2011-5





平成22年度地区組合員協議会
での主な意見・要望と回答


 平成22年度地区組合員協議会(概要は3月号に掲載)が終了し、多くのご意見と要望をいただきました。
 いただいた貴重な内容につきましては、すぐに対応できるもの、あるいは今後充分に検討協議しなければならないものがありますが、いずれにしましても組合員の皆様の要望に沿ったより良い組合運営に取り組んでまいります。
 今回いただきましたご意見と要望については下記の通りでしたので報告いたします。
《組合・総務関連》
1.組合加入について、若い人に改良への関心を持ってもらいたいが、加入のための出資金額がすこし少なくならないと入りづらいようである。若い人に向けた事業を展開し、もっと加入しやすい環境を考えてもらいたい。それによってホル協の改良事業が理解されるのではないか。また、家族組合員も良いということなので、女性組合員にも取り組んで、婦人対象の事業もやっていく時代ではないかとも思う。その意味でももう少し小額の出資金が適当ではないかと思います。(釧路)
ANS:従来から理事会では最低20口での加入を、お願いすることで協議されています。そうしますと配当から賦課金の賦課ができるということも是非考慮願いたいと思います。組合員婦人や若い人に対する事業はすでにいくつかやっていますし、更に何ができるのか検討して行きたい。
  
《登録・検定関係》
1.交配相談件数がかなり増えているようだが、その状況を説明願いたい。(釧路)
ANS:交配相談は700戸を越えていますが、昨年からジェネティクス北海道(GH)もこのシステムを使っており、その件数は100件を超えています。このシステム開発後10戸程のモニター農家を設定しその有効性を検証してきたわけですが、その有効性が認められたことからGHから利用の打診があり了承したところです。料金は現在無料ですが、登録と検定は必須ですし、審査データがあると更に良い結果が期待できます。
  
2.希望命名についてモバイルでできるように検討してもらいたい。(道南)
 ・出生報告時に家畜改良センターに名号も同時に報告できるようにできるだけ早くしてもらいたい。(後志)
ANS:自動登録の約3割が希望命名を行っています。携帯による命名やセンターでの同時報告も今後検討していきたい。
  
3.ゲノムに対する取り組みの現状を説明願いたい。(釧路・上川)
・海外と比べてジェノミクスに関する技術スピードが遅いように思える。登録して血統情報を整備するということだけをしているのではなく、育種、改良ということを含めて考えるのであれば、すっきりとした、もっとスピーディな取り組みができる体制、組織にしてもらいたい。(上川)
ANS:牛有用ゲノム解析手法高度化事業検討委員会には職員も委員として出席しております。ゲノム情報の解読が行なわれ、実際の遺伝評価との整合性などの検証が行なわれるところです。ジェノミクスは後代検定より勝っているものではなく、一つの情報として利用することによって後代検定の評価値の正確度が高まるものです。授精所では事前に検査することによってより確立の高い候補種雄牛を選抜することに利用されています。全兄弟でもゲノム検査で高い能力が予想されるほうを検定にかけるということが行なわれています。雌牛については全部ゲノム検査をして経済的に合うのかはまだ全く分かりません。日本でも多少の遅れはありますが、その方向で進められているのが現状です。
 現在の組織、システムの中で、ジェノミクス対応に関して何らかの齟齬(そご)が生じていることはないと思います。登録協会として、将来本局、支局間の仕事のやり方をどうして行くかという問題意識は持っております。しかし、現在公益法人問題があり、25年11月30日までにどうするかを選択しなければなりません。その検討の中で体制なども検討していくことになると思います。
  
《審査関係》
1.後代検定体型調査において3本乳のものがかなり多いと聞きます。能力データの娘牛数と体型データの娘牛数に大きな差があるように思うが、3本乳は自己申告なのか、現地調査を行っているのか。3本乳でも雄牛のデータとして利用できる状態の牛もいると思いますが、取れるデータだけでも取るという事はできないのか。(上川)
ANS:一昨年までは年々保留娘牛が増え続けたわけですが、昨年からそれが減少傾向となってきています。体型調査中止の理由では3本乳が一番多いのですが、それは現地に行って分かる場合もあれば、事前に報告されている場合もあります。1雄当たりの娘牛を50頭以上にしたいということで調整交配頭数を増やしているわけですが、最近の受胎率の低下なども影響しているのかもしれません。ただ、1戸に複数の保留娘牛がいるにもかかわらず全てが3本乳という報告が来る場合もあります。それに対して疑ってかかる訳にはいきませんし、現地調査は実施してはいません。3本乳のものは正常な評価ができないこともあり、現状ではそのデータを使用しないということになっています。
  
2.北米ではレベルも高いですが、初産で89点まで付けられています。これは個体の市場性を高めるためにも行なわれていると思いますので、日本でも積極的な評価をお願いしたい。また、カナダでは牛群審査のたびに状態が良くなれば点数を付けています。日本では1回の牛群基本審査では1度しか受けられません。特に初産では月齢や分娩後の日数によって体の充実度などが大きく変わるものもいるので、料金はこだわりませんが、特別な牛についてはその価値を高めるために再審査できるようにしてもらいたい。戦略的な審査制度を要望として伝えたい。(十勝)
  
《全共・ナショナルショウ関係》
1.今年の共進会から背線や尾根部の毛の長さは4㎝を超えてはならないとのことですが、入場前のチェックの際に基準を超えていた場合、その場でカットすれば認められるか。事前にしっかり周知徹底すべきだ。(石狩)
・毛の長さ4㎝はそれでもまだ少し長いのではないか。(北見)
・毛の長さは誰がチェックするのか、ナショナルショウはもちろんですが、各地のショウは誰がチェックするのか。(空知・道南)
ANS:経済企画委員会や理事会の中でも4㎝を超えたものについてどのように取扱うか色々な議論をしましたが、因みにアメリカのエキスポにおいては、待機場に入場して基準を超えていると失格になると聞いています。やはり、会場への入場前に出品者自らが計測可能であり、ショウの倫理規定でもその旨を明記していますので、基準を超えているものは入場できないものと理解して下さい。なお、計測するゲージについては、ある程度の必要数を纏めて購入し、各窓口団体に配布する予定をしておりますので、地区の予選から計測していただきたい。
・全道の監視員については、3月の理事会で正式に決定されます。地区のショウは地区でお願いしたい。(※3月の理事会において、背線の毛の長さを4㎝未満とする基準の採用は承認され、監視員は経済企画委員会が担当することが決定した。)
  
2.今年の全道においては、道庁を含めた関係者により口蹄疫の侵入防止に向けて対策を練っているところですが、共進会の主催者であるホル農協として、具体的な口蹄疫対策の考えがあれば聞かせて下さい。(石狩)
 ・例年、韓国から全道共進会の視察に来ています。このような状況で全道共進会や全国共進会への視察の申し入れがあった場合、事務局や主催者サイドで何か対策を考えているか。今年は全共が開催される年でもあり、防疫に関する部分をホル農協として強い姿勢で主張していただきたい。(石狩・胆振)
・国内はもとより、アジア各国で様々な病気が発生し、国内においても鳥インフルエンザが発生している現状の中で全共が開催されようとしているが、一般酪農家が巻き添えを食わないような防疫対策をお願いしたいし、その対策を聞きたい。(十勝)
・共進会場・市場開設者としての防疫体制について確認したい。昨年までとは大きく変わった現在の畜産を取り巻く環境の中で、通常の家畜市場での防疫と全共での防疫について万全な体制をとってもらえると思うが、昨年との違いも含めて、その点について詳しく説明願いたい。家畜市場は地元として便利なことであり、また歓迎すべきことではありますが、一方で、病気の進入を非常に懸念しているところです。行政サイドにもそのような懸念があることを伝えていただきたい。できるだけ長期間の防疫対策や支援の要請をしていただきたい。(胆振)
ANS:会場の出入口に設置している自動噴霧器により車輌の消毒を行うこととしており、共進会場や牛舎等の出入口には、消毒マット等を増設して靴底消毒を徹底したい。また、宮崎県の家畜市場においては、今年の1月から来場者を消毒する空気消毒器を導入していると聞いていますが、この消毒器による効果や価格等について研究させているところです。それ以上の対策は、全共の防疫出品対策班による口蹄疫対策等について、北海道や安平町とともに具体的な対策を協議する予定です。
 これから観光シーズンとなりますので、韓国や中国から相当数の旅行者が訪れるものと想定されますが、一般旅行者の入国を阻止することはできません。ただ、共進会を目的に酪農家が来るということであれば、その国の終息がない場合には、全共の視察は控えていただくような要請が必要になると思います。
 道が一生懸命に口蹄疫の侵入防止に向けたポスターを作製し、国際線だけでなく、国内線に靴底消毒の踏み込み槽を設置しているのは、組合長が知事へ要請したこともあり採られた対策であることをご理解下さい。今後も必要な対策について要請を続けて行きたいと思います。
 また、口蹄疫に対する記事は農業新聞にはよく取り上げられているが、一般紙にも取り上げてもらい一般の人に理解してもらえるよう申し入れしています。
  
3.新しい家畜市場の家畜の出入口の勾配が急すぎるので対策をお願いしたい。(釧路・根室)
ANS:急勾配対策は検討しています。(※5月の全道B&Wショウ時の使用に向けすでに製作した。)
  
4.共進会出品牛の予防注射については、6種混合ワクチンの接種が義務付けられていますが、地元の獣医師から5種生ワクチンの接種でも予防の効果は十分であると聞いています。6種のワクチンでなければならない理由を聞かせていただきたい。また、6種混合ワクチンの接種については、全国レベルの共進会だけ適用するということですか。(石狩)
ANS:前回の全国B&Wショウで6種のワクチン接種を義務付けており、指導する立場にあった農水省もこの基準を認めている経過があります。また、北海道での全共開催が決定した際、道庁の衛生係と出品対策班のメンバーによって衛生検査や予防注射に関する協議を行いましたが、やはり、全国から牛が集まることとなることから、最善の方法である6種類のワクチン接種が一番望ましいとのことでした。
 なお、全国レベルの共進会だけ6種のワクチンを接種するかということに関しては、全道共進会もある程度の厳しいワクチン接種の条件が必要ではないかと思っています。
  
5.全共の協賛金について、一口5万円を出すのは多額で大変ですので、事務的には非常に煩雑になると思いますが、組合出資金からの配当預かり金を協賛金としてカンパする方法を検討してもらいたい。(釧路)
ANS:全共に対する支援金に関し、昨年協賛金依頼をホルスタイン通信でお願いしたところですが、預かり金からということになるとそれは強制になりかねないし、金額にも差があります。今年も時期が来ましたら通信で支援のお願いをしたいと思いますし、金額についてはいくらでもかまわないことを明記して行ないたいと思いますが、総務委員会で再度検討いたします。(※3月の理事会で協議の結果、配当預かり金からの支援金扱いはしないことに決定した。別途通信で協賛金のお願いをすることとした。)
  
6.全共の出品者控室のスペースの広さは十分か。暖房はどうすればよいのか。(釧路)
ANS:出品者控室は1区画2m×3mのサイズとなっています。地区ごとにまとめて2頭の出品に対し、1区画というようなまとめた取り方を考えています。電源は全て発電機対応を考えており、ある程度の電気ストーブに対しては対応できると思います。
  
《2012年以降のナショナルショウ関連》
1.後代検定娘牛クラスに関して、将来は国産と輸入のクラスに全て分けてしまうのか。(十勝)
 ・ショウはただ序列を争うだけではなく、我々の改良成果をアピールする場でもあり、それを見てもらって評価してもらう場でもあるので後代検定娘牛2歳・3歳クラスを設ける事務局提案に賛成である。(十勝)
・後代検定の種雄牛は検定済みであろうとそれ以前であろうと、国産種雄牛のアピールは必要だと思う。後代検定は農家をはじめ農水省、関係団体が取り組み、国内の優れた遺伝子を利用して改良していかなければならないし、海外に負けないショウカウも作っていかなければならない。そのための一環だと考えているので、公表の場は設けていかなければならない。そのためには能力一辺倒ではなく、体型能力の基準を変えながら共進会にも使える雄牛を作っていかなければならないし、作っていくべきだと思います。(十勝)
・酪農家が自分で使う種雄牛を自分で作ろうという意識がなければ、他人がいくら金をつぎ込んでも上手くいかないと思う。酪農家を巻き込んでやらなければだめである。他人任せではだめである。(十勝)
・国内種雄牛作りは国が先頭になって、各授精所、関係団体が一丸となって進めている遺伝資源の作出事業であります。世界を見ると、北米は遺伝資源の世界販売という戦略に基づいた改良を行なっています。EU加盟各国内では、その国内の種雄牛の娘牛でなければ共進会に出られない、国ごとの改良目標にあったものしか出られないようになっています。ただ、EU加盟国全体で開催される数年間隔のナショナルショウに関しては自由に参加できるようになっている。日本では、今の段階でどのようにしたらそのような形にできるのか、急にそのようにはできませんので徐々にクラス分けしていると考えています。後検クラスについては、これまでの北米中心の考え方から徐々に変えていくことだと思います。この共進会についてはホル協を始めとする改良団体、国や各事業体が多大なる財源を投入しています。将来日本からの遺伝資源の輸出なども考えるときに、このようなことが有利に運んでいくのではないかと考えています。関係団体は、全力で協力し、国に対しても強く働きかけてもらいたい。(十勝)
ANS:後代検定娘牛のクラスの実施については様々な意見があることは承知しているが、組合としては国の補助を得て後代検定事業の体型調査に参画している中で、一般酪農家にその良さを示していく必要があると考えています。
 現状はいい牛には輸入精液の交配となっているようです。そのために共進会では8割方輸入精液の娘牛となっている。将来日本の遺伝子を輸出しようとするときに、独特な種雄牛がいなければならない。能力では世界に伍していると思うが、体型ではどうしてもアピール度が足りなくなっている。そのようなことから後代検定娘牛の展示から始まり、更に共進会でのクラス分けに発展してきているところです。(※大勢として理解が得られた。)
  
2.日程について、終了時間が15時というのは半端な時間であり、グランドチャンピオンの祝福をし、ジュニアのクラスも新設するわけですから、もう一日泊まって、次の日に帰るような充実したイベントとしてもらいたい。(十勝)
・ジュニアショウはやりたい、ジャージーもやりたいということで大変なことは分かっているが、2日目の終了後には遅くなっても帰りたい。もう一泊となるとヘルパーの問題や家族の同意が得られるかという問題もある。(釧路・根室)
・終了時間が遅くなるようだが、ジャージーショウとジュニアショウの審査を同時進行でやって時間短縮できないか検討してもらいたい。観客も多くなると思うが。(北見)
ANS:委員会で様々な意見に対して検討されましたが、やはり少し遅くなっても帰らなければだめであるという意見のほうが強く、この様な提案となっています。
ナショナルショウは一年に一度の酪農家の祭りですので、計画的に予定を立てていけば、日程が一日延びてもいいのではないかという意見もある。
ジャージーとジュニアショウはナショナルショウの中で初めて実施されるものですが、同時進行して、いかにも時間短縮を目的にしているかの印象を与えるのは良くないのではないかということで検討しています。(※3月の経済企画委員会で検討の結果、ほとんどの地区で日程の延長は望まないことから延長しないことを決定した。)
  
3.ショウの1日目の終了が16:30頃になると日暮れで暗くなりますが、写真撮影場所はどのように考えているのか。(根室)
ANS:写真撮影場は基本的には室内となります。
4.牛舎内で審査模様のテレビ中継ができないか検討してもらいたい。(根室)
・ナショナルショウや全共をライブでインターネット中継できないか検討してもらいたい。(上川)
ANS:審査状況の牛舎へのテレビ中継に関しては、全共では何とか実施する方向で検討していますが、ナショナルショウでは経費問題があり厳しいことを理解願いたい。
インターネットによる中継は将来の課題だと思います。
  
5.ジュニアショウに関しては今後も地区の協議会や関係団体等の協力を得た中で、十分協議して進めていただきたい。(十勝)
6.共進会の衛生基準に白血病は今後も入らないのか。(道南)
ANS:共進会の衛生条件などは、道や農水省と相談して決めるわけですが、将来は農水省、道などの指導として条件に入ってくるようになれば対応することになると思います。
7.部門別チャンピオン・リザーブの決定に際し、それらと比較された準々チャンピオンにもリボンの授与を検討してもらいたい。(北見)
ANS:必ず3頭ピックアップされるわけではないし、準々チャンピオンにリボンを授与するということになると褒章基準などを変更しなければならない。今後の委員会で検討いたします。
  
《その他》
1.JHBSの現在の状況と今後どのようにしていくのか説明願いたい。(北見)
ANS:GHと授精事業の統合を行いましたが、現在はホル農協からの通信作成の委託事業と資産管理を行なっています。今後、親会社としては現状の事業だけでの存続に対する疑問も出されており、JHBSの役員の中で協議されていくものと思います。
  
 
※昨年の地区協議会で出されたナショナルショウ等に関する意見に対して、委員会・理事会で検討・協議決定された事項は次の通りです。(先の地区組合員協議会で説明した内容)
    
アソシエートジャッジの選考をオフィシャルジャッジがすべきという要望がありましたが、今後の審査員選考に関しては、ホルスタインのオフィシャルジャッジとアソシエートジャッジ、ジャージーの審査員、リードマンコンテストの審査員と毎年3~4名を共進会認定審査員の中から理事会で選考する予定で、その年1回限りの審査員をその都度選考するのではなく、向こう数回の審査員も考慮しながら理事会に推薦していくことになります。したがって、この要望は受け入れられないとの結論となった。
  
共進会認定審査員の認定条件の緩和や準認定方式の採用の要望がありましたが、協議の結果、準認定等の2段階方式では審査員の中で差が生じてきますし、そのような処遇を対象者が納得してくれるか、また、一般の人にも理解してもらえるか疑問であることから、認定審査員を目指していることを鮮明にするためホルスタイン通信やホームページ等に共進会ジャッジ研修の受講者全員を広く知らせることとした。
  
ジャージー種の審査員がホル種に出品することは可能かという質問に関しては、その逆も含めて問題なしとした。ただし、ジュニアカップについては審査員の子息は出品ができません。
  
ナショナルショウにおける今後の後代検定娘牛の部についての考え方を問う意見があり、協議の結果、未経産牛は行なわないが、2歳初産クラスと、3歳クラスを行なうこととしました。
  
ナショナルショウの部門別チャンピオン決定方法について意見があり、協議の結果、各該当クラスの終了後にそれぞれ行なうこととした。
  



近親交配とゲノム解析
 ゲノム解析は更に正確に家畜を選択して、交配する信じられないツールを酪農産業にもたらしました。
 検定済み種雄牛の今までの育種価に*DNAの遺伝情報を関連させることによって、両親から引き継いだ個体の有益な遺伝子の総量を評価するためのメカニズムが作成されています。これらは順番に彼らの子孫に伝達されるでしょう。
 近交係数は、両親から伝達される個体の遺伝子頻度を測定したものであり、各個体の近交係数は両親の組み合わせによって引き継ぎ確定されている遺伝子割合の数値です。*SNP(Single Nucleotide Polymorphisms )などの遺伝子マーカーについて言及するとき、各SNPが存在する一対の*対立遺伝子座が同じであるか、またはホモ化(同一様化)したものについて私たちは、そのSNPが固定されているとみなすことができます。
 その様な個体がまた、同じ一対の対立遺伝子座により固定されたもの同士で交配された場合には、生まれて来る全ての子牛は、この対立遺伝子座を100%の確率で引き継ぐことになります。そして、それらの世代の経過とともに、このSNP の遺伝子型は集団または品種内で固定されていきます。近交係数が上昇するような交配が増えることにより、この固定化される現象は多数のSNPに起こります。
 従来近交係数は、既知の血統図の関係から単純に利用することで、数世代にわたりの両方の両親から引き継がれてきた遺伝子頻度または、割合を辿ることにより推定されます。
 ホルスタイン種における平均近交係数のレベルは、毎年増加し続けて、カナダ・デーリィ・ネットワーク(CDN)の資料によると、最近2009年生まれの近交係数は5.87%にまで上昇していると報告されています。泌乳、健康、繁殖などにおける幾つかの弊害をもたらす(求められていない)遺伝子を結果として固定してしまうことが生じるかもしれません。この絶え間ない近親交配係数の増加は畜産農家と関連産業に悩みと関心を植え付けました。
 しかしながら、また、その逆も真なりです。近親交配は品種の集団におけるその*増加遺伝子で利用の可能性があり、選択したいと思う有益な遺伝子を伝達利用することもできます。カナダではコンピュータ化された交配プログラムが様々なAI団体によって提供されていますが、これらの交配プログラムは、近交係数の最大許容レベルを考慮して、牛群内の雌牛のそれぞれに対して交配種雄牛を推奨します。これら近親係数の閾値(許容レベルの境)は、推奨種雄牛を供用することによって得られる潜在能力の遺伝改良量を組み合わせることによって(遺伝改良量と近交退化量との兼ね合い)、荷重値として与えられます。
 近交係数は、より不完全な血統図を利用すればするほど、過小推定される傾向があります。したがって、数世代(5世代以上)祖先が明確な個体の近交係数の推定レベルは、祖先の明確でない個体(血統情報を持たない)と比較し、より高い値になる傾向を示すだけでなく、より正確にもなります。
 北米では、ホルスタインの4万5000以上のDNAプロフィールについて利用できる状況にあり、個体ごとの5万か所(50K)の遺伝子型においてホモ化(同一様化)している遺伝子の割合とCDNによって血統図を基に計算された近交係数との間の関係を検証するための研究が行われました。
 血統図ベースで計算された近交係数は、遺伝子型が検査された個体において0%から32%以上までの範囲で推定されましたが、検査された大多数の個体のSNPは63%から69%がホモ化していました(図を参照)。50KパネルにおけるSNPの多くがほとんどの個体でホモ化していることから、発見されたこの差異はさらに調査が必要です。
 さらなる継続解析により、より多くの情報量を用いた手法で単離されたSNPを検索することが望まれます。このような解析は、固定されることにより損失しているのか、または利益を得ることができるかについて遺伝的変異の量に関する追加洞察を行い、その情報を提供することになるでしょう。SNPのホモ化が近交係数を予測するために利用されたとき興味深い結果になりました。遺伝子型が検査されていない個体の血統図ベースでの近親交配レベルが平均より低い2%未満に推定されていても、大部分が4%から10%の近交係数を示しました。たとえば、血統図ベースの近交係数が3%未満であった場合、SNPベースの近交係数は約3.9%から8.0%の範囲で常により高く推定されました。
 CDNのデータベースにおいて近交係数がゼロの個体(血統が僅かに既知または系図のない個体)は、遺伝子型検査をすると3.9%からおよそ10%にまでの範囲でSNPベースの近交係数を持たせることができます。
 遺伝子型検査された個体におけるSNPのホモ化度合は、既知の血統図データを用いて計算された近交係数の公表値に加え、我々の推察しうる知識を増やすことができます。近親交配のレベルをモニタリングしながら選抜や交配を決定する作業を改善するために、より多くの研究がこの新しい情報源の最良の利用方法を決定するために必要とされています。

 カナダ Info Holstein 12・1月号より                
             訳 審査部審査役 神保
(注釈)
DNA:デオキシリボ核酸の略語であり、動物に関する遺伝を構成する単位としてしられています。DNAは各動物をユニークな個体にする遺伝子の道路地図を格納します。
SNP:一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism)の略語。ゲノム塩基配列中において、ある一塩基が変化して多様性がみられるもの、塩基が「変異」よりも高い頻度(1%以上の確率)で変化している場合を多型とよぶ。
対立遺伝子:ヒトをはじめ2倍体の生物は、それぞれの遺伝子座について父母のそれぞれから由来した2つの対立遺伝子を持つ。両親から同じ種類の遺伝子を引き継いでいる場合は、ホモ接合と呼ばれ、異なる種類の遺伝子を引き継いでいる場合は、ヘテロ接合と呼ばれます。
増加遺伝子:乳牛における増加遺伝子とは、泌乳能力の増加や、高泌乳能力を支える機能的体型、繁殖性や耐病性などに関係する有益な遺伝子です




平成23年3月25日(金)午後1時30分
当  組  合  3  階  会  議  室
【報告事項】        
1. 前回理事会(1/21)後の主な処理事項
1/26 北海道ジャージー酪農振興協議会
  平成23年度定期総会
/27 地区連合会登録担当者会議
優良登録委員表彰式
/28 北海道ブラウンスイス協議会
  平成23年度定期総会
/31 ~2/10 地区組合員協議会(10地区)
2/11 道南地区早来家畜市場協力会総会
/14 北海道ホルスタイン改良協議会総会
/15 北海道ジュニアホルスタインクラブ
  運営委員会 総会
/22 乳用牛粗飼料利用性調査推進事業
  全共展示検討会
/23 北海道アルバータ酪農科学技術交流協会
  農業技術セミナー
/25 日ホ北海道支局
  公認会計士による監査
/28 北海道酪農検定検査協会
  中央研修会
3/ 1 北海道乳牛改良委員会専門委員会
第43回宇都宮賞 表彰式・祝賀会
/ 9 北海道酪農検定検査協会 理事会
/10 北海道農業協同組合中央会
  第57回通常総会
/15 北海道国際農業交流協会
  第2回臨時総会・精算人会議
/24 総務委員会
経済企画委員会
/25 JHBS取締役会
2. 地区組合員協議会における主な意見要望について
3. 総務委員会報告について
4. 経済企画委員会報告について
【協議事項】
1. 組合員の譲渡加入・脱退について
期首:1,035名 加入:11名 脱退:19名
現在:1,027名
2. 平成22年度業務状況・収支決算見込み並びに当期利益金処理(案)について
(業務状況)
 登録業務では、血統登録は、1~3月生まれ牛の授精状況において黒毛和種の授精率が高く、第4四半期は予測通りの伸び悩みとなり、現時点で計画に対して200頭増の159,200頭である。検定成績は牛群基本の申込戸数が計画よりも10戸減の1,040戸となったが、頭数は計画より3,160頭多い75,778頭となる見込み。審査は、口蹄疫や暑熱の影響により受審頭数が減少し、牛群基本で計画より19件減の471件、牛群頭数は724頭減の15,875頭となっているが、特別基本や頭数あるいは牛群普及奨励で積極的に進めた受審推進の成果によって計画を上回り、合計で計画より513件減に止まり18,202件で確定する見込み。
 市場・流通関係では、市場は出場頭数は計画から1,780頭減の18,320頭を見込んでいるが、売買金額は今年2月以降の枝肉回復基調によって計画を超え16億1千9百万円の見込みで、流通業務は肉用牛の頭数が計画を下回ったが、売買金額は乳用牛肉用牛ともに計画を上回り、13億9千2百万円の見込みである。
3. 職員給与改正(案)について
4. 平成23年度事業計画及び収支予算(案)について
5. 法改正による育児及び介護休業規程の改正(案)について
6. 全共への組合員からの支援方法について
7. 第15回北海道総合畜産共進会「乳用牛部門」監視員について
8. 2011年共進会ジャッジ研修会開催要領(案)について
9. 今後の日程について
決算監査会 4月14日(木)・15日(金)
第6回理事会 4月28日(木)
第7回理事会 5月25日(水)総会後




日程 5月31日~6月10日

 □十勝地区
    中札内・更別・大樹・広尾・忠類
 □釧路地区
    標茶・浜中・厚岸
 □根室地区
    標津・上春別・中春別・計根別(一部)
 □網走地区
    北見・相内・上常呂・置戸・訓子府・端野・留辺蘂・温根湯・津別
 □留萌地区
    全管内

日程 6月14日~6月25日

 □上川地区
    全管内
 □後志・渡島・檜山地区
    全管内
 □十勝地区
    新得・清水・芽室・鹿追・士幌・上士幌
 □網走地区
    丸瀬布・遠軽・上湧別・湧別・芭露・生田原・白滝

日程 7月4日~7月15日

 □石狩地区
    全管内
 □空知地区
    全管内
 □十勝地区
    豊頃・浦幌・本別・足寄・陸別
 □釧路地区
    釧路・阿寒・鶴居・幌呂・白糠・音別・弟子屈
 □根室地区
    中標津・計根別
 □網走地区
    紋別・上渚滑・雄武・興部・滝上・西興部

日程 7月20日~7月30日

 □胆振・日高地区
    全管内
 □十勝地区
    帯広・川西・大正・音更・木野・高島・池田・幕別・札内
 □根室地区
    根室・別海・西春別
 □網走地区
    網走・佐呂間・常呂・東藻琴・斜里・小清水・清里・女満別・美幌
 □宗谷地区
    全管内





北海道ホルスタイン農協
第65回通常総会 
通常総会 : 札幌駅から会場までの略図 
 
日時: 平成23年5月25日(水)
  午前11時00分
 場所:  かでる2.7 
  札幌市中央区北2条西7丁目
 



 
 私は36年前に自動二輪免許を取得し3~4年バイクを楽しんだが、四輪免許を取得してからは殆ど乗らなくなった。
 以前は若者の交通の足や趣味として人気だった二輪車であったが、現在のユーザーは10代~20代が減少し、50代以上が増えるなど、全体的に高齢化が進んでいるようだ。
 バイクと言えば、1980年代のバイクブームにより、暴走族が全国各地で増加し、危険走行や爆音、交通事故が社会問題となった。それによって「バイクは危険な乗り物・暴走族」という反バイク感情が高まると同時に、このころから高校を中心に二輪車通学を規制する動きが強まり、通学用途も減少した。また、改正道路交通法により二輪車の駐車取り締まりが強化され、駐車場不足が顕在化したことも二輪車離れに拍車をかけている。
 さらに、バイク免許の取得方法が排気量などに応じた7種類に区分され、大型二輪クラスの免許になると普通自動車免許並みの経費が必要となっている。また、排ガス規制の強化から環境性能を高める部品コストが加わったことで、販売価格が上昇していることもバイク業界に大きな打撃を与え、日本自動車工業会による二輪車の国内販売は1982年の328万台をピークに下がり続けており、近年はピーク時の8分の1以下まで市場が縮小されているようだ。
 このような時代になって田舎の友人からバイクに乗れるうちにもう一度ツーリングを楽しまないか?と誘いを受けた。
 私自身はバイクを再開したい気持ちもあったことから妻に同意を求めたところ、妻の心境は「家の亭主は元気で留守がいい」らしく?バイクを再開することに関して異論は無かった。ここは悲しむべきか、それとも喜ぶべきか、複雑な思いもあるが好きな事をやらせてもらえる面では、素直に喜んでツーリングを楽しもうかと思っている。
T.W
 
 
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