
  現在:1,035名
2.平成21年度業務状況・収支決算見込み並びに当期利益金処理(案)について
      登録関係は、登録・審査・検定全て計画対比を上回る業務状況である。市場・流通関係では、市場は肉用牛価格の低迷や初生犢出場頭数減の影響により頭数金額ともに計画を上回れなかったが、流通業務は乳用牛が好調に推移し、頭数金額ともに計画対比と前年対比を上回る業務状況である。
収支決算は、計画を上回る見込みとなった。
3.職員給与改正(案)について
4.平成22年度事業計画及び収支予算(案)について
5.第15回北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」
   ・アソシエートジャッジについて
6.任期満了に伴う次期役員候補者について



 
 昭和44年に当組合に勤務してはや41年が過ぎました。当時事務所前には路面電車が走っていました。1年目は登録課に配属されましたが、現在の様なコンピュータはなく、すべての事が1枚のカードで処理されていました。登録カード引きから始まる仕事は大半が英字カードのため、苦労したのを思い出します。
 2年目からは検定課に異動し5年10ヵ月勤めましたが、月に20日~28日間の出張をしていました。酪農家に宿泊、朝晩の搾乳に立会い、多い日には40頭以上の立会と脂肪分析の毎日でした。当時は現地で分析を行うので遠心分離器と分析器具一式と着替え、長靴が検定員のスタイルでした。公共機関での移動だったため冬期間は汽車に乗るとサイレージと牛舎の臭いがきつく、恥ずかしい思いをした事もありました。当時のホル農協検定(HA検定)の評価は今考えるととても厳しいものでした。そのころ一番淋しかったのは、出張から帰ると幼い娘に顔を見る度に泣かれる事でした。
 その後、昭和57年~平成15年までの21年間は経済部でした。最初の仕事は前橋市役所向けの購買の研修でした。一緒に行くはずの部長に急に仕事が入り、翌日から一人で購買をすることに成りましたが販売先が分からず、購買者に案内されて購買したのを思い出します。2回目の購買は韓国輸出でした。2週間近く選定に時間が掛かりましたが26項目の条件をクリアし購買は決まりました。ところがその後、訓子府町の共進会場で輸出検疫の為、1週間の検疫管理を行ったときに予期せぬ病気が出たため治療の毎日でした。何とか全頭門司の検疫所に送り出すことが出来たときはほっとしました。斡旋業務は生産調整などの状況に左右されることから毎年のように相場の違いを感じていました。
 私が購買担当時、各都道府県が受精卵導入事業を行ない輸入牛か北海道からの導入が行なわれていました。各試験場が採卵用経産牛の選定を行ない購買で800万円を超える牛を販売したこともありました。現在は受精卵の流通が優先で個体販売は少なくなっていると思います。しかし搾乳用乳牛は今後も減ることはありません。買うのも酪農家、売るのも酪農家、お互い生きるための乳牛の改良を進めるべきでしょう。経済部の21年間で多くの人と出会い、また各府県に行くことができたのは私にとって大きな財産となり大変勉強になりました。昨年6月妻と愛知県に昔の購買先を訪ねた時に10数名の酪農家と担当者が集まってくれ、夜遅くまで昔話に花が咲きとても懐かしい時間を過ごすことが出来ました。
 今は自分が希望していた審査員となり、充実した時間を過ごしています。今年10月に安平町で行なわれる全国共進会に全力を尽くし、大成功に終わらせたいと思っています。        k.t
 
 
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