2011-2



平成22年度 第43回宇都宮賞表彰者決定
表彰式:3月1日(火) 会場:札幌パークホテル
乳牛改良の部
奥 孝氏(富良野市)
酪農指導の部
鈴木三義氏(帯広市)
酪農指導の部
竹田國男氏(別海町)
 宇都宮仙太郎翁顕彰会(理事長:黒沢信次郎)では、かねてから選考中の本年度表彰者について、1月12日(火)に理事会・評議員会を開催し、乳牛改良の部1名、酪農指導の部2名の合計3名を決定いたしました。

 乳牛改良の部の奥孝氏は、昭和46年、帯広農業高校を卒業と同時に父の経営する酪農業に従事し、地元農業改良普及員の技術指導の下、能力の向上と乳質の改善を目指す一方、平成5年には、近隣酪農家3戸で営農組合を設立し、良質粗飼料の確保による経営規模の拡大と一層のコスト軽減に努めました。
 乳牛改良においては、能力の遺伝的向上を目指し、特に泌乳能力の高い種雄牛にこだわった交配を実践し、平成16年には後代検定済種雄牛を作出した。また、平成21年の牛群平均能力は83頭で13,590㎏と全道第2位の成績を挙げ、現在までに乳量2万㌔を超えるスーパーカウを3頭輩出しています。更に牛群雌牛遺伝情報では、長命で生涯生産性に富んだ全国的にもトップクラスの牛群を作り上げております。
 地域においては、豊かな酪農経営の為には乳検事業の取組みが不可欠との信念から、地域全戸の乳検加入に尽力し、検定組合の牛群成績を全道トップクラスに導くなど、その牽引役としての功績は多大なものがあります。

 酪農指導の部の鈴木三義氏は、昭和48年帯広畜産大学酪農学科卒業後、同大学の畜産学部助手となり、乳牛の改良に関する基礎的研究に着手し、昭和51年には当時普及が始まったコンピュータを活用し、フィールドデータを用いた種雄牛遺伝評価を日本で初めて手掛けました。
 昭和56年には、社団法人北海道乳牛検定協会(現在の社団法人北海道酪農検定検査協会)に、この評価手法が採用され、全道のフィールドデータを用いた雄牛の能力評価値が初めて公表されました。昭和61年からは、コンピュータの飛躍的な性能向上と重なり、より精度の高い評価法を手掛けるとともに、雌牛の遺伝評価法を確立しました。こうしたホルスタイン種の雌雄の遺伝評価法の確立やフィールドによる後代検定システムの確立は、その後の本道における乳牛改良の飛躍的な向上に大きく寄与したところであり、その先駆的な役割を果たした功績は多大なものがあります。
 北海道での実績は、全国の遺伝評価公表にも応用されるとともに、評価手法の開発検討の座長としての重責を担い、1995年には、わが国初の乳牛の能力を総合的に評価する指数の公表に寄与するなど功績は特筆すべきものがあります。

 酪農指導の部の竹田國男氏は、永山農業高校を卒業後、昭和35年根釧パイロットファームに開拓者として現在地に入植し、昭和39年には地域レベルの乳牛の質の向上を目指して、根釧パイロットファームホルスタイン改良同志会を組織し、種雄牛の選定や優良牝牛の導入、乳牛審査技術者の養成に努めるなど、地域における乳牛改良の中心的な役割を担いました。
 乳牛改良団体の役員として、国際化の進展への対応や家畜の改良・繁殖の向上による家畜人工授精事業の体質強化を図るため、道内事業体の再編に取り組まれ、平成13年には、社団法人ジェネティクス北海道の設立に尽力されました。
 地域で培われた経験と実績は、全道レベルの農業団体役員としての重責を担う中で一層発揮され、特にBSEに対応した農家支援対策の構築や、生乳生産に係る体制強化対策の推進、自給飼料を基礎とした生産基盤強化対策の推進等、酪農畜産の専門的な立場や全道を見据えた課題解決に向け、精力的な活動を展開するなど北海道酪農畜産の発展に多大なる貢献をされました。

 表彰式は3月1日(火)に札幌パークホテルで行う予定となっております。顕彰会会員他多くの関係者の方々にご出席いただき、受賞者をご祝福下さいますようお待ちしております。
   
昨年度表彰式 表彰式で賛美歌を歌う聖歌隊 宇都宮仙太郎翁の
写真と本賞で授与
されるブロンズの盾



『川村吾蔵に思う』
筆者と川村吾蔵製作のツルー・タイプ
(佐久市川村吾蔵記念館所蔵)

 『ツルー・タイプ』と呼ばれる乳牛の理想型は業界の必須アイテムとなっている。
 これを90年ほども前に、世界で初めて酪農の本場のアメリカで創った人物が川村吾蔵という日本の彫塑(刻)家であったことはあまり知られていない。私自身もホルスタイン農協と人材育成で連携を進めている酪農学園大の先生から知らされた次第だ。
 宇都宮仙太郎翁が乳牛改良の基礎牛を導入するために渡米した1906年(明治39年)から17年後のことであり、以来、私たちはアメリカ酪農界の考え方を内包しているにせよ、川村吾蔵という日本人が具現化した理想の牛を追い続けてきたことになる。
 昨年の11月に長野県に住む友人を見舞い、そこから車で1時間ほどの佐久市臼田町に完成して間もない川村吾蔵記念館を訪ねた。臼田(村)は1884年(明治17年)に川村吾蔵が生まれた土地であり、龍岡城の珍しい五稜郭城壁から浅間山を望むことが出来る山間の落ち着いた街だった。
 評伝(『彫塑家・川村吾蔵の生涯』飯沼信子著;舞字社2000年)を読んでみて驚いたことがある。彼は全くの素人ながら芸術家として身につけた解剖学の知識から、将来かくあるべきという〝想像の理想牛〟を割り出していたことである。依頼したのはミネソタの酪農家でビール会社社長でもあったパブストという人物だ。ヨーロッパに負けない牛を作るため、テキサスの農場に『牛の研究所兼アトリエ』を提供している。
 彼はそこで品種改良と生理学を徹底して学び、全米各地の牧場を回って「これ以上完璧なホルスタイン牛はない。」として、1923年に〝ゴゾー・カワムラの牛〟を完成させた。6年の歳月が経過していた。200体のブロンズ像は全米酪農協会と欧米の農業大学に寄贈され、以後、アメリカの牛の品評会の1等賞の基準となったのである。
 当時のアメリカ業界紙は「この大事業は長い年月をかけてアメリカの酪農を飛躍的に発展させる基礎をつくった。近い将来には、おいしいミルクとおいしいステーキをアメリカ国民は食べることが出来るであろう。」と絶賛し、業績を伝えている。
 川村吾蔵は遠縁にあたる水彩画家の丸山晩霞に勧められ、二十歳で芸術家を志してニューヨークに渡り、日米開戦の最中の1940年(昭和15年)に37年ぶりに帰国している。横浜を出航した1904年(明治37年)8月は、日露戦争で日本海軍が旅順港総攻撃を開始した時であるから時代の荒波に翻弄された生涯を象徴しているようにも思える。
 市民権を持たないアメリカでは、師のマクモニスの黒子に徹して1918年にワシントンスクエア凱旋門の像、1939年にはニューヨーク万博の日本館入り口のレリーフを製作するなど、公共彫塑家としてその才能を高く評価されたが、惜しむらくは太平洋戦争と病気により欧米での栄光を日本人に知られぬまま1950年(昭和25年)に米軍横須賀基地の病院で66才の波乱に富んだ生涯を閉じている。
 記念館には『ツルー・タイプ』の原型ともいうべき赤銅色のホルスタイン種の雌雄とジャージー種雄牛の1セットが展示されていた。私の牛を見る眼は全くの素人であるが、理に適ったものは美しいということが実感される時間の中で、もし、川村吾蔵が日本の風土に生きていたならば、どのような牛をデザインしたのだろうかと考えている私だった。
専務理事 佐藤 泉
『佐久市川村吾蔵記念館』(佐久市教育委員会)
 〒384-0412 長野県佐久市田口3112番地
 ℡ 0267-81-5353
 ※記念館では展示品の申し出を待っています。



 
 遺伝評価値の採用以来、乳牛の改良で最も大きいステップです。
 これはRoel Veerkamp氏(Animal BreedingとWageningen UR Genomics Centreの部局マネージャー・オランダとフランダース地域の育種評価と種雄牛遺伝評価値(GES)のコーディネーター)がどうゲノムインデックスの到達点がどうなるか説明しています。「私たちはゲノム解析で、より早くより多くの選択肢を得ることができます。今までは、繁殖において5パーセント前進することが出来たなら、私達は満足していました。しかし、これからは、今より20倍多い75~100パーセント飛躍することが可能になります」。
 また、「ゲノム選択で雌側を入れることができると、私たちは、150パーセントを達成するかもしれません。これらは将来的に物凄いステップです」とRoel Veerkamp氏は言っています。
 8月の公表は、ゲノム評価された種雄牛が含まれる最初のものでした。現在、3つの異なったリストがあります。一つは、従来通り育種価が娘牛のデータに基づいて決定している雄牛。もう一つは娘牛のいないヤングブルで、インデックスはゲノム解析に基づいているもの。さらにもう一つは、娘牛持つ雄牛でそれらのインデックスはインターブルの変換に基づいているものです。
   
Roel Veerkamp氏
 結局、これら3つのリストからの最も良い雄牛は、一つの結合リストとして表示されます。そして、そのような結合リストが利用可能になったまさしくその1回目は、ゲノム解析による雄牛、および後代検定済雄の兄弟牛が共に1位でした。ゲノム解析で1位のデルタ アトランティクと後代検定1位のウッドホープ 1042 インパレスです。しかしながら、これには一つの衝撃的な違いがあります。ゲノム解析雄牛のアトランティックは2008年6月30日に生まれていますが、インパレスははるかに古く、彼は2005年3月10日に産声をあげています。ゲノム解析を取り入れることにより3年以上の差を獲得することになります。ゲノム雄牛は生まれると同時に10~20頭の娘牛から推定された育種価と同じくらいの顕著に信頼度の高い育種価を既に持ち合わせています。
 さらに、ヤングブルの段階で既に雄牛として使用できます。若い雄牛がすぐに息子牛の父として使用されるとき、さらに改良を押し進める要因になるでしょう。CRVで飼養している雄牛の4分の1が若いゲノム解析雄牛です。ゲノム育種価に基づいたこれら25%の種雄牛は、全く娘牛情報なしで選抜されています。この様なスピードによって遺伝的進歩はさらに加速するでしょう。
 専門家が正確に遺伝評価するならば、ゲノム選抜は急速により良い雄牛とはるかに良く働く牛群を作出するでしょう。
 これは簡単にいえば牛のDNA(遺伝子マーカー)を解読することです。それらは既に数年前から使用されており、唯一酪農家は直接の結果を見る事ができます。これらのマーカーは生まれると同時に(厳密に言うとできるだけ早く)家畜育種学の専門家によって雄牛や雌牛が持つ遺伝的特徴として決定します。
 マーカーは彼ら雄牛が高い泌乳能力を伝達する潜在能力を持っているか、優れた長命性を伝えるか否か、繁殖性に優れた娘牛を生産するか否かを解読します。
 育種価によって序列を決めることができるように、雄牛(マーカーの助けにより決定)のDNAパターンは他の雄牛のDNAパターンと比較されます。
 彼は、より正確にするためにはどの様なことを行なっていかなければならないかというと、これは、より多くの雄牛がデータベースにあればあるほど育種価は、より信頼できるものになります。
 ヨーロッパでは多くの育種に関係する組織が一緒に活動しているので、現在、他の16,000頭の雄牛と比較することができます。信頼幅の傾向は50~70パーセントとなり、インデックスの平均信頼度は60パーセントが標準です。これは、ヤングブルの育種価の信頼度が後代検定済の100頭の娘牛からの情報を持つ種雄牛の信頼度に匹敵します。
 Roel Veerkamp氏は、種雄牛遺伝評価値はこれら60パーセントのゲノムインデックスの公表を続けて行っても、あらゆる点で十分であると考えています。「信頼度の高い完璧な育種価を明らかにすることが出来るというわけではありませんが、世代間隔を考慮すれば従来行ってきた後代検定の場合と同程度の選抜をおこなえます。」「これらはまた継続的改善を行っていかなければならない対象です。」
 彼は、育種価の信頼度がこの数年間にわたってさらに上昇すると予想しています。数年後には約80~90パーセントに信頼度が上昇すると話している研究者が既にいます。「私たちは、より優れたマーカーを新たに手に入れています。」そして、若雄牛のプロフィールは絶えず更新しています。また、さらに雌牛側からの情報を取り込み始めると、参照集団は更に大きくなっていきます。「これらのこと全てが信頼度を上昇させることにつながるでしょう。」と彼はいいます。
 また、ゲノム評価されたヤングブルは、情報が利用できる2年後に娘牛が生産されます。しかしながら、信頼度向上のための情報が完全に明らかになり、これらの数字が利用可能になるには、もう後3~4年はかかるでしょう。
 今のところインデックスを持つゲノム雄牛は利用可能なので、酪農家は差し当たり好きなのを選んで使っています。酪農家は速い遺伝的改良が期待できるが、あまり信頼度の高くない多少のリスクがあるゲノム雄牛を選ぶこともできるし、従来の後代検定によって改良速度は遅いがより少ないリスクの種雄牛を選ぶこともできます。
 実際に何が起ころうとしているのかと言うと、ゲノム評価種雄牛の供用に置き換わろうとしており、既に精液販売のかなりのシェア(30~40パーセント)を占めるようになっています。
 Roel Veerkamp氏は、ゲノムによる選抜がすぐに一般的な現象になると予想しています。「ヤングブルがどんどん改良されていくに従って、従来の後代検済種雄牛をバックグランドに除々にゲノム評価種雄牛が出て来るであろう。」と彼は期待しています。
 アイルランド、ニュージーランド、アメリカ合衆国、およびカナダの後に、オランダはこのマーケットにおいて新しい育種計画に参入する5番目の国です。
 とにかく、オランダ以外の他国におけるゲノム数の報告は完全なものではありませんでしたので、それは世界的な議論をもたらしました。それは、ゲノム選抜の導入にともなう混乱と動揺を与えた全てでした。
 この動きは、70年代終わりの受精卵移植の普及に匹敵しています。ETは結果として育種産業における素晴らしい未来があると考えられました。結局、受精卵移植は確かに進歩を高めましたが、初めは期待した通り普及したわけではありませんでした。
 しかしながら、ゲノム評価はもう一つの異なる序列付けであると専門家は予言しています。
                オランダ Veepromagazine誌
                        2010年10月号
                                     訳 審査部審査役 神保




  ~システム利用雌牛はまもなく10万頭に~   

 交配相談システムは、平成15年2月からインターネットによる個体ごとの情報提供を開始、同年8月からパソコンによる牛群一括のシステム提供が開始されました。同年6月には、蓄積された登録情報を効率的に活用するため、近交回避システムなど登録情報活用システムの利便性向上を目指して「第1回登録情報活用検討会」が開催されました。この検討会は、その後毎年開催され、そこで出された意見を取り入れながら、システムの利便性、操作性や情報内容に関して大幅な改良を加え現在に至っています(図1)。
     
図1.パソコン用交配相談システムの初期版(左)と最新版(右)


 既にご存じの方が多数おられると思いますが、交配相談システムは、それぞれの農家で飼養されている個々の雌牛に関して、利用可能な種雄牛の中から、最適な種雄牛(推奨種雄牛)を選び出す、謂わば「後継牛をデザイン」するためのシステムです。どんな子牛が欲しいか、どんな牛群にしていきたいかは、農家によって異なるので、交配相談システムでは、様々な選択肢を用意しています。例えば、農家全体では、総合指数を利用して泌乳・耐久性ともに優れたバランスの良い牛群を目指し、特定の雌牛に対しては、肢蹄や乳器を改善したいなど、補完交配も取り混ぜて柔軟に対応できるよう考慮されています。近交係数が高くなる交配を回避し、牛群全体の近交係数が急激に高まることなく、効率的に改良を進めることができます。また、最近、繁殖能力の低下や分娩時の事故などがよく話題になりますが、妊娠率、空胎日数、さらには死産率など、わが国で公表されていない形質も積極的にシステムに取り入れ、利用できるようにしています。

 これまでのシステム改良の大きな軸は、「利便性」、「操作性」および「情報内容」です。まず、「利便性」に関しては、かつてインターネットシステムにおいて、一頭ごとにしか推奨種雄牛を表示できなかった点を改善し、パソコンシステムにおいては、牛群一括で全雌牛の推奨種雄牛を表示できるようにしました。次に、「操作性」に関しては、牛群選択→種雄牛選択→改良条件選択→結果表示の一方通行の流れを改善し、最初にメニュー画面を設けて、各選択画面に随時移行できるようにしました。また、一度設定した条件は、自動的に保存され、次回、再度利用できるようにしました。加えて、「情報内容」に関しては、様々な改良目標に対応できるよう、泌乳能力や体型だけでなく、繁殖や難産率など利用できる形質を随時取り入れています。さらに、雌牛の遺伝的能力や体型審査成績を参照したり(図2)、各農家の改良状況をグラフで表示できるようにしました。
    
図2.雌牛ごとに遺伝的能力や体型審査得点を確認できる 

 交配相談システムは、利用開始から8年が経過し、産子も多数輩出されています。このシステムから、どのような牛が生まれているのか、調査した結果を報告したいと思います。当組合では、交配相談システムの有効性を検証するために、6団体10戸の交配相談モニター農家の協力を得て、交配相談システムの推奨種雄牛を利用してもらい、その生産牛の遺伝的能力を調べました。2005年から2009年までの5年間で、交配相談モニター農家の全生産牛のうち約30%が、交配相談システムで推奨された種雄牛によって誕生しました。これら交配相談システムによって生産された雌牛と、それ以外の雌牛を比較したところ、交配相談システムによる生産牛は、近交係数が0.39%低く、最大でも7.6%であったのに対し、それ以外の生産牛の中には、28.3%というかなり近交の高い牛がいました。遺伝的能力に関しては、交配相談システムによる生産牛は、乳量で+51㎏、決定得点で+0.80優れていたことが判明し、交配相談システムの有効性が示されました(表1)。このように、供用種雄牛の選定および交配は、全く情報がない状態で行うよりも、正確で客観的な情報を利用することにより、更新牛の改良に役立つことが実証されたと言えます。
表1.交配相談モニター農家における
   近交係数および育種価の平均値
平均値  
 近 交 係 数 4.84 %  
5.23 %  
 乳   量 107 kg  
56 kg  
 乳 脂 量 -0.5 kg  
0.3 kg  
 乳タンパク質量 2.3 kg  
1.7 kg  
 肢   蹄 0.13  
-0.38  
 乳   器 0.24  
-0.54  
 決 定 得 点 0.14  
-0.66  
 妊 娠 率 41 %  
42 %  
上段:交配相談による生産牛 
下段:交配相談によらない生産牛 


 
 交配相談システムの開始初年度は、利用農家が200戸にも満たず、約1万5千頭の雌牛を対象に情報提供していましたが、昨年12月の提供農家は720戸、対象牛は97,506頭となり、10万頭に達する勢いです(表2)。また、平成21年4月から、(社)ジェネティクス北海道が、当組合の交配相談システムを利用したフィールドサービスを開始し、他団体からの申し込みも含めて、最近2年間で新たに200戸以上の農家からの申し込みがありました。利用農家の増加は、システムがある程度成熟し認知された証であり、これもひとえに、システムを利用していただき、有用な助言をいただいた酪農家や関係団体の担当者の方々のおかげと考えています。交配相談システムへの要望は、現在でも後を絶たない状況であり、今後も常に真摯な気持ちで、より良いシステムにしていけるよう努力を続けたいと思います。
2.交配相談システムの支庁別利用状況
支庁 戸数 頭数  
石 狩 6 778  
空 知 10 1,009  
上 川 68 7,428  
後 志 3 342  
道 南 25 2,739  
胆 振 3 235  
日 高 4 701  
十 勝 222 30,962  
釧 路 85 14,206  
根 室 104 12,897  
網 走 113 14,189  
宗 谷 52 9,118  
留 萌 25 2,902  
720 97,506  
   
登録部改良課係長 後藤 



 
 今年も我家に年賀状が届き、新たな1年が始まった。
 年賀状は、友人・知人・親戚らが皆変わりなく新年を迎えられた事と近況を知ることができ、この後も続けたいものである。
 もともと年賀とは、元来、高年の寿を祝うことばである。古希、還暦、喜寿などの祝いをいったものであるらしい。
 現代では、年始の挨拶に行けない人へ出す書状となった。したがって年賀状は、新年の挨拶、相手方への問いかけ、自分の近況から成り立っていることを忘れてはならないそうだ。

 今年も早1カ月が過ぎようとしている。先日、都市と農村、消費者と生産者を結ぶ交流紙(イーハトーブ)を目にした。内容は、「つくる、うる、かう」に地域共同体の理念を唱えていた。地域でとれた現材料を地域で加工し、それを流通業界が意識して販売、消費者も心して買い、利用する。そうすることで地域経済が循環することであった。そして、『一日一杯の牛乳が北海道の酪農を豊かにする!』まさにそのとおりである。

 話は変わり、昨年妻と2人で憧れの地イタリアへ旅行をする機会をいただいた。
 異常気象とのことで、毎日40度越えという暑さに見舞われた。ペットボトルを片手に日本では体感出来ない旅となった。
 世界遺産の多いイタリア、そして古代ローマ帝国が栄えた"永遠の都"ローマでは、街のあちこちにその遺跡を残した姿があった。普段興味を持たない自分ではあるが、感慨したものだ。特にローマ皇帝の威厳を示すため建築した「6万人を収容するコロッセオの闘技場」は2000年経った今も面影を残し、また、究極の宗教技術が施されたサン・ピエトロ大聖堂やルネッサンス期の巨匠レオナルド・ダ・ビンチが修道院に残した壁画「最後の晩餐」は今でも鮮明に記憶している。また機会があれば、足腰が丈夫なうちに(気が付けば来年は還暦だ…)旅に出たいと思っている。
t.a
 
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