2011-4



北海道酪農の発展に貢献された3名を表彰
   乳牛改良 奥    孝 氏(富良野市) 平成23年3月1日(月)
札幌パークホテル

財団法人 宇都宮仙太郎翁顕彰会
酪農指導 鈴木 三義 氏(帯広市)
酪農指導 竹田 國男 氏(別海町)
   
 宇都宮仙太郎翁顕彰会(黒澤信次郎理事長)は、3月1日(月)札幌パークホテルにおいて本道酪農に貢献された功労者に贈る「第43回宇都宮賞」の表彰式を開催し、乳牛改良の部で富良野市の奥孝氏(58歳)、酪農指導の部で帯広市の鈴木三義氏(61歳)、酪農指導の部で別海町の竹田國男氏(69歳)の3名を表彰いたしました。
 麗らかな春の気配が感じられた当日は、顕彰会寄付者である酪農家をはじめ、道庁・酪農団体・会社等関係者130余名のご出席をいただき、表彰者ご夫妻をご紹介の後、賛美歌「かみともにいまして」を全出席者が合唱し式が始まりました。
     
 理事長は関係者に謝辞を述べると共に、「昨年は、夏の記録的な高温の影響により生乳生産の落ち込みや乳成分の低下をもたらし、さらには繁殖障害が多く発生し今年の生乳生産への影響が懸念されるところであります。さらに、国際経済において、連携協定が活発化する中で、TPP(環太平洋連携協定)への参加検討が突然されるなど、北海道において酪農業のみならず産業全体の壊滅につながりかねない状況に対して、国民的な議論として盛り上げることが大事と考える次第です。 このような状況ではありますが、北海道は日本の農畜産物の供給基地として、今まで以上に重要になってくることから、酪農家はもとより、担い手や新規就農者が安心して意欲を持って営農に取組める環境づくりと施策を積極的に推し進めていただくようお願い申し上げます。今年10月には、昨年開催自粛となった全日本共進会が開催される予定であり、本会会員そして役員の皆様方のお力添えにより、成功裡に終了できますことをご祈念申し上げる次第であります。
   選考委員長
北海道酪農畜産協会
専務理事     
   佐々木里士様 
北海道農政部
食の安全推進局
局長 田邊隆久 様
(独)家畜改良センター
新冠牧場
場長 高橋博人 様
JA北海道中央会
会長 飛田稔章 様
       
  黒澤理事長と受賞者の皆様
左から 黒澤理事長 前後に 竹田様ご夫妻・鈴木様ご夫妻・奥様ご夫妻  
 
受賞の栄に浴されたお三方におかれましては、本道酪農の発展に大きく貢献され、本日の栄えある日を迎えられたものであり、さらに、これを契機に精進され北海道酪農発展のためご健勝でご活躍されますことをご期待申し上げます。」と挨拶を述べられました。
 次いで、表彰者の功績紹介と選考経過報告を選考委員会委員長の北海道酪農畜産協会専務理事であられる佐々木里士様よりいただき、栄誉をたたえたピアノ演奏が式場に流れる中、黒澤理事長から賞状と本賞のブロンズレリーフ、副賞が贈られました。
 続いて、北海道農政部食の安全推進局長、田邊隆久様より「受賞された皆様には、宇都宮仙太郎翁の酪農への深い思いと自主独立の精神を引き継ぎ、本道酪農の発展に大きな貢献をしていただいており、受賞された皆様方はもとよりご家族の方々、更には本顕彰会の関係者の皆様に対し改めて深く敬意を表する次第です。北海道の酪農は、明治政府による勧業政策として未開の地北海道に牛を導入増殖したのが始まりとされておりますが、厳しい気象条件のもと、先人の方々が幾多の困難を乗り越え、我が国最大の酪農産地として大きく発展するとともに、本道経済にとっても重要な基幹産業としての地位を築いてまいりました。順調に発展して来た北海道酪農ではありますが、今日急激に進展する国際間の中でのTPPや日豪EPAなどを巡る動き、あるいは口蹄疫をはじめとする家畜伝染病のアジアでの大発生など、本道酪農を巡る環境や情勢には大変厳しいものがあります。特にTPPに対しては、北海道の声を強く発信して行く必要があります。また、同時にこのような時にこそ、宇都宮翁が語られた、『これからは君たちが君たちの時代の酪農を平穏なる心を持って営み続けてほしい』との言葉が思い起こされます。そして宇都宮翁を始めとした先人が継承した自給飼料を基礎とする、土・草・牛が調和した酪農に今一度思いを巡らせるべきあり、道としてもこうした自然循環型酪農の考え方を現在作成中の酪農乳用牛生産近代化計画の基本として皆様と共に本道酪農の振興に努めてまいりたいと考えております。」と祝辞をいただきました。
 また、家畜改良センター新冠牧場長、高橋博人様、JA北海道中央会会長、飛田稔章様からも、受賞者の業績を称えるとともに、本道酪農の発展を祈念される祝辞をいただき、その後、家畜改良事業団からの祝電披露が行われました。
 受賞者の挨拶では、乳牛改良の部の奥孝氏は「私は18歳で酪農に携わり、1番最初の牧場視察が宇都宮牧場であり、厚別の広大な平野に緑の屋根、煉瓦色の壁の牛舎、きれいに整地された庭、牛舎の中には前年の豊橋全共で名誉賞を獲得した、第2スカイラーク サイクロン オームスビー号を始め全ての牛がピカピカに磨かれ悠然と反芻をしており、この時の感動は今でも鮮明に覚えていて、私の酪農人生に大きな夢と力を与えていただきました。酪農を始めて40年、山あり谷ありではありましたが、これまで酪農を続けてこられたのも、今日ここでこのような栄誉を授かったのも、農協や普及センターを始めとする関係機関の皆様のご指導とご協力の賜物と感謝しております。私の酪農人生は多くの仲間に恵まれ、酪農科学の進歩の恩恵を受けたということだと思っています。これからも今日のこの感激を胸に刻んで仲間と共に歩んで行きたいと思っております。」と述べられました。
 酪農指導の部の鈴木三義氏は、「私は、コンピュータを使い皆様からお借りしたデータを用いて遺伝評価を行い、その結果を皆様に還元するということをしています。その仕事が皆様から理解をいただき、このような形で表彰を受けることができ一角ならぬ喜びを感じております。私は大学人であり、私の研究室を出た多くの人達がこの業界で活躍してくれたことがこの賞に結びついたとも思っており、これもまた感謝しています。また、普段はこのような華やかな場に出る事のない私の女房、ノーベル賞受賞の北大の鈴木教授にあやかるようですが、ワイフに感謝しています。」と述べられました。
 酪農指導の部の竹田國男氏は、「この度の受賞につきましては、私の酪農人生の中で最大の喜びあり、大変感じ入るところです。私は、昭和36年20歳の時に酪農を志し根釧パイロットファーム開拓に入植者として酪農を始め、今日を迎えて50年が経過します。私の酪農はゼロからの出発でしたが、酪農経営と並行して早くから農協や関係する組織の役員につきながら、北海道酪農の振興や酪農機関の確立に向けた仕事に、その一員として皆様と共に参画出来ましたことが喜びとするところであり、その中で多くの先輩あるいは多くの同志と巡り合えたことが、私の一生の財産と考えおります。
 今後も、皆様のご指導を賜りながら、これからの酪農に少しでもお役に立ちたいと思っております。」と述べられました。


 祝賀会では、北海道酪農協会会長、中曽根宏様のご発声で、本道酪農の発展と全共北海道大会の完全成功を誓い牛乳で乾杯し、ピアノ演奏やコーラスをバックに受賞者と奥様を囲み、終始和やかな雰囲気の中、全道各地から出席された仲間たちと、旧交を温めました。
 閉会には、昨年の酪農経営の部の受賞者である天塩町の佐藤博幸様より締めのご発声をいただき、祝賀会のお開きとなりました。
祝賀会の乾杯を行う
北海道酪農協会 会長 中曽根宏 様



「ホルスタイン登録牛近交回避システム」の利用状況
~アンケート調査の結果、7割以上の団体が利用しています~
 北海道におけるホルスタイン集団の平均近交係数は、1990年以降、急激に上昇し、2005年生まれの登録雌牛では、5%を超える状況です。近交係数の上昇は、近交退化による泌乳能力や繁殖能力の低下、体の矮小化などの原因となり、悪性劣性遺伝子の発現率も高くなります。このような状況の中、ホルスタイン登録協会北海道支局では、血統登録に対する還元情報として、近交係数の上昇をできるだけおさえるための「ホルスタイン登録牛近交回避システム」を提供しています。
 利用団体は7割以上!
 このシステムは、2005年3月に提供を開始し、年2回(3月・10月)、CD-ROMにシステムを収録して、全道の登録取扱団体に無料で提供しています。本システムの利用状況を把握するため、昨年8月から9月にかけて開催された地区登録委員研修協議会においてアンケート調査を実施しました。昨年末までに、全道の登録取扱団体の36%から回答が得られ、そのうち、77%の団体が本システムを利用していると回答を得ました(利用している:48団体、利用していない:14団体)。
 本システムに関しては、以前から、年3回提供して欲しいという要望があり、今回のアンケート調査で、24団体から年3回の提供希望がありましたので、これらの団体には、従来の3月・10月に加え、新たに6月にもシステムを提供することとします。

 システム利用の効果は?
 近交回避システムを「利用している」と回答した団体と「利用していない」と回答した団体で、平均近交係数に差があるか調べてみました(図2)。システムを提供する以前の2000年生まれの雌牛においては、ほとんど差はなく、提供が開始された2005年においても、それほど大きな差はありません。しかし、システムの提供開始以降、「利用していない」と回答した団体の平均近交係数は、相変わらず上昇傾向にあるのに対し、「利用している」と回答した団体では、上昇が抑えられ、2010年生まれの雌牛においては、「利用している」と回答した団体(5.38%)と「利用していない」と回答した団体(5.61%)の間に0.23%の差が生じています。
 次に、2005年生まれと2010年生まれの雌牛に関して、近交階層別の頭数に違いがあるか調べました(表1)。2005年生まれの雌牛においては、全道と比較してもほとんど差がなく、6.25%以上の頭数も、ほぼ同じ割合でした(16%~17%)。2010年生まれの雌牛では、全体的に高い階層に分布が推移していますが、6.25%以上の頭数割合は、「利用している」と回答した団体においては、2005年生まれと同じ17%にとどまっているのに対し、「利用していない」と回答した団体では、25%まで増加し、登録雌牛の4分の1が6.25%以上の近交係数であるという結果になっています。


 遺伝的改良も忘れずに!
 近交係数の上昇は、全道的には緩和傾向にあり、近交回避に対する意識が高まっていることが窺えますが、それに伴って遺伝的改良まで抑えられては困ります。
遺伝的改良を進めていく上で、ある程度近交が高まっていくことはやむを得ないことですが、極端な近交係数の上昇を伴う交配は、極力回避する必要があります。近親交配を回避しながら改良を進めていくため、当組合では、血統登録と牛群検定を行っている道内の酪農家を対象に、「ホルスタイン登録牛交配相談システム」を、希望する酪農家に提供しています(詳細は、ホルスタイン通信平成23年2月号をご覧ください)。これらの情報を活用して、優良な後継牛の作出と効率的な遺伝的改良を進めていきましょう。
登録部改良課係長 後藤



北海道ホルスタイン農協 第 65 回 通 常 総 会 
   通常総会 : 札幌駅から会場までの略図 
     
日時: 平成23年5月25日(水)
  午前11時00分
 場所:  かでる2.7 
  札幌市中央区北2条西7丁目
 



乳牛の福祉(アニマルウェルフェア)  北海道渡島農業改良普及センター
渡島北部支所支所長
 椋本 正寿 
   酪農現場の第一線で活躍されている椋本氏からのメッセージを先月号に引き続き掲載いたします。     
 我々は自分の乳牛に対して、できるだけ行動上の要求を満たし、牛群が健康で生産性と繁殖力が高くなるような環境を提供しなければならない。これは簡単に聞こえるが、牛の自然な行動パターンを保証し、生産性と収益性を高めるには、膨大な数の管理要因について考える必要がある。
 換気、牛床構造、敷料、床面、待機室、ミルキングパーラーの管理、飼槽、給水器などの管理要因がカウコンフォート(快適性)に影響する。 適切な環境が提供されているかどうかは以下のポイントで評価できる。
<総体的な評価>
 ・乳牛が自分から近づいてくる
 ・立ち上がった時、伸びをしてから本来の姿勢に戻る
 ・尻尾がリラックスした状態でまっすぐ下にぶら下がっている
 ・牛がゆったりと横臥し、反芻している
<換気>
 ・空気がよどんでいなく、強いアンモニア臭がしない
 ・糞が酸の臭いがしない
 ・鼻水を垂らしたり、咳をしたり、荒い息遣いをしていない
 ・牛舎の中にクモの巣がない
 ・牛舎に結露がない
 ・夏の牛舎内温度が舎外より低い
 ・冬の牛舎内温度が舎外温度と3~5℃以内
 ・乳牛の皮毛に結露がない
<フリーストール>
 ・牛が休息している時に牛床に立っている牛が15%以下
 ・牛が牛床内に真っ直ぐに横臥し、通路に横臥している牛がいない
 ・牛の尻、首、膝、飛節に毛のむけた所や傷がない
 ・立ち上がる時にき甲がネックレイルにぶつからない
<敷料>
 ・乳房、尻、体の後部が汚れていない
 ・人間が牛床にひざまずいてしばらく停止していても、膝が濡れない
 ・人間が立った状態からストンと両膝を同時に牛床に落としても膝が痛くない
 ・牛床表面が滑らかで穴や盛り上がりがない
 ・牛床が通路に向かって下り傾斜になっている
<通路表面>
 ・びくびくしながら歩く牛がいない
 ・後肢をアヒルのように外に開いて歩く牛がいない
 ・人間が裸足で歩いても痛くない
<ミルキングパーラーと待機室>
 ・牛が待機室で2時間以上過ごさない
 ・待機室で60%以上の牛が反芻している
 ・牛がそわそわしたり、足踏みをしたり、蹴ったりしない
 ・牛が静かで、搾乳者に安心して接している
<飼槽と水場>
 ・飼槽でひざまずいて採食している牛がいない
 ・首が飼槽のネックレイルにぶつかったり、こすれたりしない
 ・パーラーを出たら清潔な水がすぐに飲める
 ・どの牛も採食したい時は飼槽にアクセスできる
 Beecher Arlinda Ellen(1978年に一乳期乳量 22,680㎏)は独房で飼養され、乳生産の世界記録を出した。泌乳期において、毎日の行動を測定したデータがある。Ellenは一日の採食が6.3時間、休息(横臥)が13.9時間、反芻8.0時間(横臥して7.5時間)であった。
 エリート牛は一日14時間休息していたが、平均的な牛の休息時間は11.8時間であった。従って最も生産性の高い牛の必要休息時間は一日14時間と推測できる。このことから、全ての牛が最大14時間、牛床で休息できる施設の構造と管理に関する日常の作業を考える必要がある。
 牛は毎日、特定の行動を行わなくてはならず、我々の管理に関する日常作業が牛の行動を邪魔してはならない。牛の基本的な行動要求を満たす必要時間は一日20~21時間である。
 採食3~5時間 + 横臥/休息12~14時間(反芻時間7~10時間)+ 社会的交流2~3時間 + 飲水30分
 牛は極めて強い休息意欲をもっており、休息を欠く時間が長くなるほど、この意欲が高まることが分かっている。横臥の不足が短い時間であっても、その後の牛の優先順位が高いのは横臥行動である。牛は採食時間を犠牲にしても、自分が達成しようとする休息(横臥)に対して明確な要求を持っている。乳牛の採食行動と休息行動には関連があり、休息を妨げる管理要因は否応なく採食行動も減少させてしまう。休息や採食が禁止された場合、牛は一定の横臥時間を維持しようとし、横臥時間が数時間制限された場合に、健康に悪影響を及ぼす。
 休息の利点は乳腺内血流量が多くなり乳合成が増加、泌乳後期に妊娠子宮への血流増加、反芻効率が増加、蹄へのストレスが少なく跛行が減少、疲労ストレスが減少、飼料摂取量の増加である。休息時間が一時間増えるごとに、一日の乳量が約1~2㎏増える。
 カウコンフォートが達成されている状態は、牛が最も少ないストレスを受けている状態である。ストレス ゼロ という状態は現実的にはあり得ない。例えばフリーストール、放牧でも飼料、水、休息場所の競合と群内の優劣決定の争いがある。劣位の牛は強い牛の様子を伺いながらおどおどした行動をとる。
 現在の乳牛は遺伝形質の改良で乳量、乳期、乾物摂取量が飛躍的に向上した。その反面、ストレス感受性がきわめて強くなっている。ストレス感受性が強い例として高産乳牛が代謝病、繁殖傷害、乳房炎などの疾病の発生である。
 例えば山などの自然の中に牛を自由に放しておけば必ずカウコンフォートとアニマルウェルフェアを達成できるという訳ではない。育種改良の進んだ乳牛は一定の人間の助け(管理技術)が必要である。
 カウコンフォートはストレスと深い関係がある。乳牛はストレスの影響を強く受ける。肉体的ストレスは換気不良、湿度、暑さ、寒さ、痛み、人間の大声などの驚き、恐れや怒り、外傷(擦り傷、切り傷、関節の腫れ、首のタコ)、感染症などがある。
 心理的ストレスは採食、飲水、休息、搾乳など現在の行動から次の行動へ移行する時に、モチベーション通りの正常な行動パターンができない時に発生する。
 乳牛にとって何がストレスになるかを広範囲で捕らえるとカウコンフォートが包括的(施設だけでなく広い範囲にわたる酪農技術)なものである。
 副交感神経系緊張(穏やかな)状態は採食、休息、反芻、睡眠、泌乳に最も適した状態である。牛を副交感神経系緊張状態に置き、ストレスフリーに限りなく近づけることが大切である。牛をドライブ(強制的に、力づくで、人間が思った方向に仕向ける)するのではなく、リード(人間がリーダーになって、牛が自然に好ましい方向に行動させる)するものである。
   
表1 タイストール、フリーストールにおけるモニターすべき乳牛の行動、居住性の評価方法、改善策
乳牛の行動  居住性の評価方法        改善策
ストールに立って何もしない ストールの中で4肢で立って何もしない、横臥をためらっている状態。ストール寸法、障害物、牛床表面構造に問題がある。 ・ストールの幅と長さを改善
・正面柵の障害物を取る
・牛床表面構造を柔らかな素材にする
パーチング 前肢をストールに入れ、後肢を通路に落として立っている状態。跛行(蹄病)の可能性がある。パーチングの要因は障害物、ストールの寸法、牛床表面構造、ヘッドスペースに問題がある。 ・ストールの幅と長さを改善する
・正面柵の障害物を取る
・牛床表面構造を柔らかな素材にする
斜め(対角線)に起立、横臥 不適切なスペースを調整するために、ストールを斜めに利用。正面開口部が狭い、牛床が短い、飼槽間仕切が高い、カウトレーナーの位置が低い。 ・ストールの長さを改善する
・正面の障害物を取る
・間仕切の高さを下げる
・カウトレーナーの位置を調整する
後ろ向きに座る 牛が好ましくないストールを避けている。ストールの幅が問題。 ・ストールの幅を120~125cmに調整する
ゆったりした休息姿勢がとれず、飛節にダメージがある 横臥している時に落ち着かず、横臥している間に狭い所から広い所へ何回も姿勢を変える。その結果、飛節に大きな擦過傷ができる。ストールの設計が問題。 ・ストールの幅と長さを改善する
・牛床表面を柔らかい素材にする
・ブリスケットボードを10cm程度に低くする
・飼槽間仕切を低くする
1頭ずつ交互にストールに横臥する ヘッドバイパスのストールで牛が一個おきに座り、自分のストールの正面が空席になるように座る。社会的スペース、障害物のない突き出しスペースを確保している。自分より優位な牛を避けている。短い牛床で顕著。 ・牛床の長さを改善する
・正面の障害物を取り除く
群れ行動 換気不良のフリーストールで牛舎の入り口付近や水槽付近に群がっている状態。 ・横断換気、リレー換気などで空気の流れをつくり、十分な換気を保証する
・常に新鮮な水を飲水できるように、水槽を掃除する
後躯のグルーミング(尻尾を舐める) 後肢と乳房の間を舐める。床面の滑りにくさの指標。コンクリートの床で滑りやすい場合に、体を舐める行動が少なくなる。タイレールが牛床表面より122cm以下で、繋ぎの鎖が短いと後躯を舐めることができない。 ・フリーストールで床にオガクズなどの敷料を敷くか、ゴムで滑りを防止する
・タイストールでタイレールの高さを122cm 以上にし、鎖を長めにする
ひざまずき症候群 後躯が真っ直ぐに立って前膝をついている状態。要因は飼槽面が高い、カウトレーナーの位置が間違い。 ・飼槽面の高さを牛床から10cm程度の高さにする
・カウトレーナーの位置を飼槽間仕切りから45cm程度、背中から5cm程度で調整する
犬座姿勢行動 犬のように後肢の上に座り、前足は突っ張った状態。要因は突き出しスペース不足、チェーンが短い、ブリスケットボードが高すぎる、ネックレールの位置が低いか手前すぎる。 ・突き出しスペースを十分に確保し、障害物を取る
・タイストールの鎖を長めにする
・ブリスケットボードを10cm程度の高さにする
・ネックレールの位置は牛床から125cm程度、牛床後縁から175cmに設置する
参考文献:Dairy Cow Comfort-Cow Behaviour:Ministry of Agriculture Food & Rural Affairs,      
       Dairy Science Update,Animal Behavior 32より一部重引



平成23年度定期総会開催 
 北海道ホルスタイン改良協議会(会長:小椋茂敏)の平成23年度定期総会は、各地区会員(26名)と関係団体の出席を得て、去る2月14日(月)KKRホテル札幌において開催されました。
 始めに小椋会長から「2010年は春から口蹄疫により、北海道ブラックアンドホワイトショウをはじめ本協議会事業が軒並み中止となりましたが、今年も例年並みの行事を計画しております。皆様の協力を頂きながら事業を進めたいと思いますので、宜しくお願い致します。」との開会挨拶に次いで、当組合の佐藤専務、ジェネティクス北海道の藤田課長から祝辞を頂き、続いて来賓の方々が紹介され、議事に入りました。
〔来 賓〕
 北海道ホルスタイン農業協同組合 佐藤専務
 (社)ジェネティクス北海道 藤田課長
 (社)家畜改良事業団十勝種雄牛センター 松原場長
 (株)十勝家畜人工授精所 山口取締役部長
 ホクレン農業協同組合連合会酪農部 西野課長
 オールジャパンブリーダーズサービス(株) 高橋部長
 (株)野澤組 札幌営業所 中込所長
 全酪連 札幌支所 鳥山課長
 アルタジャパン(株) 細野代表取締役
開会挨拶 小椋会長
 議長には上野元一氏(北見地区)が選出され、提出された議案はいずれも原案どおり可決承認されました。
 
〔主な事項〕
◎ 2011年北海道ブラックアンドホワイトショウの開催
期 日 平成23年5月28日(土)~29日(日)
場 所 北海道ホルスタイン共進会場(安平町)
審査員 ブライアン・カースカデン氏
  (カナダ シーメックスアライアンス社 サイアーアナリスト)
 ① ジャージー種の部(未経産2クラス・経産2クラス)、ジュニアカップ及びリードマンシップコンテスト、後代検定娘牛の部(国内後代検定参加同一種雄牛産子2頭1組)は前回同様実施する。
2012年北海道B&Wショウ審査員は、従来どおり道内酪農家および認定審査員を候補者として出品者による投票の結果、投票数の最も多い人に決定する。
◎ 2011年共進会ジャッジングスクールの開催
  期 日 平成23年7月19日(予定)
場 所 十勝農協連家畜共進会場(音更町)
   十勝乳牛改良同志会連合会に一任。
◎ 北海道ブラックアンドホワイトショウ20回(通算50回)について
 2010年北海道ブラックアンドホワイトショウが中止となったため、第20回(通算50回)記念のB&Wショウは2012年(平成24年)となった。
 記念行事はハーズマンパーティを拡大する形で、共進会場を会場として開催する。歴代の会長・関係団体等を招待し、しおりを作成配布し会員を含め記念大会をお祝いしたい。
 最後に、小椋会長から「原案通り承認頂きましてありがとうございました。5月に予定している北海道ブラックアンドホワイトショウを全共の前哨戦として盛大に開催したいと思っております。皆様のご協力なくしてはこの行事は進められませんので、宜しくお願いいたします。」と閉会挨拶がなされ、本総会は滞りなく終了しました。

   



2011年北海道ブラック アンド ホワイト ショウの開催
期 日 平成23年5月28日(土) 11:00~16:30
29日(日) 8:10~12:00
場 所 北海道ホルスタイン共進会場(安平町早来)
審査員 ブライアン カースカデン 氏
カナダ シーメックスアライアンス社 サイアーアナリスト

 北海道ホルスタイン改良協議会は、2月14日開催の定期総会において2011年北海道ブラックアンドホワイトショウを5月28日(土)・29日(日)の2日間に亘り安平町の北海道ホルスタイン共進会場で開催することを決定しました。
 昨年は口蹄疫の発生により全国的に畜産関係のイベントが開催を見合す結果となりましたが、本年は例年の活況を取り戻すべく、一昨年に完成した新しい市場施設のこけら落としのショウとして開催します。
 また、前回に引き続きジャージー種の部、後代検定娘牛の部、ジュニアカップ及びリードマンシップコンテストも実施します。
 出品牛の申込期日・審査区分・衛生条件などについては別記開催要領のとおりですので多数のお申込みをお願いします。また、開催に当たっては、関係団体各位の特段のご支援をお願い申し上げるとともに、多くの皆様のご参観をお待ちしております。

1. 申込締切期日
平成23年5月6日(金)  
2. 出品牛搬入時間
平成23年5月26日(木) 9:00~17:00
27日(金) 9:00~17:00
3. ジャージー種のチャンピオン決定は、ジャージー種のクラス終了後に行い、未経産及び経産のチャンピオンを決定する。
4. 後代検定娘牛の部は、国内後代検定参加同一種雄牛産子2頭1組で実施し、奨励措置は次の通りとする。
(1) ジュニアゲッツオブサイアー(未経産)
褒賞 1位:3万円 2位:2万円
3位以降:1万円
(2)  シニアゲッツオブサイアー(経産)
褒賞 1位:4万円 2位:3万円
  3位以降:2万円
5. ジュニアカップ及びリードマンシップコンテストを実施する。
(1) ジュニアカップの出品条件は、
 ① 出品牛は未経産牛1クラスとし、11ヵ月未満とする。 
 ② 出品申込料は他の部と同様の金額とし、会場申込みも同様に認める。
 ③ 第7部から第1部及び第2部への変更は認めるが、第1部及び第2部から第7部への変更は認めない。 
 ④ 管理運営のサポートは、北海道ジュニアホルスタインクラブ運営委員会が対応する。
誘導するリードマンの年齢は5月31日を基準日とする。
進行は、ジュニアカップで牛の序列を決定後、一度退場し再度入場してリードマンの順位を決定する。
6. チャンピオン決定は、ジュニアカップの上位2頭をジュニア部門に含める。
7. 牛乳は繋留場周囲に設置した貯乳槽に入れること。
8. ゴミ処理について
堆肥以外は各自持ち帰りとしますので、ご協力をお願い致します。
9. 繋留牛舎内の堆肥
堆肥の収集は行いませんので、搬出用一輪車は各自で持参して所定の堆肥置場に投棄して下さい。
10. 守るべき出品マナー
出品にあたって「守るべき出品マナー」(出品名簿に掲載)を遵守して下さい。
11. 付帯行事のハーズマンパーティはショウ前日の27日(金)午後6時から家畜市場セリ場において開催する。
   
 ショウの詳細、入賞牛の速報はホームページを参照して下さい。
  
(https://www.holstein.or.jp)
    
  2009年北海道ブラック アンド ホワイトショウ  
  左: グランドチャンピオン(シニア・チャンピオン)
  マウントエ-ス ロイレ-ン カイト     別海町 安部克寿さん出品
  右:  リザ-ブ・グランドチャンピオン(リザ-ブ・シニア・チャンピオン)
    ダンケ- ダ-ハム エンドレス ET    清水町 串田健太郎さん出品



2011年北海道ブラック アンド ホワイト ショウ開催要領
1. 目  的
 ホルスタイン種の改良を図り、相互の親睦と技術の向上を期す。
2. 会  名
 2011年北海道ブラック アンド ホワイト ショウ
3. 主  催
 北海道ホルスタイン改良協議会
4. 事 務 局
 北海道ホルスタイン改良協議会事務局
 (北海道ホルスタイン農業協同組合内)
5. 協  賛
 北海道ホルスタイン農業協同組合
 北海道ジュニアホルスタインクラブ運営委員会
 北海道ジャージー酪農振興協議会
6. 後  援
 (社)ジェネティクス北海道
 (社)家畜改良事業団
 (株)十勝家畜人工授精所
 ホクレン農業協同組合連合会
 オールジャパン・ブリーダーズ・サービス(株)
 (株)野澤組
 全国酪農業協同組合連合会
 協同飼料(株)
 アニマル・ジェネティックス・ジャパン(株)
 アルタジャパン(株)
7. 会  期      
平成23年5月28日(土) 11:00~16:30   
29日(日)  8:10~12:00
8. 場  所
 勇払郡安平町早来新栄
 北海道ホルスタイン共進会場
9. 出品区域
 北海道一円(道外からの出品も拒まない)
10. 出品頭数
 約220頭
11. 審 査 員
 主催者が委嘱する。
12. 出品牛の資格
 国内で登録されたホルスタイン種及びジャージー種。
 (輸入牛ならびに申請中のものも含む)
 第7部のジュニアカップは北海道ジュニアホルスタインクラブ会員もしくは改良に意欲のある20歳以下のものが誘導すること。又、自己で出品牛の毛刈りと世話をすることを基本とする。第7部の出品牛は、第1部及び第2部出品牛と重複しないこと。
13. 申込期限
 平成23年5月6日(金)まで事務局(ホル協)へ申込むものとする。申込み締切り後は、申込牛の入替えは認めない。
14. 申込の方法
 出品希望者は、申込書に出品申込料および登録証明書の写し、又登録申請中のものは、申込書写しを添えて申込むものとする。ただし、出品申込料は理由の如何にかかわらず返金しない。
15. 会場申込み
 平成23年5月27日(金)17時まで、共進会場にて受付する。前記の書類および衛生検査証明書を必ず持参すること。ただし、出品名簿には掲載しない。
16. 出品申込料
 1頭につき2,000円とし、会場申込みは1頭につき10,000円とする。
17. 審査区分
 別表のとおりとする。
18. 年齢区分
 出品牛の年齢は平成23年5月31日を基準とする。
19. 出品牛の搬入
 平成23年5月26(木)午前9時から午後5時、27日(金)午前9時から午後5時までに会場に入場しなければならない。
20. 出品牛の衛生条件
 出品牛は、ブルセラ病・結核病・ヨーネ病・アカバネ病・牛呼吸器病について、別表の衛生条件を満たし、所定の衛生検査・予防接種・健康検査を済ませ、獣医師が発行する「衛生検査・予防接種・健康証明書」(別紙)を提出することとする。
 又、真菌症等の皮膚病に罹患していないこと及びイボ等体表(乳房も含む)に異常のないこと。
21. 牛  乳
 受入れしない。ただし、貯乳槽を用意する。
22. 付  則
(1)  出品牛の退場は、原則として全審査終了後とする。
(2)  出品についての経費および事故による損害は出品者の負担とする。
(3)  審査時間までに審査場に入場しないものは欠場とみなす。
(4)  出品牛は、牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(平成15年法律72号)第9条に規定する所定の耳標を装着しているものとする。
(5)  第7部のジュニアカップは出品牛の序列を決定し、併催のリードマンシップコンテストはリードマン技術の順位を決定する。
(6)  審査、擬賞に対して異議の申し立てをすることは出来ない。
(7)  出品牛の体の欠陥を欺く目的で、手術又は不正な手段を加えたと認められた時は、失格とする場合がある。
(8)  ジャージー種の部に出品する場合は、北海道ジャージー酪農振興協議会会員であること。
(9)  その他、この要領に定められていない事項は、主催者が決める。
(10)  出品申込料振込先
   北海道信連本所 普通預金口座
   口座番号 064-1914
  口 座 名 北海道ホルスタイン改良協議会
23. 付帯行事              
(1)  酪農機械器具・資材展示会
(2)  ハーズマン・パーティ
日時 平成23年5月27日(金)18:00
場所 北海道ホルスタイン家畜市場セリ場

     

   
2009年北海道ブラックアンドホワイトショウ
   
別表 出 品 牛 の 衛 生 条 件
検査・注射等の証明
が必要な疾病等
衛  生  条  件  等 携帯が必要な
証明書の様式
ブルセラ病  搬入日前1年以内にスクリーニング法(急速凝集反応法)による血液検査又は確定検査(エライザ法及び補体結合反応法)を実施し陰性であること。(生後90日未満のものにあっては獣医師の臨床検査による) 獣医師の発行
する証明書
結核病 搬入日前1年以内に検査を実施し陰性であること。(生後90日未満のものにあっては獣医師の臨床検査による)
ヨーネ病 搬入日前6ヵ月以内に家畜保健衛生所のスクリーニング法(スクリーニング用エライザキットを用いた方法)による血液検査又は確定検査(エライザ法)を実施し陰性であること。(生後6ヵ月齢未満のものにあっては獣医師の臨床検査による)
  出品牛は国が定めた「牛のヨーネ病防疫対策要領」に基づきカテゴリーⅠに分類される農場で飼養されていること。
  カテゴリーⅡに区分される農場から出品する場合には、患畜最終発生後、3ヵ月以上の間隔を空け2回のスクリーニング法による血液検査又は確定検査を実施し陰性であり、移動自粛期間(最終発生から6ヵ月)を経過していること。
アカバネ病 搬入日前3週間以上6ヵ月以内に獣医師による予防接種を受けていること。
牛呼吸器病
<牛伝染性鼻気管炎(IBR)、
牛ウイルス性下痢-粘膜病
(BVD・MD)1型 2型、
牛パラインフルエンザ(PI)、
牛RSウイルス感染症(RS)、
牛アデノウイルス感染症(AD)>
搬入日前3週間以上6ヵ月以内に獣医師による予防接種(6種混合不活化ワクチン)を受けていること。 
健康である旨の証明 搬入日前1週間以内に獣医師による臨床検査を受けていること。
注1:  監視伝染病等の発生農場からの出品については、他の出品家畜への感染の可能性も否定できないことから、原則として出品を認めない。但し、清浄化の判断ができる場合はこの限りではない。
注2:  真菌症等の皮膚病及びイボ等体表(乳房も含む)に異常があるものは、他の牛への感染の恐れがあるため、羅患牛は出品を認めない。
注3:  「カテゴリーⅠ」とは、清浄確認が行われており、牛のヨーネ病防疫対策要領第3「発生予防対策」の規定により予防対策を講じ、かつ、第6の1「サーべイランスの実施及び証明書の交付」に定めるサーベイランスで陰性が確認された状態をいう。
 「カテゴリーⅡ」とは、本病の発生があり、第4「発生確認時の防疫措置」に規定する措置又は第5「まん延防止対策」に規定する対策を講じている状態をいう。
 
2010年 北 海 道 B & W シ ョ ウ 審 査 区 分
ホルスタイン種の部 基準日 平成23年5月31日
部 別 区   分 月・年 齢 生年月日の範囲
第1部 育成ジュニアクラス 9ヵ月未満 平成22年9月1日  以降
第2部 育成シニアクラス 9ヵ月以上12ヵ月未満 平成22年6月1日 平成22年8月31日
第3部 未経産ジュニアクラス 12ヵ月以上15ヵ月未満 平成22年3月1日 平成22年5月31日
第4部 未経産ミドルクラス 15ヵ月以上18ヵ月未満 平成21年12月1日 平成22年2月28日
第5部 未経産シニアミドルクラス 18ヵ月以上21ヵ月未満 平成21年9月1日 平成21年11月30日
第6部 未経産シニアクラス 21ヵ月以上24ヵ月未満 平成21年6月1日 平成21年8月31日
      
第7部 ジュニアカップ &リードマンシップコンテスト 11ヵ月未満 平成22年7月1日 以降
 
第8部 ジュニア2歳クラス 30ヵ月未満 平成20年12月1日 以降
第9部 シニア2歳クラス 30ヵ月以上36ヵ月未満 平成20年6月1日 平成20年11月30日
第10部 ジュニア3歳クラス 36ヵ月以上42ヵ月未満 平成19年12月1日 平成20年5月31日
第11部 シニア3歳クラス 42ヵ月以上48ヵ月未満 平成19年6月1日 平成19年11月30日
第12部 4 歳 ク ラ ス 4歳以上5歳未満 平成18年6月1日 平成19年5月31日
第13部 5歳・成牛 ク ラ ス 5歳以上 平成18年5月31日 以前
第14部 ベストスリーフィーメイル 経産牛3頭1組
第15部 カウンティハード 支庁対抗 5頭1組(未経産牛2頭以上含むこと)
  チャンピオン決定
  プレミアブリーダーおよびプレミアエキジビター   
後代検定娘牛の部
第16部 ジュニアゲッツオブサイアー 国内後代検定参加同一種雄牛産子2頭1組(未経産)
第17部 シニアゲッツオブサイアー 国内後代検定参加同一種雄牛産子2頭1組(経 産)
ジャージー種の部
第18部 未経産ジュニアクラス 12ヵ月以上17ヵ月未満 平成22年1月1日 平成22年5月31日
第19部 未経産シニアクラス 17ヵ月以上22ヵ月未満 平成21年8月1日 平成21年12月31日
第20部 3歳未満クラス 36ヵ月未満 平成20年6月1日 以降
第21部 3歳以上クラス 36ヵ月以上 平成20年5月31日 以前
(注) (1) 出品頭数の少ない部は、他の部と合併して審査することがある。
(2) 第8部から第13部までの各部及び第20部、第21部については、乳器審査を同時に行い、ベストアダーおよび、セカンドベストアダーを表彰する。
(3) ベストスリーフィーメイルは、同一農家で飼養されている経産牛3頭1組とする。
(4) 導入牛については、平成23年5月6日までに移動証明・異動報告が完了していること。
(5) プレミアブリーダーおよびプレミアエキジビターの条件
    1牧場3頭以上出品 得点 未経産  1位→10点~10位→1点
    経  産  1位→20点~10位→2点 

  
   



平成23年度定期総会開催
 北海道ジュニアホルスタインクラブ運営委員会(上野元一会長:きたみらいJHC)は、去る2月15日(火)北海道ホルスタイン農協会議室で本年度定期総会を開催いたしました。
 当運営委員会は道内各地区のジュニアホルスタインクラブ(JHC)を統括し、運営の意見交換する会であり、

開会挨拶する上野会長
主な行事は北海道ホルスタインナショナルショウのジュニア酪農教室の参加や写真コンテストの開催ですが、各JHCでは、地域の特色を生かし、関係団体と連携を取りながら後継者育成に取り組んでいます。
 今年度の定期総会には15クラブの代表者及び事務局担当者等21名が出席し、22年度事業報告及び収支決算報告、23年度の事業計画案と予算案が承認されました。

 昨年度は4月に宮崎県で発生した口蹄疫のため、各クラブの活動や当運営委員会の事業等も自粛を余儀なくされました。
 しかし、本年度は各地での共進会や行事、ジュニアクラブの活動が活発に行われ、また以前のような子供たちの明るい歓声が会場に響きわたることでしょう。
 総会の最後には出席したクラブごとに活動内容や現在の状況、問題点などについて活発な意見交換がなされ盛会裏に終了いたしました。




日程 4月19日~4月28日

 □石狩地区
    全管内
 □空知地区
    全管内
 □十勝地区
    豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
 □釧路地区
    釧路・阿寒・鶴居・幌呂・白糠・音別・弟子屈
 □根室地区
    中標津・計根別
 □網走地区
    紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上・西興部 

日程 5月9日~5月20日

 □胆振・日高地区
    全管内
 □十勝地区
    帯広・川西・大正・音更・木野・高島・池田・幕別・札内
 □根室地区
    根室・別海・西春別
 □網走地区
    網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里・小清水・清里・女満別・美幌
 □宗谷地区
    全管内

日程 5月31日~6月10日

 □十勝地区
    中札内・更別・大樹・広尾・忠類
 □釧路地区
    標茶・浜中・厚岸
 □根室地区
    標津・上春別・中春別・計根別(一部)
 □網走地区
    北見・相内・上常呂・置戸・訓子府・端野・留辺蘂・温根湯・津別
 □留萌地区
    全管内



 
 スーパーマーケットに行くと、入口付近に果物売り場があり、中でもバナナが一番手前に置かれている所が多い。これは、いかにバナナが豊富に置かれているか、品物の良し悪しはどうかを多くの買い物客が見るからだと言う。ただ商品を並べれば良いと言うものではなく、陳列の仕方によって売れ方が全く違ってくるそうだ。
 ある日の新聞に、自分と同年代の人が書いたと思われる「バナナ」にまつわる子ども時代の思い出が綴られていた。
 昔、バナナは高価で運動会か学芸会ぐらいしか食べられなかった。私たちの子ども時代は間違いなく「憧れの食べ物」ナンバーワンだったと言う書き出しで始まっている。
 確かに、家内からも同じような話しを聞いた事がある。自分自身、子どもの頃食べた果物と言えば、リンゴ、柿、ミカンぐらいはすぐに思い浮かぶが、バナナとなると、あまり食べた記憶がない。当時は、やはり高価な食べ物で我が家も気軽に買える物ではなかったのだろうと思う。
 今の若者からすると、バナナが特別な食べ物だなんて考えられないだろうが、若者や子どもにとって人気ナンバーワンの果物は、今もバナナだそうだ。それは、特別な思い入れがあるからではなく、食べやすさが一番の理由らしい。リンゴなどは皮をむくのが面倒なために敬遠されていると言うのはまだ分からないでもないが、ミカンまでもが食べるのが面倒との事で消費が減っている現象は何とも理解に苦しむ。
 昔、憧れと言われた食べ物が、いつでも食べられるようになったのは喜ばしいと思う反面、こんな理由で人気ナンバーワンになっているのは、果たして如何なものかと考えてしまった。何故なら、親の立場になった時に子どもに与える食事は、バナナに限らず自分が食べやすかった物、喜んで食べてくれる物が優先され、栄養バランスは二の次なんて事にならなければ良いと思うのは余計な心配だろうか。
[M・S]
 
 
Copyright (C) 2009 Hokkaido Holstein Agricultural Cooperation . All Rights Reserved